叶わぬ恋を諦める方法

相手に奥さんがいる男性と付き合って、でも、この恋は叶わぬ恋。
お別れしよう…

そう思ってお別れしても、なかなか心の中から彼の存在を拭いきれない。

そんな切ない想いを抱えているあなたへ、今日はお届けします。

奥さんのいる彼とのお付き合いを終わらせて…でもまだ彼が忘れられないのか、ひとりになってしまった寂しさに押しつぶされそうになって、何もやる気が起きない。

もしそんな想いを抱えているのなら、私はあなたに伝えたいです。

あなたが抱えている「寂しさ」や「虚しさ」、そして「まだ彼が忘れられない気持ち」
——それは、決して軽く扱えないほど深いものだって思います。

だってあなたが過ごした彼との時間は、どんな形であれ、あなたが大切にしていた人との繋がりの時間でしたよね。

あなたが感じてる寂しさや、何も手につかない、何もやる気になれない、それはとても自然な反応なんですよ。
だって大切にしていた人とのつながりを自分から手放したんですもの。
今は心の奥が、ぽっかり空いてしまって、そこにひんやりと風が吹いているんです。

無理に前を向かなくてもいい

無理に前を向かなきゃ、って思わなくても大丈夫。
まずは、あなたが「今ここ」にいる自分の気持ちを、安心して感じてみて欲しい。

あなたの心に聞いてみてください。

「どんな時に彼のことを思い出す？」
「彼といたとき、あなたはどんなふうに愛されていたと感じた？」
「その愛の中で、あなたが一番満たされていたものって、何だったと思う？」
「逆に、彼といた時に、どこか我慢していたことはあった？」
「今、一番怖いのは、何？」

「彼が恋しい」と泣きたくなる、その気持ちの奥にある
あなたが本当に必要としていた愛って、どんなものだったのでしょう？
そしてあなたは、今何を失ったと感じているのでしょう。

あなたが彼を忘れられないのは、
彼のことを好きだった“過去のあなた”を、まだ自分の中で大切に抱えているから。
だからまず、その“彼を愛したあなた”の気持ちを、責めずに、まるごと抱きしめてあげませんか。

昇華できない想いは一度しっかり感じきってみよう

「感じきる」って、一見とてもシンプルなことに思えますよね。
だけど、実際にはとても勇気がいるし、エネルギーも使うんですね。

だって、
寂しさ、悔しさ、怒り、虚しさ、後悔——
そのどれもが、できることなら感じたくない痛みだから。
つい頭で整理したくなったり、忘れようとしたり、意味づけで蓋をしたくなるのも当然なんですよね。

でも、感情は感じきられたとき、やっと「成仏」できる。
つまり、心の中で居場所をもらえて、癒えて、昇華していくのです。

まるで、かつて置き去りにしてしまった誰かの手を、やっと取りに戻ってあげられたような感覚。

そして、そのプロセスをちゃんと経たときにこそ——

• 本当に求めていた愛の質に気づけたり、
• 今の自分がもう持っている「安心」に触れられたり、
• 手放すことが「喪失」ではなく、「統合」に変わっていったりする。

だから、「想いを昇華する」ということは忘れることでも、無理やり切り離すことでもなくて、
ちゃんと感じたからこそ、やっと土に還してあげられる営みなんだと思うのです。

自分の中の、まだ思い出を手放したくない自分自身に
「感じていいんだよ」
「まだそこにいても大丈夫だよ」
っていうメッセージが届くだけでも、
その子の心の奥は、ふっと緩むんですよね。

昇華は、その先に、ちゃんと待っています。
だから、自分の中の、思い出を手放したくない自分自身に
一緒に感じていこう、って言ってあげませんか。

その子のそばにあなたがいるなら、きっともう十分すぎるほど、あたたかさは届いていますよ。
その優しさに、その子が少しずつ安心して寄りかかれますように。