今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。
今、ちょうどこのタイトルを書いて、ふと思い出しました。
「部屋とYシャツと私」ってタイトルの歌が昔あったな~、って。
部屋とYシャツと私、愛するあなたのため、きれいでいさせて~
みたいな歌詞でしたよね。
その曲とは何の関係もないですが、愛する気持ちと、愛されたいという気持ちと、いつの時代も変わらないな、なんてことを頭によぎりました。
これは、補償行為のお話しです。
補償行為とは、奪うために与える、なんて言い方もされたりします。
私がこれをあげるから、あなたはそのお返しにあれをくださいよ。という、意図した GIVE and TAKE の状態。自然発生でできている愛の循環ではない、ということです。
私が結婚していた頃、元夫が、洗濯物を取り込んでくれたことがありました。
私、料理は比較的好きな方なんですが、掃除とか洗濯って、どちらかというと苦手なんですね。
洗濯は、洗うのは洗濯機がしてくれますから、楽ちんですよね。そこから干す作業。そして、乾いたタイミングで取り込んで、畳む作業がありますね。
これが非常に厄介に感じるのです。
畳んだ矢先、またどうせすぐ使う。そうなると何のために畳むんだろう?なんて自分の中で「?」が湧いてくるんです。でも、畳まずに置いておくのもどうも見苦しい。そして、私はその、洗濯物を干して、乾かして、取り込んで、畳む、という工程がとても面倒でやらずに済むならやりたくない、と感じていたわけです。
元夫は、モノを減らすことが好きな人で、なるべく部屋の中も見えるところにモノを置きたがらない人だったんですね。だからしょっちゅうポンポンとモノを捨てるんですよ。朝起きるのが早くて、休みの日とかも結構早い時間に起きていて、彼の収納ケースをガサゴソとひっくり返しては、要らなさそうなものを捨てる、ということをよくやっていました。
私はそれが結構不快で、泥棒ごっこ、なんて呼んでいました。
彼の収納で彼のモノだから、彼が何を捨てようと勝手なのですよ。だから私が不快に感じる必要性はどこにもないんですよね、本当は。
でも私は不快に感じていた。なんで不快だったのかというと、私がモノを簡単に捨てられない人だったから、なんですね。粘着気質なんだと思うんです、私。だから、モノでも人でも、結構執着します。よく言えば、古き良きものを大切にする心。悪く言えば、執着しやすい、捨てられない人。
今だからこんな風に自分のことを言えますが、以前はそれもはばかられるくらい、古き良きものを大切にすることは正しいことで、簡単にモノを捨てることは悪いこと、のように感じていましたし、そう自分も周りもをジャッジしていました。
簡単に切り捨てる人は悪い人で、モノを大切にする私は正しい!と、自分を正当化せずにはいられなかったんですね。
心理的に自己分析すると、
モノを捨てる=モノを大切にしていない
モノを大切にしない=悪
モノを大切にしない自分=悪
そしてそんな悪い自分には何も入って来なくなる
そんな想いが根付いていたのだと思います。
この想いがどこからやってきたのかとひも解くと、親の躾、というところまで遡るのです。
話を洗濯物に戻します。ある日元夫が洗濯物を取り込んでくれました。
私、その時、スゴイ嫌な気分になったんです。
私、さっきもお伝えしたように、洗濯物を取り込むっていう行為自体、好きじゃないんです。だから、人がやってくれたら、楽なんです。でも、私はそれをされて、スゴイ嫌な気分になった。
変ですよね。
なんで嫌な気分になったのか。
私はこう思ったんです。
あなた、そうやって洗濯物を取り込んで、私のことダメな女だ、って言いたいの?俺が稼いでお前に食わせてやってんのに、お前は家事もしないのか、って言いたいの?私だってもうすぐ洗濯物取り込もうと思ってたのよ!それを頼んでもいないのにあなたがそうやって取り込むから、私がグータラしているように見えるじゃない!なんなのよ、もう!
