かわいく「お願い」をしてみるススメ

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

名古屋で一緒に心理学を学んだ仲間で、とても仲の良いお友達が何人かいるのですが、以前その1人に言われたことがあります。

私の何かのSNS投稿で、「男性にわかってもらえない、と感じる時は、遠回しな表現ではなく、ストレートに伝えてみよう！」というような内容を上げたことがあったのです。

そのポイントは、「お願い」ができるかどうか。

そしてその内容の投稿を見た私のお友達が私にこう言いました。

「リナちゃんから、お願い、なんて言葉が出てくるなんて…！感動した！」と。

まぁ要するに、私がそれだけお願い下手で、お願いなんて頭を下げるようなこと、してやるもんか！という態度を散々取り続けていた、ということなのですよ。

いや、ホントに、お願いどころか、わからない方がどうかしてる！という、なんとも傲慢な態度でした。

そんな時の私に出逢って、今でもこうして仲良くしてくれているお友達には感謝しかありません。
このお友達どころか、心理学関連で出逢っている先生や先輩や仲間たちや、心理学とは全く関係なく出逢ってくれた方々にも、本当に、感謝と尊敬ばかりです。

私がこんなこと言えるのようになったのも、つい最近のこと。

以前はまぁホントにびっくりするほど傲慢でひねくれていましたよ。

1.　何でそもそもわかってくれないの！？

感情に敏感な人ほど思います。

なんでわかってくれないの？
言わなくてもわかるよね？

それはきっと、その人自身が、人の気持ちに敏感で、相手が言葉にする前に、気を使う、という高度な能力を持ち合わせている場合が多いのですよね、特に女性の場合は。

社会的な背景もあり、男性と女性は生き抜く世界が違っていたのですね。

男性は縦社会を生き抜く強さを求められ、
女性は横の繋がりでの社会を生き抜く必要がありました。

だから男性は、指示を出されれば指示に忠実に従い、逆に指示を出す側に回れば指示を聞かせるための威厳を身につける必要もあったのでしょう。

逆に女性は、横の繋がりだから、上とか下とか、そういう立場ではなく、共感能力を高めることで成り立つ社会。「美味しいね？」と言われたら反射的に「ね！」と答える、なんてことは日常茶飯事だったりしますよね。

男性に「美味しいね？」と言ったら「ね！」と返してくれる人なんてほとんどいなかったりします。

物理的な脳の神経回路の違いなのか、それとも環境を生き抜く術なのか、男性と女性の間では違いがとても多いのです。

どちらが良いとか、どちらが正しいとか、そういう判断のモノではなく、「当たり前」と感じることがお互い違うということ。

そんな中で相手にわかってもらうには、自分の方法ではなく、相手が理解できる方法で伝える必要性がそもそもある、ということが大前提となってきます。

2.　お願いしたくない

最近彼が忙しいみたい。
忙しいのはわかるんだけど、ワタシとのことももうちょっと真剣に考えて欲しい。

先週も会えなかったし、今週も忙しいって言われて、会えない。会いたいのに。でも、会いたいなんて言ったら迷惑になっちゃうし、嫌われたくないし。

だから…

「今日も忙しい？」

そんなメッセージを送ったら、「うん、忙しい。」って返ってきた。

「会えないの？」

って聞いたら、「今日は無理だよ。」って返ってきた。

そんなことわかってる！わかってるのに…なんで私の気持ちわかってくれないのよ！

こんなやり取り、余計にストレスが溜まる一方かもしれませんね。
だって忙しいって聞いてわかってるし、会えないことくらいわかってるけど…彼は私がこんなに寂しい気持ち、わかってくれてるの？私がこんなに会いたい気持ち、わかってくれてるの？って思ってしまいますよね。

マンガやドラマや映画なら、こんなことを言いながらも、夜中に「キミに会いに来たよ、寂しい思いさせてゴメン。」なんて展開になるかもしれませんが、現実ではなかなかこうはいきませんね。

「お願い、あなたに会いたいの。」

この一言が伝えられたらどんなに心が楽になるでしょう。

でもこれがなかなか言えない。どうしても言えない。
それどころか、2週間もほったらかしにされて、そんなこと付き合ってるんだから言わなくたって普通わかるでしょ！なんて怒りになって出てきてしまう時、ちょっとだけ、胸に手を当てて、自分の本当の声を聴いてあげませんか？

