努力の仕方を考える　～燃え尽きる前に補償行為をやめよう～

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

皆さんには、苦手なこと、得意なこと、あったりしませんか？

私にも、苦手なこと、山のようにあります。

例えば、あの人はすごく上手に周りの人に気を使うことができているのに
私は全然できていない

とか

あの人はとても理論立てて話すことができているのに
私は全然できていない

とか

いろんな場面で良くも悪くも刺激されるのです。

あんな風になれたらいいな～、素敵だな～
私も、もうちょっと頑張ってみよう！

そんな風に、楽しんで前向きに頑張ろう、って思えている時、多分それが好きで、そこにエネルギーをかけることがイヤじゃないんですよね。

そうすると、周りから評価されようがされまいが、取り組んでいること自体が楽しく、熱中していられるので、燃え尽きることなく、結果的に時分が思ってもみなかったものを得られる、ということがあったりします。

逆に、心理学では「補償行為」なんて言ったりしますけど、楽しいとか楽しくないとか、そんなことではなく、結果を出すことにこだわり過ぎた時、私たちは燃え尽き感を得るということがあります。

私、結婚していた時、元夫が洗濯物を取り込んでくれたことがあったんです。

私は洗濯物を取り込んだり、畳んだり…この作業が好きではありませんでした。

そもそも、共働き夫婦は、妻も夫も働いているんだから、家事は妻の仕事ではなく2人の仕事。そんな考え方もありますよね。全く悪いことだとは思いません。

でも、当時の私は、家事は妻の仕事、という観念がありました。
それに加えて、外で働くのは夫の仕事。お金を稼ぐのは夫の仕事。そんな観念もありました。

私も仕事をしていましたが、私の仕事はお小遣いのようなもので趣味。夫が生活費を稼ぐもの。

そんなこんなで、家事をすることに文句は無かったのですが、不思議なもので、やれと言われると、人間やりたくなくなるものです。不機嫌になります。

ある日、彼は外に干しっぱなしの洗濯物を何も言わずに取り入れてくれました。

ありがたい話…のはずなのですが…私は不機嫌になりました。

何なの？なんで？嫌み？お前がやらないから俺がやらなきゃいけないんじゃないか、とでも言ってるの？どういうつもり？

そんな無言の文句が自分の中から溢れてきました。

おかしいですよね。
おかしいんですよ。

自分がやりたくないことだったら、彼がやってくれたって問題無いはず。むしろ、喜ぶべきことのはず。なのに…私の心は文句で溢れかえっている。

本当に、変な現象なのです。

なんでこんなことが起こっているのかというと、好きじゃない家事が私の補償行為になっていた、ということだったのです。

補償行為というのは、字のごとく、補い償う行為、なんですね。

補うこと、というのは、自分の足りないと感じている部分を補う
償うこと、というのは、自分がこんな自分でごめんなさいと感じている部分を償う

これ全て、相手がそう言ったから、ではないんです。
自分の中で、自分で勝手に自分を、足りない、こんな自分でごめんなさい、と評価しているってことなんです。

だから、これらを補って償ったら、私はやっと足りて評価される存在になりますよね、ってことなんです。

でもここで、相手に評価されなかったら…？

何のために私はこんなに苦労してやっていると思ってるのよ！！！！

そんな怒りが出てくるのです。

補償行為って、最終的な目的は、相手に評価してもらうこと、なのです。

だから、自分が気分よくいられるかどうかは、相手次第。
自分が頑張ろうが、頑張らなかろうが、全ては相手次第で決まる。

自分には何も決定権がない、という状態になってしまうのです。

努力って、本来あなたが楽しく幸せでいるためにすることですよね。
もちろん、誰かのためにあなたの力を発揮することが、あなたの喜びになることだってあります。
好きじゃない家事を頑張ることだって、あなた自身や、あなたと大切な人が快適に暮らせるため、2人の幸せにだって繋がります。

今の努力が、どこに向いているのか。
誰かに認めてもらうため、なのだとしたら、自分で自分を認めることも、同時にやってみてください。

そして、出来ないこと、苦手なことは、誰かにお願いして助けてもらう、ってことも選択肢に入れると、何かが変わるかもしれませんよ。

あなたの幸せのヒントになれば嬉しいです。