浮気男に足りないもの ~不足原則~

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

心理学には、不足原則、という言葉があります。

不足原則とは、私たちが感じる欲求やニーズが十分に満たされていない場合、その不足を埋めようとする心理的な傾向を指す考え方です。

私たち人は、基本的な生理的な欲求(食べ物や睡眠など)から始まり、感情的なつながりや相手に尊重して欲しいなど、さまざまな欲求があります。これらの欲求は、全て必要な欲求であり、これらの欲求が満たされていないと、私たちはその不足を埋めるために行動することがあります。

人間の欲求や動機づけに関する研究をしてきた、アメリカの心理学者である、アブラハム・マズローという人がいます。彼の欲求階層理論は、ピラミッド型で表されることがあります。この理論では、人間の欲求が階層的に配置されており、下位の欲求が充足されると、より上位の欲求が重要になってきます。以下に、ピラミッドの各段階とその意味を詳しく説明しますね。

生理的欲求(Physiological Needs):
これは生存に必要な欲求です。食事、水分、睡眠、温かさなどが含まれます。これらが満たされないと、他の欲求には集中できません。

安全欲求(Safety Needs):
個人や家族の安全、健康、経済的な安定などがここに含まれます。物理的な危険から身を守り、安心感を得ることが求められます。

所属と愛情の欲求(Social Needs):
友情、家族、愛情など、他者とのつながりが重要です。人は社会的な関係を築き、愛されることで自己評価が向上します。

尊重の欲求(Esteem Needs):
自己評価や他者からの評価、成功への欲求が含まれます。自分を認識し、他者から尊重されたいという欲求が生まれます。

自己実現の欲求(Self-Actualization):
最上位の欲求であり、個々のポテンシャルを最大限に発揮すること、個性を追求することが重要です。自分自身を成長させ、充実感を得ることが求められます。

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たとえば、恋愛関係においてパートナーシップが十分に充実していないと感じたり、感情的なつながりや性的な満足が得られないと感じると、他の人との関係を求めることがあります。浮気や不倫です。

もちろん、すべての人が自分が求めているものが得られないからといって、浮気や不倫をするわけではありません。しかしパートナーシップの関係で「足りない」と感じる不足は、何かしらで埋め合わせようとすることは多々あります。

時には、ワークホリック、なんて言われる、朝から晩まで仕事をして家に帰って来ない、という状況、アルコール依存症、もしくはその一歩手前で、お酒を飲んで酔っている時だけ全てを忘れていい気分になっていられる、という状況。浮気や不倫ではないにしても、パートナーシップで感じる寂しさや物足りなさを埋めるツールになるものは人それぞれ、様々な方法です。

不足原則は私たちがなにかを欠いていると感じたとき、その不足を埋めようとする心理的な原則なのです。

今回は、浮気に絞って、浮気をする心理に関して、不足原則を用いて考えると、パートナーシップ関係において不足している要素が浮気を引き起こす可能性があります。不足原則の観点からの浮気の心理的な要因をいくつか挙げてみます。

感情的な不足: パートナーシップが感情的に充実していない場合、他の誰かがその不足を埋めると考えることがあります。例えば、コミュニケーションの不足、理解の不足、愛情の不足などが含まれます。

性的な不足: パートナーシップにおいて性的な満足が得られない場合、他の相手を求めることがあります。性的な満足感が不足している場合、浮気が起こったりします。

刺激の不足: 新しい刺激や経験が不足していると感じることから生じることがあります。パートナーシップで2人の関係や活動が予測可能でモノトーンに感じられる場合、新しい要素が不足していると感じ、それを求める欲求が他の相手や経験に向かう要因となります。

自尊心や承認の不足: パートナーシップにおいて自分が十分に評価されていないと感じる場合、他の相手からの承認を求めることが浮気の一因となることがあります。

どれもこれも、文字にすると、なんだかとても堅い印象ですね。頭で理解するには理屈理論的ですが、全く面白みのないレクチャー。

頭では受け止められるかもしれませんが、心には全く入ってきません。

私は以前、こんな理屈すら理解したくないって思っていたので、頭にすら入ってきませんでした。何を言っているのかさっぱりわからない、と感じていました。

「浮気男に足りないもの」とタイトルに書きましたが、パートナーシップは50/50です。浮気する人は悪いと一般的には責められると思います。それが男性であれ、女性であれ、実際実行に移して浮気するのがやっぱり悪い、と責められるのが一般社会の常なのではないでしょうか。

しかし、もしも…もしも、ですよ、もしも、その浮気男(浮気した側)にも言い分があるのだとしたら。

そこには何かしら満足できていない、足りていない何かがある、ということなんですよね。

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浮気されたら、傷つきます。
自分の、人としての尊厳、女性(男性)としての尊厳も、守られなかったようにも感じます。
怒り狂う日が続くかもしれません。
泣きわめく日が続くかもしれません。
それすらできず、ただただじっと耐える日が続くのかもしれません。
傷つく気持ちも、ズタズタになった気持ちも、痛いほど理解できます。

浮気する男なんて願い下げ、私には見合わない、と綺麗さっぱり縁を切れればそれはそれで問題ないわけですよ。

でも私を含め、恋愛に悩まれる方の多くは

浮気されると傷つき心がズタズタぼろぼろになる、ということ。
その気持ちを引きずり心が痛いうえに、怒りが収まらないということ。
そして、それでもその相手とやり直したいという想いがあるということ。

だとしたら、パートナーシップは50/50をベースに捉え、改善していく必要があるんですよね、今の関係を。

今までやってこなかったことだから、最初は大変です。
しかもすでに心もズタボロに傷ついている状態からスタートになるわけですから、本当にシンドイんです。腹も立つし、悔しいやら苦しいやらで涙も出ます。

でも、そこまでの想いを抱えて、前に進もうとする気持ちは必ず無駄にはなりません。
それだけは、保証します。

そして、その覚悟をしっかりサポートしていきますよ。
愛し愛される関係を、手に入れましょう。

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