「あの人が私をバカにしてる」
そんなことを感じたことはありませんか?

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
職場やプライベートで、「あの人、私をバカにしてるのかな?」なんて感じたこと、ありませんか?
ちょっとした言葉や態度が気になって、モヤモヤする…。
でも、もしかしたらそのモヤモヤの正体は、他人ではなく、あなた自身の心の中にあるかもしれません。
今日はそんな、なんだか聞きたいような…でもちょっと聞いておきたいような…そんなお話し。
最後までお付き合いいただけると嬉しいです。
「投影」って何だろう?
「投影」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
私たちは同じものを見ても、自分が見ているものと、人が見ているもの、実は全く同じに見えているとは限らないのです。
え?どういうこと?
わかりやすいのはサングラス。
真っ黒のサングラス
ピンクのサングラス
青いサングラス
透明のサングラス
それぞれ手に取ってかけてみるって思ってみてください。
真っ黒いサングラスをかけたら、世界は薄暗く見えますよね。
きっとちょっと暗い部屋に入るとかなり視界が悪くなるように感じるかもしれません。
ピンクのサングラスをかけると、世界はピンク色に見えます。
メルヘンチックな感覚になるかもしれませんね。
青いサングラスをかけたら、世界は青く見えます。
海の中にでもいるような気分になるかもしれません。
透明のサングラスをかけたら、世界はサングラスをかけていてもかけていなくても変わらないように見えるのではないでしょうか。
4人の人が、それぞれ違う色のサングラスをかけていたら、同じ世界を見ていても、サングラスによって世界の色が変わりますよね。すると気分も変わりますよね。
私たちの心には、このサングラスと同じように、自分では気付いていない心のフィルターを持っています。
それは、みんなそれぞれが微妙に違って、そのフィルターを通してそれぞれの世界を見るので、感じ方が全く違ったりするのです。
これを「投影」といいます。
今日はこの「投影」という概念を使ってお話しを進めていきたいと思います。
「あの人が私をバカにしてる」=本当は自分が自分を責めている?
早速、いくつか例を挙げてみたいと思います。
皆さんは、これらのことを感じたこと、ありませんか?
①「なんであの人、私を無視するの?」
ある職場での話。
同じ部署のAさんが、最近あいさつしても目を合わせてくれない。雑談もしてくれない。



私、嫌われてるのかな。なんか怒ってる?
こんな状況だと、自分がAさんに嫌われている、Aさんが私に怒っているのでは…?と思っても無理もないかもしれません。そう感じると、すごくモヤモヤした気分になるかもしれません。
しかし実はAさんは家族のことで悩み中で、他の人にもずっと同じ調子だったことが判明した。
Aさんのあの態度に敏感に反応してしまったのは、自分の中に「私は人から嫌われる存在だ」という思い込みがあったから。
その不安が“投影”されて、Aさんの無表情が「自分を否定してるように」見えたのです。
②「上司が細かく指摘してくるのは、私を見下してるからだ」
ある女性が、新しい職場で細かく仕事のミスを指摘されていた。



この人、私のことバカにしてるのかも
そう感じると、その上司には近寄りたくなくなりますよね。
距離を取りたいし、なるべくならその上司には関わりたくない、って思うかもしれません。
でも後からわかったのは、その上司は誰に対しても丁寧に、誠実に育てようとしているだけだった。
実はその女性自身がコンプレックスが強く、
「私は完璧じゃないと価値がない」
「失敗する私は情けない」
と自分に厳しかった。
その“自分責め”の気持ちが、「上司が自分を見下している」というかたちで外に映し出されたのでした。
③「彼氏がLINEをすぐ返してくれない=大事にされてない?」
彼女は毎回恋人からのLINE返信が遅いと、



私なんてどうでもいいのかな…
と落ち込んでふさぎ込んでいた。
でも実は、彼は単に仕事が忙しかっただけ。
この時、投影されていたのは「私は大切にされない存在だ」という自分の中の前提。
過去の経験や自己価値の低さが、「相手の行動を通して」自分自身を苦しめていたのです。
④「仲良しグループに入れてもらえなかった」
ママ友グループのランチ会に自分だけ誘われなかったような気がして、心がざわざわ。



私は仲間に入れてもらえない人間なのかも
と自分だけ仲間外れにされたって思っていたけれど、実は誘いの連絡が来ていたのを見落としていただけだった。
それでも強く反応したのは、自分の中にある
「私は受け入れられない」
「ひとりぼっちになる」
という孤独や寂しさの記憶が投影されたから。
実はこの投影、自分が自分を仲間はずれにしていたんですね。
⑤「人の幸せ報告を素直に祝えない自分がイヤ」
友人の結婚報告や昇進の話を聞いたとき、素直に喜べずにモヤっとした自分がいた。



私って性格悪い…
イヤな女…
そんな風に自己嫌悪してしまうかもしれません。
でも、好き好んでイヤな女になりたい人なんていないはず。
その気持ちの裏には「私も本当は幸せになりたいのに、なれていない」切なさがあるんですよね。
ここでの投影は、他人の幸せを見たときに、自分の満たされていない部分が強く映し出されたということなのです。
投影を知ると、もっと自分を理解できる!
「投影」という心の仕組みを理解すると、他人の言動に振り回されることが少なくなり、自分の心の仕組みをよりよく理解できるようになります。
もし「また、あの人が私をバカにしてる!」と感じたときは、ちょっと立ち止まって、「もしかして、この感情、私の中のどんな思いが反応してるのかな?」と考えてみてください。
自分の心の中の感情や思いに気づくことで、もっと自由でラクに生きることができるんです。


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