彼から電話がかかってきた。
内容はほとんど彼の愚痴や自慢話ばかり。
頭では「今日はもう聞かないでおこう」と思っているのに、
なぜか話を切れずにずっと聞いてしまう。
「寂しいから会いたい」と彼が言う。
断ろうと思えば断れるのに、
心のどこかで「まだ必要とされている」と感じたくて、
つい会いに行ってしまう。
自分では「もう自分のペースでいたい」と思っているのに、
つい相手に合わせてしまう──
これが、癒着体質の典型的なパターンです。
境界線をうまく引けないと、自分の時間も心も守れず、
結果的に疲れてしまうことが多いのです。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
癒着体質とは?
癒着体質とは、自分と相手の境界線があいまいになりやすく、
相手の期待や感情に流されやすい性質のこと。
「本当は嫌だ」
「今日はやめておきたい」
そう思っていても、相手の押しや寂しさに応えてしまう。
その結果、自分の意思よりも相手の行動に振り回されることが増えます。
こうした癒着体質は、幼い頃の母子関係や家庭環境から影響を受けることが多いです。
例えば、親が子どもに過剰に依存したり、
逆に子どもが親の感情を優先して慰める役割を担わされると、
境界線が曖昧なまま育ってしまうことがあります。
その影響で、大人になっても
「相手を優先してしまう」
「NOが言えない」
「相手に流されやすい」
といった癒着の特徴が出やすくなるのです。
こんなこと、ありませんか?
電話で延々聞き役になる
彼から電話がかかってきて、今日の仕事の愚痴や悩みを聞くことに。
本当は「もう今日は疲れてる」と思っても、途中で切れず、黙って聞き続けてしまう。
心の中では「早く終わりにしたい」と思っているのに、彼の感情に流されてしまう自分がいる。
会う約束を断れない
彼が「寂しいから会いたい」と言ってきた。
頭では「今日は予定があるからやめよう」と思っても、つい「わかった」と応じてしまう。
自分の気持ちより、彼の求める気持ちを優先してしまうパターン。
LINEの返信で振り回される
彼から頻繁にメッセージが届く。
返すのが億劫で「ちょっと休みたい」と思っても、返信しないと心配されるのではと焦ってしまう。
自分のペースを守れず、相手の期待に振り回される瞬間。
関係の決断を相手に委ねすぎる
「これからどうする?」と関係について話題になったとき、答えを出すのが怖くて、つい相手の意見に従ってしまう。
不安や孤独を埋めたくて、相手に選択を委ねることで安心感を得ようとしている自分がいる。
なぜ境界線が大事なのか
境界線は、相手を拒絶するためのものではなく、自分を大切にするためのものです。
自分の気持ちやペースを守ることで、心に余裕が生まれ、振り回されにくくなります。
癒着体質に気づかないままだと、境界線を引くこと自体が怖くなり、
「NO」と言うことで相手を傷つけてしまうのではないか、と不安になりやすいものです。
境界線を持つことは相手を攻撃することではありません。
ただあなたが境界線を引いて、自分の意思をはっきりさせるだけで、相手は戸惑うことがあります。
たとえば、今までは彼からの誘いや電話に、無意識に応えてきました。
「会いたい」と言われれば会い、
「話したい」と言われれば長時間付き合う。
彼にとってそれは、いつものあなたであり、そのやり取りは彼にとっては当たり前のリズムとなっていました。
でも、初めてあなたが
「今日はやめておくね」
「ちょっと自分の時間が欲しい」
とNOを言ったとき、
彼は今までの反応と違うあなたに戸惑います。
「どうして今日は来ないんだろう?」
「何か怒ってるのかな?」と、思考が揺れ始めるのです。
それはあなたのせいではなく、彼が今までのパターンに慣れていたからです。
あなたが境界線を引くことで、彼は「思い通りにできないあなた」と向き合わなければならず、
少し疲れや不満を感じることもあるかもしれません。
この状況は、関係が悪くなっているわけではありません。
むしろ、自分を大切にする境界線を持つことで、二人の関係がより健康でお互いを尊重できるものに変わるための一歩 なのです。
流されてしまう心理と境界線を引くときの心の揺れ
流されてしまう心の仕組み
癒着体質で境界線が弱いと、心は無意識に相手の期待や感情に反応してしまいます。
例えば、こんな心理が重なります。
寂しさの埋め合わせ
誰かに必要とされる感覚は、一時的に心を温めてくれます。
特に孤独や不安が強いと、その誘惑に抗えず、つい相手に合わせてしまいます。
たとえば、彼から夜に電話がかかってきて、特に聞いてもいないのに自分の話ばかりされても、断れずに長電話をしてしまう。そんな経験はありませんか?
