いつもありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。
リナの軌跡
と題して、青山リナという人物がどんな人なのか、知っていただくシリーズを作ってみようと考えました。
過去の失態や、恥ずかしい話、この人大丈夫?なんて思われそうな内容もあるかもしれませんが、何か読んでいただいている方のヒントや笑顔、元気や安心感などに繋がればいいかな、と思い、綴ってみます。
あたたかい気持ちで読んでいただけると嬉しいです。
よろしければ、お付き合いくださいませ。
1. 今までのお話
浮気を繰り返す彼とのお話、そしてその心理を前回、前々回と綴ってきました。
まだの方はこちらからお読みくださいね。
2. 生い立ち
ここからは、私自身の生い立ちのお話を少ししていこうかと思います。
私は、物心つく頃から、母1人子1人の母子家庭で育ってきました。
私が幼いころから、母は仕事に家事に育児にと、忙しく動き回っていました。休みの日はぐったりして横になっている姿を私はよく目にしていました。
そんな母の姿を見て、子供心に、何か母の役に立つことをしなければ、という想いと、反面、まだかまって欲しい、遊んで欲しい、でも私はいつもほったらかし、という寂しさも抱えていました。
その想いは、幼い子供だった頃から、成長して大人になってもどうやらずっと残っていたようです。
大人になってからは、そんなこと意識はしていませんでしたが、ずっと心のどこかで「母がいつもこんなに疲れているのは私のせいなのでは?」「母がいつも不機嫌なのは私のせいなのでは?」と思っていました。
母の人生、私がいなかったらもっと楽に自分の好きなことをたくさんできたのではないだろうか?という想いが私の中にあったようです。
何もかも母の不幸は私のせい、そんな不幸な母を私は助けなければ!
私は知らず知らずのうちに、そんな風に感じていたようです。
3. 誤解
浮気を繰り返す彼。そしてその彼から離れられないでいる私の問題。
不幸な母。そしてそんな不幸な母を私は助けなければ。
この二つ、全く違うようで、実は強く結びついているのです。
誰かを助けなければ!という想いを強く持っていると、問題のあるパートナーを選びやすい傾向にあると言われています。
実際には、「誰かを助けなければ!」という想い自体が間違いだし、「問題のあるパートナー」という解釈も間違いだと私は思っています。
そもそも、母がいつも疲れていたのは私のせいではないし、母が不機嫌なのも私のせいではない。
それどころか、実際、いつも母が疲れていたのか、いつも母は不機嫌だったのか、その認識自体、間違っているのです。
子供だった私の目から見る母は、疲れていて不機嫌だったように映った時もありましたが、きっと元気で機嫌よく笑顔でいた時もあったはずなのです。
私がいなかったら、確かに母の人生は違っていた、それは事実だと思います。それは、良くも悪くも、です。だから、私がいたからこその母の喜びもあった、それも事実です。
私が私の上手くいかない人生を母のせいにしていたからこそ、私の中で母を不幸に仕立てる状態が出来上がっていたのです。
そして、不幸な母を助ける娘は素晴らしい、と思いませんか?
だから、そのような形で私は私自身を持ち上げる必要があった、ということなのです。
私が自分で自分の価値を見出せない、何も上手くいかない、私はダメな私、という位置づけを自分自身にしてしまうと、私にとって、私以上に不幸な人を作り出す必要が出てきてしまい、その人を助ける私は素晴らしい!と私の価値を証明しようとする。
このような方法でしか私が私の価値を感じることができなかった、ということになるのです。
4. 深層心理で繰り広げられる葛藤
パートナーシップは、親との関係が映し出されます。
親が苦労している姿などを見て、「助けたい」「助けなきゃ」と強く思い過ぎる傾向があると、いつも「助ける」相手を探している状態になります。
ですが、このやり方は「助ける」ことにより、自分の価値を証明しようとしていることにもなっています。
「私じゃなきゃダメ!」「私にしかできない!」という状況を作り出すので、逆に言えば、助けられる対象となる相手は、本当に助けが必要なのかどうなのかわかりません。
私が「助ける」ことにより、相手は「助けられる」側になるわけだから、ここで上下関係のような状態ができてしまうのですね。上に立っている方は気分が良いかもしれないけれど、下に置かれた方は嬉しくないですよね。いつも見下されている気分になりますよね。
あなたなら、見下してくる相手と一緒にいたいですか?
YESと答える人は…いないですよね。
ではなぜ、「私が助けなきゃ!」と変な使命感を感じてしまうのでしょうか。
それは「私」が相手を「助ける」ことにより、「私」の価値を証明しなければならないほどに「私」の価値はどん底に低い、要は、自己価値が低い状態になっている、ということなのです。
そしていつも「助けたい」「助けなきゃ」と思っている人は、結局のところ、自分自身が一番「助けて欲しい」のです。
「助けて欲しい」実際にそう誰かに伝えたことがあるのかもしれません。そして本当に助けが必要だった時に、何らかの理由で助けてもらえなかった、という経験があるのかもしれません。もしかしたら、遠慮や恥ずかしさから「助けて欲しい」と言えなかったのかもしれません。頑張り屋さんは一体いつ「助けて欲しい」と言ったらいいのか、そのタイミングがわからなかったのかもしれません。ケースは様々でしょうけれど、そこに心の痛みがあると、「助けて」とは言えなくなってしまいます。だから自分が助けを求める代わりに、自分が助ける側にまわり、相手を助けることで自分をなんとか保持しようとします。
また、自己価値が低い状態だと、浮気する側の心理と似た状態で、「こんな私の全てを見られてしまうと相手は私に幻滅してしまう!」と感じます。だから、浮気するくらい心の距離が遠い人の方が「私」にとっては好都合なのです。
だって真っすぐ自分の方へ100%の愛情で向かってこられると、自分の全てをさらけ出さなければならなくなりますからね。
そうなると、自分が困るわけですよ。「こんなダメな私、こんな醜い私の姿を見られてしまったら、絶対あなたは私から離れていってしまう!」と信じて疑わない状態ですからね。
それだけ自分のことを悪い存在だと思っていると、一体どうなるのでしょう。
そんな私を好きだと言って近づいて来てくれる人はいると思いますか?
自分では、そんなご奇特な人、いないと感じますよね。もしくは、例えいたとしてもですよ、どうせ変な人でしょ、ろくでもない人でしょ、と思いますよね。
だから、一般的に言われる「悪い人」、問題を起こしそうな人、友達に話したら「その人はやめた方がいいんじゃない?」なんて言われそうな人を選んでしまったり、逆に、良い人を選んだ場合には、自分に釣り合うくらい相手を落とす必要が出てきてしまうのです。
だって相手が素晴らしい人のままでいられると、私には釣り合わない、から。釣り合わないとどうなるか?私は捨てられる、と感じてしまいます。相手が私と同じくらい「ダメな醜い人」だったら私にとっては「ちょうどいい!捨てられる心配なし!」と感じるのです。
しかし厄介なのは、これらのことが起こっているのは深層心理。
自分の意識としては、「私はまとも、悪いのは相手」という構図になっています。
だから実際目に見える状態で起こっていることは、私にはマイナス要素は何もないかの如く、正論を振りかざしてみたり、頼みごとをされればそれ以上で成し遂げたり、私のことは自分でできます、なんて相手をあてにすることも無く、とても完璧で隙を見せない状態で、相手をかいがいしくお世話するような関係性になってしまったりします。
5. 卒業
では、どうしたら?
私はどうしたら「ダメンズメーカー」から卒業できるのか。
to be continued…
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