本当に伝えたいことって、何でしょう？
本当にわかってほしい気持ちって、どんな気持ちでしょう？
どう彼に扱われたら、あなたは心が落ち着くのでしょう？

自分の声が自分で聴けると、彼には伝えやすくなります。

でもここに抵抗があると、全く彼には本当に伝えたい気持ちが伝わらないままだったりします。

自分の本当の気持ちって、自分の心の中でも、その中のとっても柔らかいところにあるんですね。
そんな心の柔らかい部分って、見方によれば弱さとも感じたりします。
だからそんな弱さを見せないように、鎧で覆い隠せば隠すほど、その心の柔らかい弱さの部分に自分でも到達することが難しくなってしまったりするんです。

特に、傷ついた経験や、悲しかった経験が、今もまだ、痛みとして残っている場合、絶対そんな弱さには触れたくないんです。だって触れてしまったら、いつだったかの悲しい気持ちや苦しい気持ちがどっと溢れてきそうに感じますから。

私は以前、人前で泣くことにとても抵抗がありました。映画館で映画を観ている時でさえ、絶対に泣きたくなかったんです。だから、感情が動きそうになった時、絶対泣くもんか！と、心をロックしていました。そのせいで、自分の本音に到達するまでにとんでもなく時間がかかりました。

私はこんな風に思っていました。
人前で泣くなんて、恥ずかしい。
人に弱みなんて見せたら、付け込まれるだけ。
相手が男性なら、それこそ負けじゃない！絶対ダメ、そんなの絶対ダメ！

自分の弱さをさらけ出すって、めちゃくちゃ勇気が要るんですよね。だから自分にその勇気が無い時は、触れられもしないし、お願いなんてとんでもない！って思ってしまうんです。

お願いすることなんて無い。
具体的に何をしろというの？
お願いなんてしたって聞いてくれないじゃない。
そんなことしても無駄！

そんな風に思う時は要注意です。

自分の心、自分の柔らかい部分に触れることに拒否反応を示しているので、丁寧に心をほぐしてあげるのが良いかと思います。

3.　お願いしてみると変わる世界

実際のところ、じゃあお願いするとどうなるの？というのがわからないとする気にもならないですよね。

男性は、本来女性を守り、幸せにしたい、と思っている気持ちが、女性が想像するより大きかったりします。

もちろん、彼らにも彼らの事情もあるでしょうし、心のキャパシティーにも関係してくると思います。
ゆとりがある時ならできても、彼ら自身が何かに追い詰められていると感じる時には難しくなることだってあります。

ですが、「今日も会えないの？忙しいの？」って聞かれている時より

「お願い、あなたに会いたいの。」と言われている時の方が、あなたの感情が伝わりやすいのです。

会いたい気持ちは同じだとしても
女性から怒りや悲しさを伝えられると、男性は自分が悪いと感じやすいので、自己嫌悪や罪悪感に陥りやすくなります。自己嫌悪や罪悪感に陥ると、自分が責められていると感じるので、自分を責めてくる相手から自分の身を守ろうと自動的に心が反応しやすくなります。

反対に、お願いや、会いたい気持ちを伝えられると、男性は自分が必要とされている、自分が役に立つ存在だ、と感じることができます。すると、なんとかできる限り気持ちに応えたい、というプラスの方向に心が反応しやすくなるのです。

男性はヒーロー願望が強いです。できるかできないかは時と場合かもしれませんが、少しでも大切な人を自分の手で笑顔にできるのであれば、何らかの方法で頑張ろうとするのです。

4.　あなたのお願いを叶えたい人がいる

男性性が強い女性は、誰かの願いを叶えるために、今まで頑張ってきたかもしれませんね。やり方はさまざまかもしれませんが、誰かを幸せにしたい、笑顔にしたい、そんな想いで自分を一生懸命奮い立たせてきた経験が多くあるのではないでしょうか。

そうして誰かのために頑張れることって、本当に素晴らしいことですよね。
素晴らしく、美しいことです。
なかなか簡単にできることではありません。
あなたにとっては、当たり前になっているかもしれませんが、全然当たり前のことではなく、それはあなたの本来持っている大きな優しさと愛情の上に成り立っている頑張りなのです。

そんなあなたを、

笑顔にしたい、
幸せにしたい、
願いを叶えてあげたい、

そう思っている人が、近くにいることに気付いていますか？

あなたが今まで頑張ってきた、その優しさと愛情が、今度はあなた自身に向けられている時、
あなたはその想いに飛び込む心の準備をする必要があるのかもしれませんね。

飛び込む瞬間は、とても勇気が要るかもしれませんが
両手を広げてあなたを待っている人がいるなら、
飛び込んでみたいとは思いませんか？