今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
小学校に入ったか入っていないか、はっきり覚えてはいないのですが、まだ幼かった頃、叔母が、クリスマスプレゼントか何かに、スヌーピーのお出かけ用バッグをくれたんです。お洒落だった叔母は、子どもが好きそうな、でもちょっぴり大人びたお洒落なものを選ぶセンスが良かったんですね。そして私も当時、マセていたんだと思うんです、少なくとも叔母から見ると。
「リナちゃんも、子供っぽいものより、ちょっと大人っぽいものの方が好きかな、って思って。」
そんな言葉と共に、黒いスヌーピーのバッグをくれました。
もう今は手元にはありませんが、どんなものだったかは、鮮明に覚えています。今思い出しても、可愛いバッグで、子どもの頃よく使っていました。
しかし、それをプレゼントされたあの時は、私、実は大泣きしたんです。
こんなのいらない!欲しくない!可愛くない!
私は黒いのじゃなくて、赤いのが良かった!
その場には、叔母と母と祖母がいて、最初は母も祖母も私をなだめようとしていましたが、次第に母は私を叱り始めました。そりゃそうですよね、だって目の前には困惑する叔母がいて、叔母もまさかそこまで泣かれるなんて思いませんから、悲しくもなってくるでしょう。母も母で、子どもの言い分だから、と最初は思ったとしても、聞く耳を持たない、どころか自分の癇癪を爆発させる娘に対して、いい加減にしなさい!と叱らざるを得ないですよね。
大人になった今、あの時のことを振り返ると、大人のなった今の私は、叔母に申し訳ないことをしたな、と思うのです。
しかし、当時の子どもの私は、どこか悪いな、という感覚がゼロじゃなかったにしても、どうにも自分の気持ちを収めることができなかったのも事実です。
わがままな姿に隠れているもの
子供がおもちゃ売り場で欲しいおもちゃを前に、床にひっくり返って足をバタバタさせている姿や
お菓子コーナーで、欲しいお菓子を買ってくれなきゃ帰らない、と泣きじゃくっている姿や
転んだ後、起こしてくれなきゃ立てない、と立とうとしない姿や
これらは子どもだからできること、子どもだから許されること、子どもだからまだ可愛げがあるように感じられること、なんて思うのかもしれませんよね。と言っても、親の立場としたら、たまったもんじゃない!という時もあるでしょう。
他人から見れば、わがままだ、と見えたって全くおかしくも無いかもしれません。
では、当の本人にとっては、それはただのわがままなのか、と言われると、実はそうじゃない。
表面的にはただのわがままのように見えるかもしれないけれど、実はそこには、もっと別の「欲しいもの」があったりするのです。
ニーズの本質
先ほどの、私の黒いスヌーピーのバッグの話。
私はあの時、赤いバッグが良かった、という想いがあったのです。
黒いバッグと、赤いバッグ、私の中で何が違ったのか。
黒いバッグは、なんだか男の子みたい、という印象。
それに比べて、赤いバッグは、女の子の象徴、というイメージが私の中にあったのです。
当時の私は、女の子扱いして欲しい、という想いが強かったんです。
母がどちらかというとボーイッシュで母自身もそうなのですが、私に対しても、髪は長い髪より短い髪、スカートよりもパンツを選んでくる、というタイプ。それに加えて私は子どもの頃から比較的背が高い方で、可愛らしい女の子、という自覚が無かったんですね。
親が離婚しているから、母は何でも自分でやる、というような自立タイプ、そしてそんな親は娘にも、自分のことは自分でやりなさい、というスタンスで接してきます。
そんな私は、女のことは可愛らしくてお姫様みたいで守られて大事にされている、というイメージを持っていたのだと思うのです。少しでも「女の子」でいたかったのです。女の子でいることで、もしかしたら、寂しさだとか悲しみだとか、当時満たされなかった想いが全部満たされる、と感じていたのかもしれません。
しかし当時子どもだった私には、そんなことはわからなかったし、ただただ黒より赤が良かった!という主張を泣き叫んですることしかできなかったんです。
多分、心理学を勉強していなかったら、このバッグの想い出も、もしかしたらずっとチクリと心の痛む、なんだか申し訳ない事したなあの時は…という嫌なもののままだったのかもしれません。
あの頃見えなかった本当の愛おしい自分
女の子でいたかった、という子どもの頃の私の想い。
大人になった今だからこそ、自分で自分の当時のニーズを見てあげることができるんです。
そして、自分が子どもだった頃、子どもの自分では気付くことができなかった、本当のニーズ、本当に欲しかったものを認めて、見てあげないことには、今、大人になった自分のニーズを直視することがとてもしづらいんですね。
自分の中で、わがままはダメ、というブレーキがかかり、
ダメなわがままを主張しようとしている自分を全力で否定し攻撃する、ということをしてしまうんです。
しかし、ブレーキをかけているにも関わらず、全力で否定し攻撃しているにも関わらず、
自分の中で抑え込まれたニーズは自分の中で大人しくしていてはくれず
気付いてよーーーーー!と叫んでいるかのごとく、自分の中で主張してくる。
そうすると、自分では手に負えないので、相手に対して
何で気付いてくれないのよ!
というように、わがままな態度で感情をぶつける、という、一番自分が避けていたことを結果的にしてしまう、という事態に陥ります。
本末転倒です。
まずは自分の中で、ニーズが悪い事、汚いもの、気持ち悪いドロドロしたもの、という想いをちょっと変えていけると良いですよね。
それには、表面的なニーズの下にある、本当に欲しかったもの、そこにフォーカスしてあげると、汚く気持ち悪いドロドロしたイメージとはちょっと違う、自分の姿が見えてきたりします。
とても愛おしい自分の姿、見つけてみませんか。
ニーズとわがままの違い
最後に、ニーズとわがままの違い。それは表現方法なのではないかと私は思っています。
子どもなら、わがままに見えたって、足をバタバタさせたり、泣き叫んだり、やってくれるまで待っていたって、子どもだからという理由で許される部分もあるかもしれません、可愛らしいと思ってくれる人もいるかもしれません。
これが大人になると、「大人なんだから!」なんて言葉で片付けられたり、周りから人が離れていく、なんてことにもなりかねません。
ニーズがあることが悪い、というより、表現方法が上手じゃないので問題が大きくなる、という悪い状態を作り上げることの方が実生活の中では多いのではないでしょうか。
だからこそ、自分のニーズの取り扱いをまずは自分が知っていないと、どう表現して良いのかすらもわからなくなってしまいますね。
そんな講座を2024年6月8日(土)19:00から、私の母校、神戸メンタルサービスの恋愛心理学講座にて開催します。
パートナーシップにはもちろん、人間関係にも、自分自身を愛することにもお役立ていただける内容です。
当日お会いできるのを楽しみにしております。
神戸メンタルサービス 恋愛心理学講座
日時:6/8(土) 19:00-20:50
テーマ:『大人のニーズを扱う ~自立心の裏に隠れた巨大なニーズに触れてみる~』
講師:青山リナ
会場:ZOOM
料金:一般¥4,400 会員¥3,300 (会員は入会申込み¥3,300が必要です)
お申込み:6/7(金)15:00締切
お支払い:6/7(金)15:00締切
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