母との関係がしんどい理由|優しくできない“自分責め”を手放す心理学

母に優しくしたいのに、できない。
母を理解したいのに、どうしても心が動かない。
そんなとき、女性たちはとてもよく自分を責めてしまいます。

「娘なのに冷たいのかな」
「私って薄情なのかな」
「本当は母に優しくしたいのに…どうしてできないんだろう」

まるで“母には優しくして当然”という見えないルールが
心のどこかにずっと貼り付いているようで、
そこから外れる自分は何かが欠けている、
すごくイヤな人間なんじゃないか、と感じてしまうから。

だけどね。
優しくできないあなたは、優しくないんじゃないのです。
人として冷たいわけでもないのです。
その「できなさ」には、ちゃんと理由があるんですよ。

今日はその理由を、一緒に見ていきましょう。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

目次

「優しくしてあげる」は、心がいっぱいいっぱいのサイン

多くの人が口にする言葉。

「本当は、優しくしてあげたいんです」
「理解してあげたいと思うんです」

この“してあげる”という表現が出てくるとき、
そこではすでに心が緊張しているって、気づいていますか?

“してあげる”という言葉には、
無意識のうちに自分が上で、相手が下っていう構造ができているんです。

もちろんそんなの無意識ですけどね。

でもそれは、あなたが傲慢だからではないんですよ。
そういう態度を取りたいわけでもない。
ただあなたの心がすでにいっぱいいっぱいで、対等に立つ余裕がないということの現れなんです。

ほんとうに安心していると、
人は自然に「優しくしたい」「話を聞きたい」と思えるもの。
そこに“してあげる”というニュアンスは生まれないんです。

だからまず知ってほしいのは、

母に優しくできないのは、あなたが疲れているから。
あなたが悪いわけではひとつもない。

ということ。

“母を下に見る”ように感じるとき、実はあなたの心は逆に下で震えている

ここが今日の核心に近いところ。

母に優しくできないとき、
自分の中に“母を見下しているような感覚”が生まれることがあります。

だけどね。
これを「私って最低なのかな」と決めつける必要はまったくありません。

ここでひとつ、大事な前。
そもそも人は、本当に弱っている相手に対しては、
優劣の比較モードが働かないということ。

たとえば、
道で倒れている人を見かけたとき、
私たちは瞬時に「上か下か」なんて考えないですよね。
心の中で起きるのは、ただの反応。
「助けなきゃ」「大丈夫かな」といった、
優劣とは別の、人としての根源的な感覚。

でも、それが“命の危機ではない弱さ”になると、
人はときどき相手を冷たく扱ってしまうことがあります。
泣いている子どもを「うるさい」と感じたり、
歩くのがゆっくりな高齢者に苛立ったり。

これは、相手が弱いから見下しているんじゃないんです。
そのくらい自分の心に余裕がないというサイン。
目の前の相手を“邪魔な障害物”と感じてしまうほど、
自分の人生がうまくいっていないように思えてしまう瞬間なんですよね。

この視点があると、
“母を見下しているような感覚”の正体が見えてくるんです。

実は、この“見下し”に見える感覚には、
もっと繊細で痛みを伴う大切な心理が隠れているんです。

それは、

「母に勝てない」
「どうやっても届かない」
という無意識の痛みを守るための“防衛”

