「ありのままでいい」って言われても——愛されている実感が持てない本当の理由

誰かに「大切だよ」と言われても、どこか信じきれない。
「本当に?」という疑いがよぎってしまう。
愛されているはずなのに、その実感が心に届かない。

もしあなたがそんな感覚を抱えているなら、
あなたの心が冷たいとか、感謝が足りないとか、そういうものではなくて
愛されている実感が持てないのには、何か理由があるのかな?と思ってみるとちょっと気持ちが楽になります。

今日はその理由と、そこからどう抜け出していくのか、一緒に見ていきましょう。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

目次

「何かができる自分」だから愛される、という刷り込み

子どもの頃を思い出してみてください。

テストでいい点を取ったとき、
お手伝いをしたとき、
親の期待に応えたとき。

「えらいね」「いい子だね」と褒められた経験は、多くの人にあるのではないでしょうか。

それ自体は悪いことではないけれど、
もし褒められるときだけ愛情を感じて、できない自分には冷たい目が向けられた経験があったなら、
心の奥にこんな刷り込みができているのかもしれません。

「できる自分じゃないと、愛されない」

これを条件付きの愛情、といいます。

無意識のうちに、私たちは「愛される条件」を探すようになるんです。
頑張ること、役に立つこと、期待に応えること、迷惑をかけないこと。
その条件を満たしている間は、なんとか愛される資格があると感じられる。

でも条件を満たせなかったと感じた時、一気に不安が押し寄せてくるのです。
「こんな私は愛される価値がない」って。

だから大人になっても、誰かに愛されても、どこかでこう思ってしまいます。
「今はいいけど、私が期待に沿えなくなったら、この人は離れていくんじゃないか」って。

愛されている実感が持てないのは、愛情を受け取る側に「条件」というフィルターがかかっているからなんです。

「ありのままでいい」と言われても、受け入れられない理由

こういう話をすると、よく言われる言葉があるんですよね。

「ありのままの自分を受け入れよう」
「そのままでいいんだよ」って。

正直、私もかつてこの言葉がすごくイヤでした。
意味がわからなかったと言ったほうがいいかもしれません。

だって、ありのままの自分って、
何もできない自分、怠け者の自分、意地悪な自分のことでしょ?
そんな自分でいい、なんて、そんなわけないじゃない!

って思ってたんです。

でも後になって気づいたんですけどね、
あのとき私が「ありのまま」だと思っていたのは、
実は「エゴの自分」だったんですよね。

ここで言うエゴっていうのは、怖れに支配されている自分のことをいいます。

「どうせうまくいかない」
「私なんて愛される価値がない」
「良いことなんて起きるわけない」

——そういう疑いでいっぱいになっている状態。
自分を守るために先回りして諦めたり、人を羨んだり、攻撃したくなったりする、あの自分のこと。

多くの人が、このエゴの自分を「ありのままの自分」だと勘違いしてるんじゃないかなって思うんです、
かつての私自身がそうであったように。

だから「ありのままでいい」と言われても、
「こんなダメな自分でいいわけない」としか思えないんじゃないかなって。

でも本当はね、ありのままの自分とエゴの自分は、別のものなんですよね。

それでも、エゴでいっぱいの自分を否定しなくていい

じゃあエゴの自分は敵なの?
消さなきゃいけないの?

今、怖れでいっぱいになっている自分がいるなら、
それも紛れもなく今のあなたの正直な状態ですよね。
無理やり「ポジティブに!」って蓋をしても、押し込められた怖れはどこかで噴き出す。

だから、エゴと戦う必要はないし
「怖がってる自分はダメだ」って責めなくていいんです。

エゴの自分を消そうとする必要なんてないんですよ。

むしろ、怖れている自分に気づいたら、こう言ってあげてみてください。

「そっか、怖いんだね」って。

「どうせダメに決まってる」って思っている自分がいたら、
「そう思っちゃうよね、今までずっと頑張ってきたもんね」って。

エゴでいっぱいの自分にも、優しくしてあげるんです。
これが遠回りに見えて、実はありのままの自分に還っていく一番の近道だったりするんです。

頑張ってきた人ほど、「ダメな自分を直さなきゃ」って戦い続けています。
でも戦っている間は、ずっと自分と敵対している状態なんですよね。

その状態のまま、愛されている実感だけを持とうとしても、難しいんですよ。

自分で自分に「そのままでいい」と許可を出す

愛されている実感を持つために、まず必要なのは、
誰かから愛されることじゃないんです。

自分で自分に、愛される許可を出すこと。

「できない私でも、ここにいていい」
「怖がってる私でも、愛されていい」
「エゴでいっぱいの私でも、価値がある」

この許可は、他の誰かが代わりに出してくれるものじゃないんです。
あなた自身が、あなたに向かって出すしかない。

最初は違和感があると思います。
「本当にそうなのかな」って疑いも出てきます。

それも全部、自然なことなんです。

何十年もかけて積み重ねてきた「条件付きの愛情」の刷り込みが、
そう簡単に上書きされるわけはないんですよ。

でも少しずつ、「できない自分にもOKを出す練習」を重ねていくと、
心の奥にあった固いものが、じわじわと解けていくのを実感できるようになってきます。

そして不思議なことに、自分に許可を出せるようになると、
他人から向けられる愛情も、ちゃんと受け取れるようになってくるんです。

時間はかかる。でも、確実に変わっていく

自己受容って、一晩でできるものではありません。
「今日から自分を受け入れます!」って決意して、翌朝変わっている、
なんてことは起きないんですよ。

長い年月をかけて作られてきた思い込みは、ほどくのにも時間がかかります。
数ヶ月、数年単位の話です。
焦ると、また「早く変わらなきゃ」って自分を追い詰める感覚になることもあるかもしれません

だから、急がなくていいんです。

今日、自分の中のエゴに気づけたなら、それだけで一歩。
「怖がってる自分がいるな」って観察できたなら、それで十分。
受け入れられなくても、気づけただけで、昨日までの自分とは違う。

愛されている実感は、ある日突然やってくるものじゃなくて、
自分との関係を少しずつ修復していく過程で、気づいたら自然に染み込んでいるものなのです。

焦らず、自分のペースでいきましょう。

大丈夫、きっとあなたの未来は愛情をいっぱい感じられる毎日を過ごしていると思いますよ。
そこまで一緒に進んでいきましょうね。

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