自分を大切にする？自分を信じる？自己肯定感って…

クライアントさんとお話ししていると、こんなこと思ってしまう自分ってダメですよね、なんて想いを抱えていらっしゃる方、とても多いです。

自信を無くしてしまう出来事って、毎日の暮らしの中で、決して珍しい出来事ではないですよね。

そしてその度に、「あ～、ワタシはダメなんだ」「やっぱりワタシはダメだった」と、自分のマイナスばかりを感じてしまうと、心の負担ってとても大きいですね。

自分を大切にしましょう
自分を信じましょう

こんな言葉、よくカウンセリングでも使ったりします。
自己肯定感が…なんて言葉もよく出てきます。

そうは言っても、これが一番簡単じゃない、って感じるところなのではないでしょうか。

私自身も、もう何年も取り組み続けていて、今でもまだ続けています。
これに関しては、ゴールは無いんじゃないかって正直思っています。

しかし、おかげさまで、以前とは考え方や物事の感じ方がだいぶ変わっていますし、問題や悩みの質も変化しています。

そんな私が思う、自分を大切に、自分を信じる力を養う方法、それは、自分を知ることだと思っています。

自己肯定感って、ありのままの自分を肯定する感覚・感情、ってこと。

だけど、自分を肯定しよう、と思うと、肯定できる自分と肯定できない自分、って出てくると思うんです。

できる自分、自分が良いと思っている自分は肯定しやすい。
できない自分、自分が良くないと思っている自分は肯定しづらい。

テストで100点取る自分は肯定できるけど
テストで0点取る自分は肯定できない、とかね。

可愛い顔して写真に写っている自分は肯定できるけど
瞬間的に変な顔で写っている自分は肯定できない、とかね。

どっちも自分だけれど、酷い・悪い、と自分で思っている自分は、全然肯定できない…と思うことって非常に多いですよね。

それができれば苦労しない…とすら感じます。

理想のお母さんがいるとしたら、
もしもあなたがテストで0点を取ったとして、
何と言って欲しいですか？

私は、優しいお母さん「そっか、今回は0点だったか。そんな時もあるよね。」って言って欲しいなって思うんです。

だからこれを、自分で自分にする。一人二役。

私たちって、誰にでも親がいて、親の愛情を感じる時もあれば、親に不満がある時だってあります。
カウンセリングでは、親への不満を解消していきましょう、と言ったりしますし、親への不満が小さければ小さいほど、今の自分の周りの人間関係って良好になるんですね。

とは言っても、親っていつまで経っても一番近い存在で、もちろん愛情を感じて感謝する部分もあるけれど、不満がゼロになるってこと…無いんじゃないかとも思うんです。

良いんですよ、多少親に不満があったって。
それだけ近しい距離で関わっているってことですし、逆にそれだけ相手の事を大切に想っているってことでもあるのかもしれません。

だけど、子どもの頃の親への不満を今も同じように持ち続けているとしたら、それは苦しいだけかもしれません。

お母さんはあの時優しくしてくれなかった
ワタシを受け止めてくれなかった

この不満は、自分が大人になった今、自分を動かせなくする足かせになっている可能性の方が高いんです。

だって本来大人って、自分の意思でいろんなことを決められる、選べる、その力を持っているんです。

でもそれを放棄していることになるとすると、
自分に自信を持つって不可能です。
自分を肯定するって、そもそもそんな力、放棄している状態ですよね。
そんな自分を大切にするって、できないですよね。

だから、自分が自分の理想のお母さんになって、自分を受け入れ受け止めていく。

本当のお母さんは、それをしてくれなかったかもしれません。
お母さんにもそんな余裕なくて、できなかったのかもしれません。

だから、自分のために、自分で自分を受け入れ受け止めていく。

上手くできなくても良いんです。

人それぞれ、自分のペースもあるでしょうし、目の前で起きている現実も違えば、育ってきた環境も違います。

コツコツ一緒に取り組みましょう。