いつもありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。
依存、とか、自立、という言葉を耳にしたことがあるでしょうか。
心理学を勉強していたり、カウンセリングの場などではよく耳にする言葉ではないかな、と思います。
私たちは赤ちゃんの頃、自分では何もできませんよね。
お腹が空けば泣くし、おむつが汚れたら泣く。すると、お母さんやお父さん、周りの大人がミルクをくれたり、おむつを替えてくれたりして、赤ちゃんは満足します。
自分では何もできない、だから誰かをあてにする、自分はしてもらう側で相手がしてくれる側、この状態を依存、と言います。
赤ちゃんも成長すると、ハイハイして、立って歩くようになって、自分で靴も靴下も履けるようになって、服も着替えられるようになり、だんだんお母さんやお父さん、周りの大人の手を借りなくても自分でたくさんのことができるようになります。そして思春期を迎え、子どもから大人へと変化していきます。なんでも自分で出来るようになった状態、困っている人がいたら、今度は助けてあげられる状態、これを自立と言います。
単純に依存と自立をわかりやすく書きましたけれど、私たちは依存か自立かのどちらかだけで成り立つことができているわけではありません。
依存の中にも自立の部分はあるし、自立の中にも依存の部分があるのです。
例えば、まだ小学生、年齢的には子供だし、金銭面でも親や大人の助けを必要とします。まだまだ依存の時代です。
でも、両親が共働きで昼間は家には一人。学校から帰ってきても家には誰もいない。自分でおやつを棚から出して、食べて。今日はお母さん、残業だから遅いって言ってた。冷蔵庫に晩ごはんがあるから、レンジでチンして食べてね、ってホワイトボードに書いてある。言われた通り、自分で晩ごはんをレンジでチンして食べる。食べたら食器くらい自分で洗えるから洗っておく。宿題も、お母さんが帰ってくる前にやってしまおう!お風呂ももう自分で入れられる。お母さんもいつも疲れているから、私ができることは私がやってあげよう。
こんな小学生は、とても自立した小学生ですよね。とってもしっかりした小学生で、きっとこれを聞くとたくさんの大人はこの子のことを褒めてくれるんじゃないでしょうか。えらいね。頑張ってるね。お母さんのお手伝いしてるんだね。しっかりしてるね。
この子、確かにとてもしっかりしていますよね。でも、この子の心の中って、どうなんでしょうね。
お母さんのお手伝いができるようになって、自分を誇らしく思う気持ちももちろんあると思うんです。お母さんが喜んでくれると嬉しいな、と思う気持ちもとっても大きくあると思うんです。
でも反面、とても寂しいんじゃないかな、とも思うんですね、私は。
だってまだ小学生で、本当はお母さんにもお父さんにもいっぱい甘えたい年頃ですよね。今日ね、学校でね、お友達とこんなことしたんだよ!今日学校でこんなお勉強したんだよ!そんな話を聞いてもらいたいんじゃないかな、って。お母さんお父さんと一緒に、このごはん美味しいね、って言いながらご飯食べたいんじゃないかなって、思うんですよね。
そんな本当はしたいんだけど、でもできないから我慢している。我慢しているのが悪いわけではないんですよ。この我慢だって、優しさからくる我慢ですよね。お母さんやお父さんを困らせないようにしよう、っていう優しさからくる我慢。
こんなに一生懸命我慢していた自立っ子が大人になるとどうなるのか…?