これね、決して、彼がそう言ったんじゃないんですよ。
彼は何も言わずに、ただ、洗濯物を取り込んだんです。
私は頼んでいないけれど、彼も別に恩着せがましくやってやった、なんてことは一切言っていないんです。
それでも、私は「あなたのせいで私がグータラしているように見えるじゃない!」なんて思って、嫌な気分になったんです。
そんな私は、彼に「ありがとう
なんて…言うわけありませんよね。
「今やろうと思ってたのに…」って、なんかしかめっ面しながら言っていたんだと思います。
なんでこんなことになっているんでしょうね。
「ありがとう
読んでくださっている優しいあなたは、「うんうん、わかる、そうなるよね。」なんて共感してくださったのかもしれません。ありがとうございます。そんな優しい心の持ち主だって、ご自身を承認してあげてくださいね。
「ありがとう
これって、どこから来るのかというと、自分で自分を評価できていないところから来るんです。
洗濯物を取り込めない自分はダメ
洗濯物を取り込まずにグータラしている自分はダメ
夫のお金で生活している自分はダメ
ちゃんと稼いでいない自分はダメ
家事もできない自分はダメ
家事を好きになれない自分もダメ
そんなダメなの事がわかっているのに努力できない自分はダメ
素直にありがとうと言えない自分もダメ
可愛くない女な自分はダメ
そんなダメ
思えませんよね。
毎日がヒヤヒヤものですよね。
いつフラれるんだろう?
いつ別れを告げられるんだろう?
いつあきられるんだろう?
いつ追い出されるんだろう?
そんな怖れでいっぱいになるんですよね。
そうすると、そんな怖ろしい現実がやって来ないように、必死で何かをしようとします。自分の価値を相手に証明させるためのことを。
洗濯くらいちゃんとできる女を演じてみたり
掃除くらいちゃんとできる女を演じてみたり
料理くらいちゃんとできる女を演じてみたり
仕事だってやろうと思えばできる女を演じてみたり
いろいろと自分にやるべきタスクを増やしていくんですね。
料理は好きだったけれど、やらなきゃいけない、というカテゴリーに入ると、なんだかやりたくなくなるのが人間の心です。美味しいといって食べてもらえたらその時は嬉しいけれど、彼が帰ってくる時間までに作らねば、という、ちゃんとやらなきゃ!マインドが働けば働くほど、腰が重くなって、ギリギリになる。予定よりも早く帰ってこようものなら、おかえり!と笑顔で出迎えるよりも、なんで早いの?だったら連絡くらいしてよ!なんて嫌みが口から出てくる。
だって既に、好きだったはずの料理含むすべての家事やタスクが、相手が喜んでくれたら嬉しい!っという想いから、自分を評価してもらうため、の行為に変わってしまっているのですよね。
やっていることが同じだったとしても、意識が違うだけで、楽しいどころか苦痛で自分を犠牲にしなければできないことになってしまうんですね。
そうなると、料理を食べて「美味しい」と言ってくれても、「嬉しい、ありがとう!」よりも
とりあえず評価されてホッとする気持ち、と共に、あ~疲れた、という疲労感、そして相手に対して、私はこんなにやってあげている!という、まるで自分が相手をお世話しているような、はたまた奴隷のようにこき使われているような…どちらにしても相手と対等な感覚を持てなくなってしまうのです。
これって、与えることになっていないんですね。
相手をお世話している感覚になっている時には何が起きているかというと「私があなたのためにしてあげている」という感覚ですよね。
これは、自分が相手よりも上、という存在だから私が仕方なくあなたのためにしてあげているんです、と感じているんですけれど、実は逆で、自分が相手よりも下の存在だと自分で感じているので、上にいる相手を引きずり降ろして対等にしておかなければならない、という無意識の感情が働いているんです。
逆に、奴隷のようにこき使われている感覚になっている時は、相手が上で私は奴隷です、というマインド。一見謙虚なように見えますが、これも奴隷でいる自分は被害者なんですね。私を被害者にするあなたは加害者、ちゃんと罪を感じてください、と無意識で相手を罰することをしているんです。
どちらも、愛するとか愛されるとか…程遠いところにいると思いませんか?
補償行為って、奪うために与える、なんて言いますが、自分が認めて欲しいがために、家事をする、という状態になっているのです。
こうなると、与えようとしても与えられない。
与える、ということが、自分の身を削って、自分が犠牲になって、自分だけ苦しい思いをして、やらなければならないこと、になってしまいます。
それを解消するには、受け取ること、がとても重要になってきます。
なにを?
どうやって?
そう、言いたくなりませんか?
私はずっと言ってました。
そうは言っても、何を受け取るの?どうやってするの?
受取るものがわかったら、受け取り方を教えてくれるんなら、やりますよ。でも、その方法が私に合わなければやりません。
そう、そうなんですよ、本当に。危機管理能力ですよね。それは本当に素晴らしい危機管理能力。
でもこれを私が言い続けていた時は、残念ながら、結局何も変わらなかったんです。
愛を受け取る覚悟、幸せになる覚悟、してみませんか。
まずはこの覚悟を決める、ということ。
これが一番大事なポイントなんです。
愛を受け取る覚悟、幸せになる覚悟、してみませんか。
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