自己価値の低さ
「私なんて…」と自信が持てないとき、
誰かから連絡があるだけで「まだ必要とされている」と感じてしまいます。
その感覚が、自分の存在を確認する手段になり、離れられなくなることもあります。
たとえば、会いたくないと思っていても、彼が「会いたい」と言えば、寂しさが先に立ってつい会いに行ってしまう、そんなこともあります。
境界線の弱さ
「今日は疲れている」
「そういう気分じゃない」
と思っても、相手の期待や押しに流されてしまう。
自分の気持ちよりも相手を優先してしまうパターンです。これが、癒着体質の特徴です。
ここまでは普段の「流される心」の仕組みです。
境界線を引こうとするときに起きる心の揺れ
ではここからが重要なポイント。
今まで流されることが当たり前だった人が、自分の意思で境界線を引こうとすると、
心に新しい揺れが生まれます。
初めて「NO」と言おうとすると、罪悪感や不安が出てきます。
「相手に嫌われるのでは」
「相手を傷つけるのでは」
と心配になり、流されてしまった頃の自分との葛藤も生まれます。
たとえば、今まで無理して長電話していた彼に「今日は話せない」と言うと、心がチクチク痛む。
そして相手も少し戸惑うかもしれません。
でも、この小さな勇気を積み重ねることで、
少しずつ「自分の意思を尊重する力」が育っていきます。
大事なのは「相手の行動」ではなく「自分の心の課題」に向き合うこと
たとえば、あなたは、彼から電話がかかってくるたびにこんなことを思ってしまうとします。
「また彼は自分の話ばかり…、今日はもう疲れてるのに…。
でも、切ってしまうのは悪い気がする…」
ここで大事なのは、彼の行動を責めることではないんです。
彼はただ自分の話をしたいだけで、あなたを困らせようとしているわけじゃないから。
本当に見つめるべきは、なぜ自分はこんなに心がざわつくのかという自分の心の方。
たとえば、「誰かに必要とされたい」「断ると罪悪感を感じてしまう」など、
過去から持ち越した心のクセや不安なんです。
あなたが自分のテーマに気づき、それに向き合い始めるとどうなると思いますか?
同じ電話でも、以前のように無防備に振り回されるのではなく、
「今は聞けるけど、今日は話すのはここまでにしよう」と、自分の意思で区切りをつけられる。
これは、自分が我慢して犠牲心いっぱいになってする行動ではなく
自分の気持ちを大切にしながら、自分の心に余裕を持った状態で彼との関係を築いていける方法です。
つまり、相手は変わらなくても、自分の心の在り方を変えるだけで、同じ出来事でも楽に受け入れやすくなるのです。
自分を守るための小さな一歩
境界線を引く練習は、少しずつで大丈夫です。
電話を聞く時間を制限する
「今は無理」と言う小さなNOを試す
はじめは罪悪感を感じるかもしれません。
でもそれは癒着体質の人が最初に感じる自然な反応です。
大切なのは、相手を拒絶するのではなく、自分を守ること。
少しずつ、自分の心を守れる感覚を積み重ねることで、相手に流されることが少なくなります。
それは結果的に、自分に余裕を作り、
相手との心地いい距離感で、より良い関係を作りやすくなるのです。
境界線を理解し、自分を大切にできるようになると、
恋愛でも人間関係でも疲れにくくなり、より自分らしく生きられるようになります。
少しずつ、自分の幸せスペースを増やしていきましょう。


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