「自己防衛のクセ」が人間関係をこじらせる

「つい言い返してしまう」
「笑ってごまかす」
「何も言わずに距離を取る」

そんな経験、ありませんか?

本当は傷ついたり、悲しかったりしているのに、気づけば“自分を守るためのクセ”で対応してしまう。
それは一時的に心を守ってくれるけれど、長い目で見ると人との距離を広げてしまうこともあります。

今日は「自己防衛のクセ」について、一緒に見ていきましょう。

目次

■自己防衛って悪いこと?

まず知ってほしいのは、「自己防衛」そのものは悪いことではない、ということです。
むしろ人間が健全に生きるために必要な大切な仕組み。

たとえば、誰かにきつい言葉を言われたときに、
即座に「それは違う!」と怒りで返すのも、心が傷つかないようにする防衛反応。
「平気だよ」と笑ってごまかすのも、場を壊さないための防衛反応。

でもね、これがクセになりすぎると…どうなるでしょう?

「怒ってばかりの人」
「本音が見えない人」
「なんだか距離を感じる人」

と、誤解されてしまうことも少なくないんです。

■よくある自己防衛のパターン

あなたにも当てはまるものがあるでしょうか?

1. 攻撃する

彼に「最近ちょっと冷たいよね?」と言われたとき、
本当は「そんな風に思わせてごめん…」って悲しい気持ちがあるのに、
思わず「は?あなただって私に冷たいじゃん!」と怒りで返してしまう。

このような攻撃の裏には、「本当は認めてほしい」「寂しい」という切ない気持ちが隠れてるんです。

彼から「今日は会えなくなった、ごめん」と言われたとき、
本当は「寂しいな…残念」って素直に言いたいのに、
「どうせ私より仕事が大事なんでしょ!」と強い言葉で責めてしまう。

こんな時は、怒りの奥に「本当は会いたかった」「大切にされたい」という切ない願いが隠れているんです。

2. 回避する

友達に「この前の約束、忘れてたでしょ?」と軽く責められたとき、
「え、あ、うん、そうだね…」と曖昧に返して、その後LINEも既読スルーに。
本当は「ちゃんと説明して、誤解を解きたい」のに、怖さが勝ってしまって距離を取る。

こんな時には回避の裏に、「嫌われたくない」「どう話せばいいかわからない」という不安があったりします。

職場で同僚から「この前の資料、ちょっと間違ってたよ」と注意されたとき、
「え、そうなんだ…」とだけ返して、それ以上触れずに話題を変える。
本当は「ありがとう、気づけて助かった」って言いたいのに、恥ずかしさとプライドで避けてしまう。

その裏には「失敗を見せたら評価が下がる」という怖さがあるのかもしれません。

3. ごまかす

職場で上司に「もっと早くできるよね?」と言われたとき、
胸がズキンと痛むけど、「あ、大丈夫です!平気です!」とつい答えてしまう。
本当は「すごくプレッシャーで辛い」って言いたいのに、それを隠して笑顔でやり過ごす。

こんなごまかしの裏には、「弱い自分を見せたら嫌われるかも」という怖さがあったりします。

友達に「最近元気なさそうだね、大丈夫?」と心配されたとき、
「全然大丈夫!むしろ絶好調だよ!」と明るくごまかしてしまう。
本当は「ちょっとしんどいんだ」って言いたいのに、弱さを見せる勇気が出ない。

こんなごまかしの奥には「重いと思われたくない」という不安があるケースがとても多いです。

4. 笑って隠す

友達が冗談っぽく「○○ってドジだよね~」と言ったとき、
ちょっと傷ついたのに「ほんとそうだよね!私バカなんだ~(笑)」と笑って合わせる。
本当は「そんな言い方ちょっと嫌だな」って伝えたいのに、弱さを見せるのが怖くて強がってしまう。

笑顔の裏には「本当の気持ちを知られたら面倒だと思われるかも」という不安が潜んでいるケース、ありますよね。

彼に「太ったんじゃない?」と軽い冗談を言われたとき、
ちょっと胸がチクリとしたけれど、「ほんとだよね~お菓子食べすぎちゃって(笑)」と笑って答える。
本当は「そんな風に言われると傷つく」って伝えたいのに、嫌われるのが怖くて笑いに変えてしまう。

笑顔の裏には「重い女だと思われたらどうしよう」という不安が隠れている、なんてこともありますよね。

■防衛の下にある「本当の気持ち」

ここが大切です。
自己防衛の下には必ず「本当の気持ち」が隠れています。

「怒り」の下には「悲しみ」や「寂しさ」
「回避」の下には「つながりたい」
「ごまかし」の下には「認められたい」

だから、まずは「私はいま何を感じているんだろう?」と、自分の気持ちを見てあげることから始めましょう。

■実践ステップ

じゃあ、実際にどうしたらいいか一緒にやってみましょう。

  1. 気づく
    まずは自分の行動に「気付く」っていうのが一番大きなファーストステップです。
    「あ、私、いまごまかしたな」
    気づくだけでOK。気づきは変化の第一歩です。
  2. 本音を書く
    気づいたら次は、自分の中の本音を拾ってみること。
    ノートに「本当は悲しかった」「わかってほしかった」と書いてみる。
    文字にすると、自分の気持ちを知りやすく、受け止めやすくなります。
  3. 小さく伝える
    勇気があれば、相手にほんのひと言伝えてみましょう。
    「ちょっと寂しかったんだ」
    完璧じゃなくていい、小さな一歩が人との距離を縮めます。

    相手に伝えるのが難しい場合は、鏡に映る自分自身に伝えてみるのもいいですね。

■頑張って心を守ってきた今まで自分自身へ

自己防衛のクセは、あなたを弱い人にするのではなく、「あなたが頑張って心を守ってきた証」です。
だからまず、一生懸命自分の心を守って来てくれた、今までの自分自身に「がんばってくれてありがとう」って伝えてあげられると良いですね。

そして、その後で、自己防衛の奥にある“本当の気持ち”を見つけてあげたとき、
あなたはもっと人とつながれるようになります。

「自己防衛」は悪者じゃないんです。

でも今は、もう一歩先に進む準備がきっとできているんです。
だから、自己防衛の、その先にある「本当の私」を大切にすると、人間関係はぐっと優しく変わっていきますよ。

あなたの今まで作ってきた関わりを、もっともっとステキなものにするために
喜んでお手伝いをしますよ。

一緒に自分自身をよりステキにしていきましょうね。

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