自分責めがやめられない

彼氏がいない自分はダメだ。
結婚していない自分はダメだ。
離婚してしまった自分はダメだ。
仕事が続かない自分はダメだ。

何につけても自分を責めてしまう。私たちは知らず知らずのうちに自分を責めるってことをしてしまうんですよね。「また自分を責めてるわ、私」なんて気付くことができていればまだ良いんですけどね（気付いている時は改善できます）。ほとんどの場合って、まずは気付いていない、ってことの方が多いんですね。

心の法則として、人を責めている時って、実は同じだけ、もしくはそれ以上に、自分自身をも責めていたりするんです。

浮気をするあの人が悪い！
私をバカにするあいつが悪い！
せっかくご飯作っても、美味しいも何も言わない夫が悪い！

常識的に考えたら相手が悪いよね、と思うようなことも、確かに、倫理的に世間一般的には相手が悪いと言われるんだと思うんです。腹が立つのも相手を責めたくなるのも正当だと思うんです。

それでも、その裏で自分を責める気持ちがあるんですね。

自分を責めることがなぜ良くないのか。

相手を責めることが自分を責めることにも繋がっているのだとしたら、浮気をした夫を責めるなってこと！？あの人が悪いのに！？

なんだかとても理不尽に感じますよね。

怒りを感じている時って、相手に制裁を与えたいって感じてしまうものです。誰だって、そんな感情に駆られてもおかしくないです。

しかし、怒りって感情の蓋、なんですね。
怒りの下には本来、別の感情があって、その感情を感じたくないがために怒りという感情を使って抑え込んでいる状態ができています。

怒りの感情の下にあるものとは…

愛して欲しい
助けてほしい
わかって欲しい

これらが満たされておらず、愛されること、助けてもらうこと、わかってもらうことを強く望んでいるけれど叶わない時に、怒り、という感情で相手をはねのけるように満たされない心の痛みを守ろうとするんです。

怒りがある時、相手を責め、相手に制裁を与えたい、と感じるんですが、
本来怒りの下の感情では、そんな責めている相手と

本当はもっと愛し合いたい
本当はもっと助け合いたい
本当はもっとわかりあいたい

という自分の欲求があるんですね。

怒りが大きければ大きいほど、諦めになってしまっていればいるほど、本来相手と心を通わせあうことを強く望んでいる自分がいるんです。

そんな自分を責めているってことは、自分にはそんな価値があるわけない、ということを自分に突きつけているようなものですよね。

愛し合うこと、助け合うこと、わかりあうことを望む自分が悪いんだ！

そんな自分を責めていることになるんですけど…

そんなわけないですよね！
愛し合うこと、助け合うこと、わかりあうことを望む自分が悪いわけ、無いんです。

愛し合うこと、助け合うこと、わかりあうこと
望んで良いんです。
好きなだけ望んでい良いんです。
望んで手に入れる価値があなたにはあるんです。

自分の価値をまずは正当に自分自身で受取る必要がありますよ。

どうしたら自分責めをやめられる？

自分を責めている時、まずはそこに気付くって大切なことです。自分を責めていることを認識していれば、辞めることもできますが、認識していない時はやめようがないんです。

オススメは、紙に書き出してみる、ということ。

何を自分で責めているんだろうか。

仕事しなきゃいけないと思ってる。だけど、仕事に行きたくない自分がいる。こんな自分はダメだって思っている。
夕食を作らなきゃいけないんだけど、やりたくない。そもそも料理が好きじゃない。こんな自分はダメだと思っている。

自分で自分をダメだと思っている時はまだわかりやすいですが、たとえば夫が浮気した、などのお話し。自分を責めている？いやいや、悪いのは夫です！と思うんですね。でももし、夫を責めている時、同時に自分を責めているのだとしたら？と思ってみてください。なんで私は自分を責めているのだろう？明確な答えではなくても、ふと頭に浮かんだこと、それを書き出してみると良いと思います。

夫が嫌がることを何度かしたことがある。
夫に冷たい態度をとったことがある。
夫をどこかバカにしていた自分がいた。

どこかで自業自得だ、という想いが自分の中に隠れていたりするものです。

あなたが悪い、自業自得だ、と言いたいわけではないんです。
自分の中にそんな自分を責める声がある、ってことが一番苦しいところなんですね。

何につけても、あの時自分が○○したから、今の自分は不幸なんだ、と結びつけてしまう結果になるんですね。

それら書き出した自分を責めている声を、自分に許してあげてみませんか。

仕事に行きたくないって思ってもいいじゃない。
夕食作りたくないって思ってもいいじゃない。料理が好きじゃなくってもいいじゃない。
今までやりたくないって思いながらも頑張ってやってきたよね。

きっと頑張ってやってきたにはそれなりの理由があったはずですよね。

周りに迷惑かけないように、とか。
家族のため、とか。
将来生活に困らないため、とか。
ちゃんと理由があったはずですよね。

夫が嫌がることを何度かしたことがある。
夫に冷たい態度をとったことがある。
夫をどこかバカにしていた自分がいた。

これらも、こうしてしまった理由ってあったはずですよね。

夫の気を引きたかった。
夫にかまって欲しかった。
夫にダメな女だと思われて捨てられるのが怖かった。

何かしらの理由が必ずあるんです。

私は、本当は何をしたかったんだろう？

そこにたどり着けると、怒りや責める気持ちが、違うものに変化していくんです。

なかなか独りで取り組むって苦しいので、そんな時こそ誰かを頼ってみてください。
あなたを支えたい人って、あなたの想う以上にたくさんいるものですよ。

もちろんカウンセリングもご利用いただけます。