愛なのか、駆け引きなのか　～彼とのスキンシップは好きですか？嫌いですか？～

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

私たち人間は、誰か自分以外の人のために役に立つことができると、嬉しいと感じます。

しかし、自分が使われた、利用された、と感じると、腹が立ちます。

この違いは何でしょう？

相手に悪意があるかどうか？
自分が傷ついたかどうか？

どちらもあるのだと思います。

心の働きって、とても繊細なんですよね。

同じことをしても、傷つく人もいれば傷つかない人もいる。

初めてのデートで、割り勘だったことに腹を立てる人もいれば、対等で好ましいと思う人もいる。
彼から1日連絡が来ないことに、怒りや悲しみを感じる人もいれば、特に気にもならない人もいる。
彼とのスキンシップを不快に感じる人もいれば、喜びに感じる人もいる。

その起きている物事が実際の問題なのではなくて、その物事に対して、心がどう動くか、自分の心がどう反応するか、というところが大きなキーポイントになるんですね。

そして、その反応の仕方は、自分が我慢して犠牲になっている感覚があるかどうか。
明らかに、自分で我慢していることがわかっている時はまだ解決しやすいですよね。我慢を我慢ではないものにしたらいいですからね。

過去、自分の心が傷んだまま放置されている時、自分では案外気付いていなかったりします。もしくは、もう大丈夫、もう立ち直った、もう考えないことにした、そんな時、自分では大丈夫だと思っていても、まだそこに痛みが残っていたりすると、その傷は自分の想像以上に刺激されたりするのです。

もしかすると「その傷、そろそろ本気で癒してあげたいんだけど。」という、自分自身からのサインなのかもしれません。

太陽と北風のお話し、ご存じでしょうか？
旅人のコートをどちらが脱がせられるかと、太陽と北風が試みます。

北風は、強い冷たい風を起こすことで、コートを吹き飛ばそうとしますが、必死に旅人はコートが飛んでいかないように守ります。北風も旅人も必死です。まさに戦いです。お互い疲れ果ててしまいます。

太陽は、ポカポカとにこやかに、ただただそこにいる。旅人は、ポカポカ陽気に暖かくなってきて、コートを脱ぎます。気持ちも身体も緩んだのです。

私たちが誰かの役に立ちたいと思う時、それはただただ、愛の行為です。

あの人が喜んでくれるのが嬉しい。
そこには自分の損得勘定がありません。

逆に、使われた、と感じる時、自分がこれだけするから、喜んでくれるよね？という駆け引きになってしまっていたりします。補償行為、とも言ったりします。

そこにある想いは、自分という存在が、何か良い存在ではない、という自分に対する疑いが潜んでいます。だからこそ、ただありのままの自分では愛されない、だから、愛されるためにはこれくらいはしなきゃ、と自分を犠牲にして、自分の本心には我慢して蓋をして、相手を喜ばせようとするのだけれど、相手が思ったほど喜ばなかったり、その対価が自分の想像以下であった時、自分は使われた、とか、傷つく、ということが起こったりします。

必要なのは、自分という存在が、何か良い存在ではない、という自分に対する疑いを手放すこと。

あなたという存在が、ただ存在しているだけで愛されている、ということ

今まで愛されてきた、あなたに向けられてきた愛を、もう一度しっかり受け取り直す、ということ。

それをするには、あなたが愛を見てみよう、見つけてみよう、というあなたの愛の扉を自分でもう一度開けることが必要です。

それは同時に、相手を愛する、という自分の意思でもあります。

私たちの心はとても繊細です。

自分が相手を愛さないと決めている時、私たちの心は、自分自身を罪深い存在だとジャッジします。
相手の愛を、もう一度しっかり受け取りたいと思う時、自分が相手を愛する、と決めなければ、自分の心は自分自身に愛を受け取らせてくれません。

私たちは、自分が自分自身にジャッジされている時が一番苦しいようですね。

自分自身に、愛することを、愛を受け取ることを、許してあげませんか？