【父親がいない女性の恋愛シリーズ⑤】 「お父さんが離れた理由は、“私のせい”じゃなかった」 〜子どもの心が背負わなくていいものを、手放す勇気〜

子どもの頃に親が離婚すると、まだ何もわからない年齢でも、
なぜか自分の心にこんな問いが浮かんでしまうんです。

「私が悪かったのかな?」
「私がもっといい子だったら、お父さんはいなくならなかった?」

大人になった今なら、頭ではわかっている。
両親の問題は、大人同士の事情だったということも。

だけど、心のどこかにはまだ「私のせいかもしれない」という感覚が
うっすらと残っていたりしないでしょうか。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

子ども時代のよく覚えてもいないような出来事。
そんな出来事の中にも、私たちの心って、捕らえられてしまっている、なんてことが実はよくあるんです。

頭では、自分が悪いわけでも無ければ、自分に責任なんてあるわけもなく
親には親の事情があったのだろう、と
頭では理解しているつもりだけれど

不思議と心にはまだ「私のせいかもしれない」という
どういうわけか自分を責めてしまう感覚が
うっすらと残っていたりする。

そしてその思いが残っているかぎり
恋愛でも、人間関係でも、
「いつか見捨てられるんじゃないか」
「私は大切にされない存在なんじゃないか」
という不安がつきまとう。

でも、それは本当に「あなたのせい」だったのでしょうか?

今日は、子どもの頃の心が無意識に背負ってしまった“罪悪感”と、
それを手放していくための小さな一歩について、一緒に見つめていきましょう。

「恋愛がうまくいかないのは、私の育ちのせい?」
そんなふうに感じたことがある方へ。

今回は【父親がいない女性の恋愛】をテーマに、火曜と金曜、全6回のシリーズでお届けします。
第5回は、
『「お父さんが離れた理由は、“私のせい”じゃなかった」
〜子どもの心が背負わなくていいものを、手放す勇気〜』
というタイトルでお届けしますが、これは実際に父親不在の家庭で育った女性に限らず、
「私も心当たりがあるかも…」と感じる方にも、きっと響くテーマです。

心の奥にあった小さな疑問や、ずっと言葉にならなかった気持ちに、そっと光をあてられるように—
最後までお付き合いいただけましたら嬉しいです。

目次

子どもの心は、“理由がわからないこと”に耐えられない

子どもの頃、突然お父さんがいなくなる

それがどんな理由であっても、子どもにとっては大きな出来事です。

たとえそれが、まだ記憶にも残っていないような、赤ちゃんの時だったとしても。

そしてその理由を、大人のように理解できる子どもはほとんどいません。

「どうしていなくなったの?」
「私のこと、嫌いになったの?」

そんなふうに、心は理由を探し続けます。

そして、その問いに誰も答えてくれないまま時間が経つと、 子どもは自分の中で答えを作り始めてしまうのです。

「私が悪い子だったのかもしれない」
「私がもっと○○していたら、出ていかなかったのかも」

本当は、どこにもそんな証拠はないのに。

証拠どころか、
子どものせいなんかでは全く無いのに。

愛する人がいなくなるとき、人は「自分のせい」と感じやすい

大切な人が突然いなくなったとき、心はその理由を探し始めます。

でも子どもの頃の私たちは、起きた出来事を大人のように客観的に見ることができません。
世界を“自分中心”でとらえる子どもは、理由がわからないまま時間が経つと、こう思ってしまうのです。

「きっと私が悪かったんだ」
「私がもっといい子だったら、いなくならなかったかもしれない」

本当は何も悪くなかったのに、まるで“自分のせい”のように感じてしまうのです。
それは、子どもなりの「心の防衛反応」でもあります。

「私が悪いなら、私が変われば、戻ってきてくれるかもしれない」

そんなふうに思えたら、少しだけ希望が持てますからね。

本当の理由が見えないまま、ただ傷つくよりも、
「自分のせいだった」と思うことで、どうにか心のバランスを取ろうとしていた

それは、小さな心が必死に編み出した“生き延びるための知恵”だったのです。

でも、それは本来、あなたが背負わなくてよかったもの

本当は
お父さんが家を出た理由は、大人同士の間にあった事情。

お父さんと、お母さん。
相性の問題だったかもしれないし、
価値観の違いだったかもしれない。

子どもがどんなに頑張っても、変えられなかったことのはずです。

なのに、子どもの自分が「自分のせい」と思ってしまった。
そしてそのまま、大人になってしまった。

「私はちゃんと愛されなかった子ども」
「大事にされないのは、私の価値が低いから」

そうやって、自分の価値を低く見積もってしまう癖がついてしまった。

でもそれは、本来あなたが背負わなくてよかった“重荷”なんですよ。

“愛されなかった私”という誤解が、大人になっても恋愛を縛っている

大人になって恋愛をするようになっても、
心のどこかで「私は愛されにくい存在なんだ」と感じていると、
知らず知らずのうちに、恋の中で試すような行動を取ってしまいます。

「本当に私のこと、大事に思ってる?」
「いなくならないよね?」

そうやって、過去の痛みを埋めるように相手に“確かめ続ける恋”をしてしまう。

でもそれは、今目の前にいる相手との関係というより、
昔、あの時に感じた「私は愛されなかった」という誤解を、
何とか塗り替えたいという願いから来ているものかもしれません。

小さな自分に、こう伝えてあげよう

「あなたのせいじゃなかったよ」

そう、もしもあの頃の小さな自分が目の前にいたら、
大人のあなたは、そっとこう伝えてあげてほしいんです。

「あなたがどんなにいい子でも、どんなに頑張っても、 あのときの出来事は、あなたのせいじゃないよ」と。

そうやって、あなたが“子どもだった自分”の誤解を解いてあげることが、
本当の意味で「大人になる」ということかもしれません。

手放す勇気が、“今”の恋愛を変えていく

「あの時の出来事が、私のせいじゃなかった」

そう気づけたとき、あなたの心には、そっと隙間が生まれます。

今までギュッと握りしめていた「愛されない私」の前提を、 少しずつ手放せるようになっていく

すると、恋愛の中でも、

「試さなくていい」
「疑わなくていい」

そんな安心を感じられるようになっていくんです。

過去は変えられないけれど、
過去の意味づけは、いまのあなたが変えられる

「私はもう、あの頃の小さな私じゃない」

そう言って、過去の記憶にそっと手を振ってあげましょう。

そこから、本当の意味で“今を生きる恋”が始まっていくのです。

次回予告

最終回となる次回は、過去の愛を求め続ける恋から一歩抜け出して、
「今ここにある愛を育てていくこと」についてお話しします。

本当の意味で、“今”を生きる恋愛が、ここから始まっていきます。

お楽しみに!

この【父親がいない女性の恋愛】シリーズは、毎週火曜と金曜、全6回のシリーズでお届けしています。

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