愛されたようにしか愛せない

人は、自分が愛されたように、誰かを愛します。
愛されたようにしか、愛せない、とも言えるかもしれません。

親に不満がある時、
愛された、という感覚が少ないかもしれません。

もしくは、愛してくれたのはわかるけど、
でも本当はこうされたかった、ああされたかった、という想いが拭い去れず、素直に喜べない気持ちになるかもしれません。

すると、その不満をパートナーで解消しようとするケースが多くあります。
パートナーを親の位置に置いてしまって、
自分が望む愛し方をしてください、と当然の如く、パートナーが愛してくれる側、自分は愛される側、というポジションに入ってしまう。

そうなると、自分はいつまで経っても、愛される側、もらう側、子供のポジションのまま、なんです。

子供のポジションのままだと、何が問題なのか。

自分の存在価値が、愛してくれる人次第でしか感じられない、という状況ができてしまうんです。

愛される側、もらう側、子供のポジションのままだと、誰かが自分を愛してくれなければ、自分に価値があると感じにくくなってしまうんです。

自分に価値があるから愛される
自分に価値が無いから愛されない

愛してくれる人に心の余裕があるとかないとか、そんなことは一切関係なく
愛されていない、と感じれば、自分は価値が無いから愛されない
愛されている、と感じれば、自分は価値があるから愛される

という発想から抜け出すことが難しいんです。

でも、たとえばあなたがかわいい子犬を飼っていたとします。ネコ派の人は可愛い子猫を想像してみてください。
自分に余裕がある時は、いつまででも可愛がって遊んでいたいですよね。
逆に、自分が40度の熱を出していて、起きているのも苦しいとしたら…子犬（子猫）と遊んでいられるでしょうか。

愛しているとか愛していないとか、そもそもそんな問題じゃなく、遊べない。寝させて…と思いますよね。

愛される側、もらう側、子供のポジションから離れられず、
愛されることで自分の価値を感じている時って、先ほどの子犬（子猫）と遊べる遊べない、という状況の発想が無いんですね。頭では理解していたとしても、心に落ちない、という感覚かもしれません。

これを心に落として、体感として愛する側が時として愛しているけれどその愛を上手く表現できない想いを理解するには、実際に自分が愛してみる、ということしか方法は無いのかもしれません。

自分が愛することを行動に移した時、気付くことがあります。

上手く愛せる時もある
上手く愛せない時もある
上手く愛せない時はとても苦しく自分を責める
上手に愛せなくてゴメンとしか言えない時がある
もし自分じゃなく他の人なら、もっと大切な相手を幸せにできたのかもしれない、と思う時がある

それでもやっぱり、ただただ愛する

きっとそんな愛し方
あなたを愛していた人も
していたのではないでしょうか。

愛された経験があるからこそ
自分が愛する側になった時、上手く愛せない自分を責めることもあるのかもしれないけれど
それはきっと
存分に愛された経験があるから
あなた自身がその愛を知っているからこそ
ですよね。