結構いろんなことをなんでも一人でしっかりできる子になるんです。そりゃそうですよね。子供の時に既にしっかりできていた子ですものね。大人たちから、しっかりしてるわね、偉いわね、って言われてきた子ですからね。
でも反面、大きな寂しさも抱えているんですね。抱えてはいるんだけれど、今まで寂しいなんて言ってこなかった。そこはずっと我慢してきた。だから実際自分の中にどれほど大きな寂しさがあるかなんて実は本人ですら、気づいていなかったりするんです。
するとね、本当は寂しいんだけれど、なんだかイライラする、とか、腹が立つ、とか、嫌な感じを感じてしまったりするんです。なぜかというと、寂しさ、という感情に蓋をして、その寂しさを見ないようにしているから。そんな寂しさが自分の中にあるって知りたくないと思ってしまうから。だから、素直に寂しいなんて言えないんですね。
そして、一番関係性が近い人には、極度に依存心が発動してしまったりするんです。
他で頑張っている分、この人だけは私の味方でしょ。この人だけは私のことわかっててくれるんでしょ、って人に。それは多くの場合、パートナーですね。
あなたは私を愛してくれる人でしょ、だからちゃんと愛してね、わかってね、私のことちゃんと見ててね、って。
すると…
あなたが私を愛するのは当然のこと!あなたが私を愛してくれなきゃ困るじゃない!あなたは私を愛する側で、私はあなたから愛される側なの!という依存心がどわぁぁぁぁぁぁ~っと、溢れ出てきてしまうんですよね。
なんでこんなことになっちゃうんでしょう。
それをしている本人が多分一番びっくりしてしまう感情だったりするんですよね。だってそんなこと意図していないのに、私、何してるんだろう?こんな私、凄く嫌なのに!って感じていたりします。
理由は、パートナーをお母さんやお父さんのポジションに置いてしまい、もう一度子供時代存分に甘えられなかった時代の甘えるっていう経験をパートナーを使ってしようとしてしまうんですね。
気付いている方はまだいいですが、意外とこれ気付きにくいんです。だって意識してやっていることじゃないですからね。
そうすると、気づかぬうちに、自分はなんだかイライラがどんどん募ってきてしまうし、パートナー側はなんだかもうヘトヘトになってしまって、もうムリ、付き合ってられない、もう嫌だ…とパートナーが離れていってしまう、なんてことが起こったりします。
では、どうしたらいいの?という、欲しいのは解決策ですよね。
そもそもこういう小さいころ一生懸命自立した方は、大体多くのことを1人でやってしまおう!と考えられる方が多いですからね。そして実際できる能力をお持ちなんです。でも、今までやらなかったやり方、っていうのもちょっと視野にいられてみられると、パターンが劇的に変わったりしますよ。
ところでね、解決策に行く前に、ここまで読んでくださった皆さん、この「依存心」って、あなたにとって
良いものだと感じましたか?それとも、悪いものだって感じましたか?
私はね、実は長い間、凄く嫌なものだって感じていたんですよね。
なんか、ねっとりまとわりついてきそうな、重い、気持ち悪い、あ~やめて~~~!近寄らないで~~~!って感じるようなものだって。
だから、依存心は排除した方が良いんじゃないか、とすら思っていたんです。だから、自分の中のニーズとか、依存って感じることが本当に気持ち悪かった。 でも多分そう思えば思うほど、私自身が依存的になっていたような気がしたんです。
でもね、実は、依存心って悪いものではないんですよ。
…は?
↑これは昔の私の心の声です。
結局ね、依存心って、言い換えると、弱さなんですよね。
赤ちゃんで例えるとわかりやすいですよね。自分ではお腹が空いてもミルク作って飲めない。だから飲ませてもらう。おむつが汚れても自分では交換できない。だから泣いて大人に気づいてもらって換えてもらう。大人はせかせかと赤ちゃんのお世話をしてくれます。イヤイヤどころか、可愛い可愛いと愛してお世話をしてくれますね。
あなたの依存心、それは相手を活躍させてあげられるポイントになるってことなんです。
私たちは、大人になって自立することができていますよね。できているんですよ。人によって自立ポイントはいろいろでしょうけどね、多かれ少なかれ、自立しているんですよ。金銭面であったり、精神面であったりね。
あとは、この依存と自立、どう上手くバランスを取っていくか、なんですね。
上手くいっているパートナーシップって、これが上手に二人でバランスを取り合って保てている、というところなんですね。
まるでボールのように、コロコロと転がる時、依存と自立が上になったり下になったり、今は私が自立して、次の瞬間は私が依存側になり、また次の瞬間には私は自立して、というように、コロコロと立場を替えることができる。
依存もできるし、自立もできる、その選択肢がある、ということ。
だから、彼がランチをご馳走してくれた。ここでは彼が自立で私が依存、だから笑顔で「美味しかった、ありがとう!」と素直に伝える。
彼が仕事の話をしてる時、へぇ~そうなんだ!え~すごいね!頑張ってるんだね!わ~そんなこともできちゃうんだ、カッコイイね~!笑顔で彼を応援しながら話を聞いてあげる私は自立、楽しそうに話をしている彼は依存側。
あ~でもでも、私もね、今日実はこんなことがあってね!聞いて聞いて!この瞬間は聞いてくれている彼が自立で私が依存。
こんな風に、意識しているわけではないけれど、コロコロコロコロと依存と自立の立ち位置をお互い代わりながら、彼と私の2人の心地いいやり方を見つけていく。
1人でもできるけれど、2人だと、お互いがもっと豊かになれるよね、というやり方を見つけていく、そんな状態を、相互依存、と言います。
目指すは、ここ、相互依存。
1人でも生きていける状態にまでなっているんですよ、私たち。別に1人だって良いんです。
でも、きっとこの人とだったら、もっと私も彼も、豊かでいられるよね、って感じられる関係性、そのためのパートナーシップですよね。
あなたが望めば望む分、より良い関係に、より豊かな関係に発展させられるんですよ、パートナーシップは。
素敵ですよね。
そんなお二人のパートナーシップを応援しています。
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