ドリームキラー ~自分の夢をつぶされた恨み~ 母子癒着編2

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

昨日の続きからです。
昨日の記事をまだお読みでない方は、そちらから読んでいただいた方がわかりやすいかと思います。

目次

母子癒着の本来の姿とは

では、その母子癒着が起こっている母子にはどのような特徴があるのかを見てみましょう。

そこにある一番大きな要因は、優しさ、なんですね。

実は母子癒着って、愛、なのです。

母親は、自分のお腹で十月十日、こどもを育ててきた愛着がありますよね。
妊娠がわかってから、お腹にいる赤ちゃんが元気に育ってくれるように、自分が食べる食べ物に気を付け、体調に気を付け、たばこやお酒などの習慣があればそれを止め、とにかく赤ちゃんの成長に一喜一憂しながら日々暮らしているのだと思うのです。

そしていざ出産となると、お母さん本人も苦しい中、赤ちゃんを出産し、元気であることに安堵し、生まれてきてくれたことに喜びをかみしめる。
そのように迎えた子どもを、今度はミルクを飲ませたり、おむつを替えたり、暑過ぎないだろうか、寒すぎないだろうか、と手さぐりの中、赤ちゃんの感覚に少しでも近づこうと心を寄せてみる。

でも実際は、赤ちゃんの肌感覚なんてわからないし、どうして泣いているのかすらわからなかったり、ミルクを飲んだり飲まなかったり、わからないことだらけでとんでもなく大変なんだと思うのです。だからこそ、母は必至で子に心を寄せるのですよね。

子どもは子どもで、お腹の中ですくすく成長し、いい加減狭くなってきたな、というところで出てきます。でも、出るのも実は一苦労ですよね。必死で子どももお母さんのお腹から出てくるんですね。

そして出てきたら、息をしなきゃいけない!あれ?なんか苦しい!今まで無かった感覚!どうしたらいいの???そして、オギャーと声を発したとたん、空気が肺に入ってくる!びっくり!

へその尾から栄養が取りこまれていたのに、なんかお腹が空いている。なんで?なんか大変なことが起こってるような気がする!するとミルクを飲ませてもらえて、でも最初は飲み方だってわからない、飲むって、どういうこと?って言う状態。

なんだか楽しいけど、知らないことばっかりで、次は何?次はどうするの?

どうやらいつもこの人がワタシの近くにいてくれてる。ワタシのお母さんなんだ!この人がワタシにいろいろしてくれてる。そっか、この人いたらワタシ安心なのね。

お母さん、いつもありがとう。
お母さん、大好きだよ。
お母さんがいてくれて、ワタシいつも安心。
お母さん、今日は楽しそうだね。ワタシも楽しいな。
お母さん、今日は苦しそうだね。そんなお母さん見てると、なんだかワタシも苦しくなっちゃうな。
お母さん、今日は泣いてるの?なんだかワタシも泣けちゃうよ。

お母さんが笑顔だと、私も嬉しい気持ちになるけど、
お母さんが悲しいと、私も悲しい気持ちになっちゃうな。

そんな風に母子がお互いに心を寄せ合っている状態が母子癒着の根源なんですよね。

だけど、0歳と、10歳の状態だと、生活も大きく変化していますよね。

10歳になっていれば、服だって自分で脱ぎ着できるし、食べたいものだって、自分の好みってしっかりできていますよね。

10歳のワタシは学校にも行って、お友達も作って、お母さんと離れている時間もそれはそれで楽しくなってきている。

お母さんが、今日はお魚焼いたから、と言われて、ホントはワタシ、ハンバーグ食べたいのに…でもお母さん作ってくれたから、お魚苦手だけど…食べたくないって言うと、お母さん悲しい顔するし…「うん、お母さんのお魚おいしいもんね。」

うちの子が、ハンバーグが好きなのはわかってる。だけど栄養が偏ってしまうといけないから、今日はお魚。ちゃんと食べてくれるかしら?無理して美味しいなんて言っちゃって。かわいい子ね。あなたには、いろんな美味しい味を知って欲しいし、しっかり必要な栄養素を取って元気にスクスク成長して欲しいし、お魚って頭にも良いって言うわよね。お魚も食べて賢い子に育ってくれたら良いな。

そんな想いが錯誤していますよね。

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20歳になると、また生活は変わってきます。
もう、物理的にはお母さんがいなくても生きて行くことはできるだけの知恵は付けてもらった。
ただ…実際にやったことは無い。ずっとお母さんに頼ってきた。ずっとお母さんに決めてもらってきた。だって間違ったら怖いし、失敗したら嫌だもん。

Aくんから告白されて、お付き合いし始めた。
カッコいいし、優しいし、素敵な人だなって思ってたから、すごく嬉しくって。お母さん、ワタシに彼氏ができたなんて聞いたら、なんていうかしら。喜んでくれるかな。なんかちょっぴり恥ずかしいけど、今度話してみよう!

うちの子に彼氏?そりゃもう二十歳だし、そんなことがあってもおかしくない歳だけど…大丈夫かしら、あの子。どんな人なのかしら、彼氏って。うちの娘は何にも知らない、何にもできない子なのよ。いつまで経ってもワタシの後ろをついてくるような子なのよ。それが彼氏だなんて。どうしましょう、悪い男に引っかかったりなんてしてたら。ちょっと聞いてみなくっちゃ!

「あなた、彼氏ができたんですって?どんな人なの?大丈夫?その人。どこで知り合ったの?何してる人なの?その人のお父さんとお母さんはどんな人なの?知らないの?ホントにそんなんで大丈夫?」

母親は、娘の恋愛を壊したいわけじゃないんです。でも、心配なんですね。そして不安。それは娘を想う心配と不安であり、母自身の心配と不安でもあるんですよね。ずっと私と一緒にいた子が、私から離れてしまう、って感じる心配と不安。母自身が、ワタシ、独りぼっちになっちゃうんじゃないかしら、って感じる心配と不安。
娘もそれを感じ取るんですね。

え?お母さん、ぜんぜん喜んでくれないの?私、悪いことしてるの?お母さんの顔が険しい。なんだか悲しそう。私、お母さんを悲しませてるの?

近すぎる弊害

癒着が激しければ激しいほど、引きはがすのに激しい力が必要となります。逆に言えば、それだけ激しい力が出ない限り、多少の反発をお母さんにしても、ずっとお母さんの顔色を伺い、機嫌を伺い、お母さんの想い通りの良い子でいようとするのですね。

そうすると、何故かいろいろなことが上手くいかない、という現象が現れたりします。

彼氏ができたけど、お母さんが良い顔しなかったから、別れちゃった。

そしてその想いは、お母さんがあの時反対したから!という恨みに変わってしまったり

留学したかったけど、お母さんに反対されたから、諦めた。

あの時お母さんが反対しなかったら、ワタシ今頃英語もぺらぺらで、好きな仕事もできてたはずじゃない!

大学に行きたかったけど、お母さんにお金が無いって言われて、結局高卒で就職したけど、ずっとお金が無い。

あの時お母さんが大学に行かせてくれてたら、ワタシ、もっといい仕事して、お金持ちになれてたはずなのに!
全部お母さんのせいじゃん!
という恨み。

でもどこかではわかっているんですよね。

恨んだって仕方ない。

もう終わったことだもの。
わかってる、お母さんが愛してくれてたのも、私を心配してくれてたのも、別に私を不幸にしようと思ったわけじゃないのもわかってる。

わかってるけど…!

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