他人が羨ましい、と感じてしまうのが辛い

あの人が羨ましい。
いいな、あの人は…。

そんなことを思ったりする時、ありませんか？

人を羨む気持ちって、誰にでもあります。
決してそれ自体が悪いわけではないけれど、誰かと自分を比較して、自分には無いものを相手が持っているって思うと、良い気持ちにならないことの方が多いのが現実かもしれませんね。

でもね、そんな「羨ましい」って思う気持ちも、

「妬み」ではなく、自分の「励み」になると、それって悪いものどころか、とっても良いものになったりもするんですよね。

あの人が羨ましい…その感情、どう扱っていますか？

誰かを羨ましいと思うこと…例えば

「どうしてあの人はあんなに仕事ができるんだろう」
「どうしてあの人はあんなに美しいのだろう」
「どうしてあの人は幸せそうに結婚しているのだろう」

そんな気持ちを抱いたとき、あなたはその感情をどう扱っていますか？

羨望はネガティブな感情と捉えられがちですが、実は心理学的に見ると、とても重要な役割を持っています。

羨望は、自分に足りないものを教えてくれる感情

心理学では、羨望には2種類あると考えられています。

悪意のある羨望

 　他者の成功や幸福を妬み、相手を引きずり下ろそうとする感情。
 　自己肯定感が低いときに生まれやすく、怒りや無力感を伴う。

悪意のある羨望はちょっと強い感情。自己肯定感が低いときに生じやすく、単に羨ましいと感じるだけでなく、「相手を引きずり下ろしたい」と思ってしまうことが特徴です。

これは自己防衛の一種で、相手の成功を脅威と感じるときに発生したりします。

ただ、こうした感情に気づくことができれば、そこから「なぜこんな気持ちになるのか？」と自分を振り返ることもできますし、この感情を「自分も成長できるかもしれない」という方向に変えることができれば、自分を嫉妬の炎で焦がすことにもならずに済みますよね。

良性の羨望

 　他者の成功や魅力を刺激として、自分の成長の糧にする感情。
 　「自分も努力すれば近づけるかもしれない」と思える場合に生まれやすい。
 　自己成長を促し、前向きな行動につながることが多い。
 　新しい挑戦への意欲を高め、自信をつけるきっかけになる。

良性の羨望をうまく活用すれば、自己成長のモチベーションに変えることができます。

羨ましいっていう想いって、自分には手に入らない、と思うと、自分を焦がす嫉妬心に変わってしまうけれど、自分には無かったアイディアを人が見せてくれている、こんな方法もあるのか！っていう自分ひとりでは見つけることができなかった自分の新しい扉を開けてくれるきっかけになったりもするんですよね。

いいな！
私もこんな風にやってみたいな！
私にもできるかな？

なんて思えたら、それは全て自分のステキな未来へ繋がるんです！

「自分の可能性を見つけるヒント」に変えてみよう！

羨望を感じたとき、それは「自分が何を求めているのか」を知るチャンス。劣等感を感じるならば、それは「自分もこうなりたい」という願望の裏返しであることが多いのです。

たとえば、

• 勉強での羨望：「あの人のようにスラスラ問題を解けるようになりたい」→ 自分の学習スタイルを見直す。
• 昇進に対する羨望：「あの人のようにリーダーシップを発揮したい」→ 自分に必要なスキルを明確にし、学ぶ。
• 美しさへの羨望：「あの人のように綺麗になりたい」→ 健康やセルフケアに意識を向ける。
• 結婚に対する羨望：「あの人のように愛されたい」→ 自分の魅力や対人関係を見直す。

羨望を感じたら、それがどのような願望とつながっているのかを深く探ってみましょう。

羨ましさを原動力に変えれば、コンプレックスも魅力に変わります

劣等感やコンプレックスを感じて辛い…って気持ちが出てきたりもしますよね。だけど、劣等感やコンプレックスがあるということは、その分野に興味があるということでもあるのです。

心理学では「自己概念」という考え方があります。

私たちは、自分が理想とする姿と現実の自分のギャップを感じるときにストレスを覚えます。しかし、このギャップこそが「伸びしろ」なのです。

そのためのステップをご紹介しますね。

1. 羨望を受け入れる：「羨ましい」と思う自分を責めずに、「これは自分の成長のヒントだ」と考える。
2. 目標に変える：羨望の対象から学び、自分に合った方法で取り入れる。
3. 小さな成功を積み重ねる：一歩ずつ進むことで自信を育て、コンプレックスを魅力に変えていく。

羨望は「自分も変わりたい」という願いの表れです。その感情を否定せず、自分の可能性を見つけるきっかけとして受け入れてみてください。

劣等感は、あなたが成長したいと願う証。
その気持ちを原動力にして、次の一歩を一緒に踏み出しましょう！

ひとりでやろうなんて思わなくて大丈夫です。
一緒に、一歩一歩進んで行きましょう！