だということ。

本当に見下している相手には、心はこんなふうに強く反応しないんです。
反応してしまうのは、
心のどこかで“負けている”“届かない”と感じているからなんですよね。

だから、心はその不安を打ち消すために
無意識のうちに “相手を下に置く” という手段を取るんです。

これは悪意でも性格の問題でもなくて。

心が自分を守るために選んだ、必死の防衛策。

そう考えると、
この現象自体を責める必要なんてひとつもないんですよ。

自分を小さく扱っている限り、母とは「対等」に立てない

母との関係が苦しい人の多くが無意識で抱えているテーマ。

それは、

母と対等に立てていない

ということ。

対等というのは、
「仲良しであること」でも
「母を肯定すること」でもないんです。

ただ、“自分と母の価値が同じである”と、
心が納得している状態。

でも、自分を小さく扱っていると、
対等に立つ感覚を持つこと自体が難しいんです。

小さい自分のまま母を見ようとすると、

●どこか怖い
●遠い
●勝てない
●媚びてしまう
●逆に強がってしまう
●見下すほうが楽になる

こういった反応が自然に出てしまうんですよね。

これは、あなたが悪いわけじゃなくて、
ただ“心が対等に立つ準備がまだ整っていない”だけ。

優しさは、「対等」に立ったときに初めてふわりと生まれる

母への優しさって、
がんばって搾り出すものじゃないんですよ。

“親だから大事にしなきゃ”
“娘だから理解しなきゃ”

そういう道徳的な義務ではないんです。

これをやると、結構しんどいんですよね。
私も随分と長い間、この罠にハマっていました。

優しさというのは、
あなたが自分を大切にし始めて、
自分の価値を下げずに立てるようになったとき、
その延長線上に自然と生まれてくるもの。

だから、

母に優しくできない自分を責める必要なんてどこにもないんです。

今のあなたは、
ただ「優しさが生まれるための場所」に
まだ辿りついていないだけなんだ。

その場所は、
あなた自身を小さく扱わないと決めた瞬間から、
ほんの少しずつ近づいてきます。

まずは“自分を対等の位置にそっと戻すこと”から

母に優しくなろうとする前に、
母を理解しようとする前に、

まず最初にやることは一つだけ。

自分を自分の心の中心に戻すこと。
自分の価値を低く見積もらないこと。

あなたが自分を見下さなければ、
母を見下す必要も消えていきます。

あなたが自分を尊重すれば、
母を過剰に怖れる必要もなくなるんです。

あなたが自分を大切に扱えるようになるほど、
母との関係は、確実に整い始めます。

優しさは、そこから勝手に生まれてくるんです。

焦らなくて大丈夫。

母との関係がしんどいのは、
あなたが冷たいんじゃなくて、
あなたが不器用なんでもなくて、

それくらい母という存在が、
あなたの“人生の核”に関わっているから。

そのくらい

お母さんが大好きだってっことの裏返しなんですよね。

だからこそ、優しさが出てこないのは自然なこと。

焦らなくていいんです。
急に変わらなくていいんです。

あなたが自分を小さく扱わないと決めたとき、
優しさはあなたの中で、
無理なく、ふわりと芽を出しはじめますから。

一緒に少しずつ進んでいきましょうね。

あなたに届けたいメッセージ

あなたの恋愛の不安や「なぜかうまくいかない」という気持ちには、ちゃんと理由があります。
もっと深く自分を知りたい方は、こちらのカウンセリングもご活用ください。

▶ カウンセリングメニューはこちら

カウンセリングのご予約はこちら

カウンセリングご予約は下記の番号で承っております。

受付時間 12:00~20:30 月曜定休(月祝日は翌日代休)他

ご予約の際は、「青山リナのカウンセリング希望」とオペレーターにお伝えくださいね。

青山リナのカウンセリングを初めてご利用いただく場合は、初回45分無料の電話カウンセリングでお試しいただけます。

青山リナのカウンセリングスケジュールcheck!>>>

直近のカウンセリングスケジュール

名古屋面面談ウンセリング

2025-11-09(日) 10時、13時、16時、19時、

ZOOM面談カウンセリング

2025-11-07(金) 10時、13時、
2025-11-08(土) 10時、13時、16時、19時、

電話カウンセリング

2025-11-05(水) 10時、11時、13時、14時、
2025-11-07(金) 10時、11時、13時、14時、
2025-11-08(土) 16時、17時、19時、20時、

最新の空き状況に関しては、予約センター06-6190-5131にお問合せ下さいね。

直近セミナー、青山リナはここに参加しています。

12月13日(土)恋愛心理学講座(神戸メンタルサービス)

よろしければご一緒しませんか?

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次