ダメンズ生産工場からの贈り物 -4-

いつもありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

リナの軌跡

と題して、青山リナという人物がどんな人なのか、知っていただくシリーズを作ってみようと考えました。
過去の失態や、恥ずかしい話、この人大丈夫?なんて思われそうな内容もあるかもしれませんが、何か読んでいただいている方のヒントや笑顔、元気や安心感などに繋がればいいかな、と思い、綴ってみます。
あたたかい気持ちで読んでいただけると嬉しいです。

よろしければ、お付き合いくださいませ。

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目次

1. 今までのお話

浮気を繰り返す彼とのお話、そしてその心理を前回、前々回と綴ってきました。
まだの方はこちらからお読みくださいね。

2. 投影の法則を使って見るこころ

では、どうしたら?
私はどうしたら「ダメンズメーカー」から卒業できるのか。

問題は、そこです!

まず、根本的に、「ダメンズメーカー」という認識を手放さなければいけません。
相手を「ダメンズ」という認識にしている時点で、結局そこには投影が働いているので、自分も「ダメな女・ダメな人間」ということになっています。

となると、逆に言えば、「私はいい女・いい人間」=「彼は素晴らしい男性・素敵な人」だということになりますね。

結果、そのように相手を扱う必要が出てきます。

ちなみに「投影」とは、自分のフィルター(心のフィルター)により、対象の見え方が変わる、という現象です。
例えば、気分がいい時に夕日を見れば、「なんてきれいな美しい夕日!」
だけれど、落ち込んでいる時に見る夕日は「切ない悲しい夕日…夕日のバカヤロー」
というように感じることです。

先ほどの「ダメンズ」が投影だ、というのは、要するに、自分がダメな存在だと思っていれば、相手もダメな存在、ダメンズ、(読者が男性なら相手は、ダメな女、ですね)と見えるし、逆に自分が素敵な存在だと感じられていれば、相手も素敵な存在、王子様、お姫様、だと感じられる、ということです。

そしてね、もっと酷いことに…

相手を「ダメな人」と決めつけて、「ダメな人」扱いしていると、その相手は期待に応えようとしてくれちゃうのか、「これで満足ですか?」と言わんばかりに、どんどん「ダメな人」になってくれちゃうのです。

3. 時間差で愛を受け取る

とはいえ。

浮気する相手をそう簡単に「あなたは素敵な人ね」なんて思えないのですよね。
そりゃそうですよ、当然ですよ。

だけど、そんな人にも、浮気せざるを得ない理由(心の傷)があり、それは、私が自分をダメな存在だと思ってしまう原因となっている理由(心の傷)と同じ痛みなのですよね。

そしてね、そんな浮気する彼の中にも、浮気しなくて済むなら浮気したくない、という想いがあって、目の前のパートナーに100%の愛を向けている瞬間も必ずあるんですよね。

私も、彼と過ごした楽しい時間がたくさんありました。
食事の時は絶対と言っていいほどお酒を飲みたい彼が、ごくたま~に行くフレンチでは、私がワインを好きなことを知っていたので、グラス1杯、せいぜい2杯くらいしか飲まない私のために、彼は一切お酒を飲まず、帰り道機嫌よく運転してくれることがありました。

そもそも、そんなフレンチだって、元々は彼の趣味でも何でもなく、私が行きたいがためだけに、彼が予約して、彼が高いお金を払って、何故か嬉しそうに付き合ってくれていたのです。

私が喜ぶ、という理由だけで、クルマの乗り降り時に、クルマのドアを開けてくれる、なんてこともよくありました。

一緒に住んでいた頃は、仕事が終わったら速攻で帰ってきていました。
仕事柄、飲み会も多かったのですが、「キミのごはんが一番だ!」なんて言いながら美味しそうに食べてくれていました。
実際、私の料理の腕なんてたかが知れているのですが、問題はそこじゃないんですよね。彼がどこで誰とどんな高級な食事をするよりも、家で私と一緒に食事をしたい、と思ってくれている、彼なりの愛の伝え方だったんだと思っています。

今でこそ、こうして、当時彼が私に向けてくれていた愛を探し出せば、いくらでも出てくるのですが、以前の私はこういった彼の私に向けられていた「愛」というものに気づいていませんでした。
正確には、気づこうとしていませんでした。

私が普段していることに比べたら、そんな些細なことくらい、しても当然じゃない?

と当たり前に思っていたこともあったし、

そもそも、彼が私をそんなに大切に愛してくれてる???

という根本的な疑いを持っていたんです。
もっと言えば、

こんな私が彼にそこまで愛されて大切にされるはずがない!

と信じて疑わなかったので、彼の愛を、作り物、もしくは、とりあえず私の機嫌を取るだけのお世辞のようなもの、だと決めつけていました。

彼が私に向けてくれている愛、というものを見ようともしていなかったのです。

4. 新しい世界の扉を開く

私の場合は、浮気常習犯、暴言、という状態の彼でしたが、
ダメンズの定義となっている、ヒモ、DV、モラハラ、虚言壁、浪費癖、などなど、どんな理由にせよ、彼らの中にある、そうせざるを得ない「心の傷」がそれぞれにあるのですよね。

それらを理解し、そんな中でも相手の「愛」を見つけて、その「愛」をしっかり受け取る。
それが、相手を「愛する」ことになるのじゃないかな、と私は思っています。

もっと言えば、
到底理解なんてできないかもしれない、
そんな中に愛なんて見つけられないのかもしれない、
本当に自分自身が苦しくて、自分の心の傷が痛くて、相手を愛するなんて無理だ、と感じるのかもしれない。

それでも、
できることなら理解してみたい、
愛があったのだとするならば、それをちゃんと見つけてみたい、受け取ってみたい、

そう相手の想いを受け入れることを
自分に許すことができるかどうか。

もちろん、どうしても無理!という関係性だってあると思います。
暴力などは、自分の身を守ることが第一優先。
自分が犠牲になってまで一緒にいる必要はどこにもない。

ただそれでも、一緒にいることをやめたとしても、
相手の心の傷を理解し、相手の捧げてくれた愛を見つけて受け取ることができたのなら…
一緒にいることはもうやめたけれど、
相手を理解してみよう、愛されていたことを受け取ってみよう、
そんなことをする許可を自分に出すことができたのなら…

その時やっと、あなたの新しい世界が、あなたの目の前に、パーっと明るく広がるのではないでしょうか。

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