本当は愛されたいのに、“寂しさを埋める恋”ばかり繰り返してしまう理由

ひとりでいるのが寂しくて、
でも誰かと一緒にいても、どこか苦しくて。

本当は愛されたいだけなのに、
気づけばまた、満たされない恋を選んでしまっている
そんなふうに感じたことはありませんか？

心のどこかで「この恋じゃない」と分かっているのに、
それでも手放せなくなるのは、
あなたの心の奥に、“埋めてほしい空白”があるからかもしれません。

寂しさが恋愛を引き寄せてしまうしくみ

寂しさや不安を感じているとき、
人は“その感情から逃れること”が最優先になります。

誰かといることで、
その一瞬だけでも「ひとりじゃない」と思えるから。
だから私たちは、無意識に恋愛を通して寂しさを埋めようとするのです。

このとき、恋愛の目的は
「相手と心を通わせること」ではなく、
「今感じている孤独や不安をとにかく消してもらうこと」になります。

つまり、恋愛が“癒し”や“楽しみ”“幸せ”ではなく“自己救済の手段”になってしまうんですね。

繰り返してしまう恋愛パターンの裏側

寂しさを埋める恋をしていると、
相手のちょっとした態度や言葉に一喜一憂し、
“嫌われないように”“重いと思われないように”と気を張り続けることになります。

「私はここにいてもいい？」
「私って、必要とされてる？」

そんな問いかけを、心の奥でずっと抱えながら、
相手に合わせて頑張りすぎたり、尽くしすぎたりしてしまう。

そうやって“必要とされるための私”を演じているうちに、
本当の気持ちや望みは、どんどん自分でもわからなくなっていく。

恋をしているのに、苦しい。
誰かと一緒にいるのに、どこか満たされない。
それは、恋のかたちが「埋めてもらうこと」になってしまっているからです。

根っこにある“思い込み”

ではなぜ、そんな恋を繰り返してしまうのか。

その奥には、
「私はひとりでは愛されない」という思い込みがあることが少なくありません。

たとえば──

 　誰かに選ばれなきゃ、自分には価値がない
 　彼氏がいない私は、寂しい人・ダメな人
 　愛されるためには、役に立たなきゃいけない
 　ありのままじゃ、捨てられてしまう

そんなふうに、自分の存在そのものに対して、
無意識のうちに“不完全だ”と感じてしまっているのです。

だから、恋愛を通して「自分には価値がある」と感じたくて、
誰かに求められること・必要とされることにしがみついてしまう。

本当は、大好きな人と心を通わせたいだけなのに。
ただ、大切な人に、同じだけ大切だって思ってもらいたいだけなのに。

あなたの寂しさは、悪者じゃない

でもね、そんなふうに恋をしてしまう自分を
責める必要はまったくありません。

それは、あなたがずっと
ひとりでがんばって、寂しさと一緒に生きてきた証だから。

大切なのは、その寂しさを「誰かにどうにかしてもらう」のではなく、
まず自分で見つめてあげることです。

「本当は、どうされたいと思ってる？」
「どんな関係が心地いい？」
「どんな自分でいたい？」

そうやって少しずつ、自分の中にある本当の望みとつながっていくこと。
それが、“埋める恋”から“満たす関係”へと変わっていく小さな一歩になります。

まとめ

恋愛に疲れてしまうのは、
自分を無理に誰かに合わせようとしてきたから。

そして、寂しさを抱えたまま誰かに愛を求めてしまうのは、
あなたが「大事にされたい」「ちゃんと愛されたい」と願っているから。

その気持ちは、
ちゃんと向き合えば、あなたの中で満たしていける。

寂しさから始まる恋ではなく、
“心がつながる関係”を築いていけるように。

愛し愛される、素敵なパートナーシップを築いていけるように。

まずは、自分の本当の気持ちに
そっと寄り添うことから、始めてみませんか。