「できるだけ前向きに考えよう」
「怒らないほうがいい」
「私が我慢すれば、きっと丸く収まる」
そんなふうに、自分の感情を抑えながら、穏やかに振る舞ってきたことはありませんか?
周りからは、優しい人、落ち着いている人、ポジティブな人に見えているかもしれません。
けれど、心の中ではずっとモヤモヤしていたり、なぜか人間関係のトラブルが続いたり、攻撃的な人ばかりが目についたりする。
そんなとき、もしかすると自分の中にある怒りを、「ポジティブな考え方」で隠しているのかもしれません。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。


「ネガティブを隠すポジティブ」になっていませんか?
ポジティブに考えること自体は、決して悪いことではありません。
つらい出来事の中に意味を見つけたり、気持ちを切り替えたりすることは、私たちが前に進むための力になります。
ただし、本当は怒っているのに、
「相手にも事情があるから」
「これも私の学びだから」
「感謝しなきゃ」
「嫌なことを考えるのはやめよう」
と、感じていることを無理に塗り替えてしまうと、ポジティブさが感情を隠すための蓋になることがあります。
表面上は穏やかでも、心の奥には、
「本当は嫌だった」
「どうして私ばかり我慢しなきゃいけないの?」
「もっと大切にしてほしかった」
「私は傷ついている」
という気持ちが残っています。
これは、本当の意味で気持ちを切り替えたのではなく、ネガティブな感情を感じないようにしている状態です。
いわば、「偽ポジティブ」とも言えるかもしれません。
怒りを隠していると、心の中からは消えない
怒りは、感じなかったことにしても、なくなるわけではありません。
自分では怒っていないつもりでも、別の形で表れることがあります。
例えば、急にイライラする、身近な人にきつく当たる、何もやる気が起きない、体が重くなる、相手のちょっとした言葉が許せなくなる。
あるいは、自分では言えない怒りを、周りの誰かが代わりに表現しているように見えることもあります。
だからこそ、まず必要なのは、無理にポジティブになることではありません。
「私は本当はどう感じているんだろう」
と、自分の心に聞いてあげることです。
きれいな言葉に直さなくても大丈夫です。
「腹が立つ」
「もう嫌だ」
「ふざけないでほしい」
「私ばかり損をしている」
「もっとわかってほしかった」
誰にも見せないノートに、本音のまま書き出してみてください。
正しい感情を書こうとしなくていいのです。
感情の吐き出しは、誰かを傷つけることとは違います。
心の中にあるものを、まず自分が認めてあげるための作業です。
「怒ってもいい」と、自分に許可を出す
怒りを感じることに、抵抗がある人は少なくありません。
怒ることは悪いこと。
優しい人は怒ってはいけない。
怒りを見せたら嫌われる。
わがままだと思われる。
そんな思いがあると、私たちは怒りを感じた瞬間に、自分で自分を否定してしまいます。
けれど、怒りは悪い感情ではありません。
怒りは、
「私は傷ついた」
「これは嫌だった」
「これ以上は無理」
「本当は大切にしてほしい」
という心からのメッセージです。
怒りの奥には、悲しみや寂しさ、悔しさ、怖さ、わかってほしかった気持ちが隠れていることがあります。
だから、怒りを消そうとするよりも、
「私は怒っていたんだね」
「それくらい嫌だったんだね」
「怒ってもいいよ」
と、自分に許可を出してあげることが大切です。
怒りを認めたからといって、相手を責めなければいけないわけではありません。
怒鳴ったり、攻撃したりする必要もありません。
ただ、自分の中にある感情を、自分だけは否定しない。
それだけでも、心は少しずつ軽くなっていきます。
周りのトラブルは「隠れた自分の姿」かもしれない
自分は人に迷惑をかけないようにしているのに、なぜか周りには攻撃的な人や、わがままな人、トラブルを起こす人が現れる。
そんなこともあるかもしれません。
もちろん、相手の問題は相手の問題です。
暴言や攻撃的な行動を、すべて自分のせいにする必要はありません。
ただ、心理的な見方のひとつとして、周囲の人が、自分の中で抑え込んできた部分を映し出していることがあります。
自分は怒ってはいけない。
わがままを言ってはいけない。
人に迷惑をかけてはいけない。
いつも穏やかで、いい人でいなければならない。
そうやって自分の攻撃性や欲求を強く否定していると、それを堂々と表す人がとても気になるようになります。
「あの人はどうしてあんなに怒れるの?」
「どうして自分勝手に振る舞えるの?」
「なぜ周りに迷惑をかけても平気なの?」
相手に強い嫌悪感を抱くとき、そこには、自分が禁止してきたものが映っている場合があります。
これを、投影と呼ぶことがあります。
相手と同じ行動をする必要はありません。
ただ、
「私は怒ることを、自分に禁止していないかな」
「私は自分の希望を言うことを、わがままだと思っていないかな」
「私の中にも、本当は自由に振る舞いたい気持ちがあるのかもしれない」
と考えてみるのです。
すると、周りのトラブルを、ただ相手を批判する材料としてではなく、自分の心に気づくきっかけとして見ることができます。
攻撃性を認めることと、攻撃することは違う
自分の中に怒りや攻撃性があると認めることは、怖いかもしれません。
「そんな自分は嫌だ」
「私は性格が悪いのではないか」
と思うこともあるでしょう。
けれど、人の中には誰にでも、優しさもあれば、怒りもあります。
愛したい気持ちもあれば、傷つけられたらやり返したい気持ちもあります。
それは、人間として自然なことです。
自分の攻撃性を認めることと、実際に誰かを攻撃することは違います。
むしろ、自分の怒りを知らないままでいるほうが、無意識に人を責めたり、皮肉を言ったり、突然感情を爆発させたりすることがあります。
「私は今、怒っている」
「本当は、こうしてほしかった」
「これは嫌だった」
そうやって自分の気持ちを把握できるようになると、感情に振り回されるのではなく、どう表現するかを選べるようになります。
本当のポジティブさは、ネガティブを通った先にある
本当のポジティブさとは、ネガティブな感情を感じないことではありません。
悲しみも、怒りも、悔しさも、
「私はそう感じていたんだ」
と受け止めたうえで、自分がどうしたいかを選び直していくことです。
嫌だったことを嫌だったと認める。
傷ついた自分に気づく。
怒っていた自分を許す。
そのうえで、これからはどう自分を大切にするかを考える。
感情を飛び越えて前向きになろうとしなくてもいいのです。
心の中にあるネガティブな感情は、あなたを困らせるためにあるのではありません。
もう我慢しすぎていることや、本当は望んでいることを教えてくれています。
穏やかでいようと頑張りすぎているときほど、一度立ち止まって、自分に聞いてみてください。
「本当は、何に怒っている?」
「本当は、何が嫌だった?」
「本当は、どうしてほしかった?」
その答えを否定せずに聞いてあげることが、自分の心を大切にする最初の一歩なのだと思います。
自分の見たくないと感じる感情に繋がるって難しく感じるかもしれません。
そんな時は、いつでもお話に来てみてくださいね。
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