母子癒着と生き方　～いつも生きづらさを感じているのはナゼだろう？～

「お母さんのことは好き。でも、なんだかいつも自由に生きられない気がする」

そう感じたことはありませんか？

進学や就職、引っ越し、転職―
人生の大切な選択のたびに、
自分の気持ちよりも

「お母さんがどう思うか」
「傷つけないか」
「怒られないか」

が気になって、
心の奥がいつもモヤモヤしている。

やりたいことがあるのに、なぜか動けない。
1人暮らしをしたいと思っても、なかなか踏み出せない。
逆に、家を出ることには成功しても、罪悪感で実家に帰れない。

もしかしたらそれは、母との“深いつながり”
「母子癒着」の中に、あなたが知らず知らずのうちにいるからかもしれません。

母子癒着とは、心が“くっつきすぎている”状態

母子癒着は、言葉で説明すると少し難しく感じるかもしれませんが、
簡単にいえば「心が近すぎて、自分と母の境界があいまいになっている状態」です。

「母が喜ぶように生きなきゃ」
「母をがっかりさせたくない」
「母を傷つけるようなことは言えない」

そんな想いをずっと抱えていると、
本当に自分がしたいことが、だんだんわからなくなっていきます。
気がつけば、母の望みや感情に合わせて動くことが当たり前になり、
それが“自分の意思”だと錯覚してしまうことさえあります。

心の中にある、ふたつの声の葛藤

たとえば「東京で働きたい」と思ったとします。
けれど、頭の中ではすぐにこんな声が響いてくる

「お母さん、寂しがるよね」
「こんなこと言ったら、冷たい娘だって思われるかも」
「地元で働いたほうが親孝行かもしれない」

自分の気持ちと、母の気持ち。
そのどちらも大切にしたいはずなのに、
いつの間にか“自分”を諦めることのほうが、当たり前になってしまう。
そして、心の奥ではこうつぶやいているのです。

「私は、どうしたいんだろう……？」

自己肯定感の低さと、愛されるための自己犠牲

母との関係が近すぎると、「いい子」でいることが愛される条件になってしまうことがあります。

わがままを言わない、
迷惑をかけない、
母の期待に応える

そうやってずっと「頑張る私」でいたあなたは、
“母の笑顔＝私の価値”になってしまっていたのかもしれません。

本当は、どんな選択をしても、どんな自分でも愛される価値があるのに。
「母をがっかりさせたら、私は見捨てられるかもしれない」
そんな無意識の不安が、あなたの心の奥でずっとモヤモヤと漂っているのです。

絆は、離れても壊れないもの

癒着が起こるのは、根底に「絆が壊れることへの恐怖」があるから。
だからこそ、「距離を取ること＝裏切り」と感じてしまう。

けれど、本当の絆とは、距離があっても壊れないものです。
むしろ、適切な距離感の中でこそ、
お互いが“ひとりの人間”として、思いやりをもってつながっていくことができる。

離れることは、切り離すことじゃない。
“私”を生きるための、大切な一歩なのです。

自分の人生を生きていい

あなたの人生は、あなたのものです。
母のための人生でも、家族のための人生でもありません。

母の笑顔を守ることだけが、愛じゃない。
あなたがあなたの心を大切にしながら、
自分らしい人生を歩もうとすることも、
立派な“愛”のかたちです。

今までは、母の期待に応えることで、自分の価値を守ってきたかもしれません。
でもこれからは、「私はこうしたい」というあなたの気持ちに、
どうか耳を傾けてあげてください。

あなたは、もう自由に生きていい。

たとえ離れても、あなたとお母さんの絆は、ちゃんと残り続けます。

あなたが健やかにイキイキと生きていることが
あなたを愛しているお母さんの喜びにもなりますよ。

あなたの生きづらさとリンクしていると感じられたら
一度お話しを聞かせてくださいね。

あなたを応援しています。

あなたに届けたいメッセージ