彼にがっかりしてしまうのはなぜ?|理想の投影が生む“痛みの正体”

出会ったばかりの頃、彼は特別に見えていた。
話し方ひとつ、歩くテンポひとつ、ふと見せる横顔さえも、
やけにステキに映ってしまう時期がある。

まるで彼だけが日常とは別の色をまとっているような、あの“まぶしい時間”。

でも、時間が経つとふと気づく。
あんなに素敵に見えた彼が、いつのまにかただの「人」に戻っていく。

優しさだと思っていた言葉も、ただの優柔不断だと感じたり
頼もしさだと思っていた行動も、「あれ…これって自分をよく見せたいだけなの?」
そんなふうに、少しだけ斜めから見えてしまう瞬間が増えてくる。

これは彼がダメ男だったわけでも、
あなたの見る目がなかったわけでもないのです。

恋をすると、人は相手に“光”を重ねてしまって、
相手をとても理想的なステキな人に見せてしまうことがあるのです。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

目次

心の奥で起きている「理想の投影」

自分の中に、欠けていると感じる部分があるほど、
“相手には完璧であってほしい”という
自覚はないかもしれないけれど、確かで密かな願いが生まれるんです。
これは理屈ではなく、もっと奥深い無意識の働きです。

小さかったころ、親が完璧に見えていた時期がありますよね。
「何でも知っている」「全部守ってくれる」
そんなふうに感じていた小さな自分の感覚は、大人になってもかすかに残り続けます。

だから、自分が弱いと感じたり、不安が強い時ほど、
無意識は恋人に対して“完璧な人でいてほしい”と期待をかけてしまうのです。

もちろん、そんな期待は悪意ではありません。
ただ、心が「安心したい」と願うだけの静かな叫びのようなもの。

けれど、期待が大きくなるほど、現実の彼との“差”も大きくなるのも事実。

だから、期待が大きいほど、彼の姿は本来より少し大きく、少し眩しく見える。
自分が求めた安心をそのまま映し返してくれる存在のように見えるんです。

そしてある日、
「あれ?なんか普通の人だな」
と感じた瞬間、心の中で投影していた光がふっと消えるのです。

まるでスポットライトが落ちた舞台のように、
彼が“等身大の姿”で立っているのが見えるのです。

理想が強いほど、感謝が消えてしまう

不思議なことだけれど、理想が大きいほど、人は感謝できなくなります。

「これくらいしてくれて当然」
「どうしてできないの?」

こんな風に思ってしまうんですよね。
だって相手は私の理想の存在だから、
それをしてくれるはずの人だって思ってしまうから。

理想が大きいと、人は無意識に
「きっとこうしてくれるはず」
と期待を重ねてしまうんです。

すると、相手がしてくれたことより、
“してほしかったこと”のほうが目につくようになります。

その瞬間、感謝は少しずつ見えにくくなってしまうんです。

すると、心が“完璧でいてほしい相手”に期待を重ねてしまう。

誰が悪いわけでもなく、心が起こす自動的な反応なんです。

そして、最初のまぶしさが強かった人ほど、
その落差は痛みに変わりやすいのです。

「しょせん男なんて」と言う人の奥にある痛み

恋に傷ついた女性の中には、
「男なんてどうせ…」と口にする人もいます。
でも、その言葉の裏側には、実はもっと深いものが隠れていたりもします。

それは、昔どこかで“理想の誰か”を強く信じてしまった心。
そして、その理想が壊れたときの痛みが、まだ胸に残っている状態。

それは、大好きだったお父さんかもしれない。
初恋のあの彼だったのかもしれない。

「しょせん…」という言葉は、
本当はもう傷つきたくない心がつけた、小さな、だけど分厚くて硬い、鎧なのかもしれません。

本当は、心のどこかでまだ探しているんです。
自分をまっすぐ愛してくれる誰かを、
安心して委ねられる誰かを、
あの“理想の光”のような人を。

「期待しないほうが楽」と思っても、
期待していた自分の痛みが消えたわけではないんですよね。

じゃあ、どうすれば恋が苦しくなくなるのか

答えは、とても意外な場所にあるのかもしれません。

自分の“不出来”ばかりを見るのをやめること。
でも同時に、
自分ができていることを、ちゃんと認めること。

自分自身を自分の味方に戻すってことです。

恋愛が上手くいかないときって、
「上手くできない私が悪い」「私には価値がない」「愛される資格がない」
と自分を自分で批判して、“自分の敵側”に立ってしまいやすいんです。

すると、相手に完璧さを求めたり、
安心を全部相手に預けちゃったりする。

「私がこんなに自分を責めているんだから、あなたくらいは私を肯定してよ!」って。

でも、
自分を味方に戻すと、 土台がぐっと安定します。

だから恋を相手に委ねすぎなくなるし、
相手の小さな変化にも過剰反応しなくなるんです。

恋愛が上手くいって自分の気分がいい状態って、
外側の誰かが変わるんじゃなくて、
“自分が自分の味方に戻ってくる”からなんですよね。

だから、人は、自分の価値を感じられない時ほど、
相手には完璧さや安心を求めすぎてしまうのです。

でも、
「私にも愛する力がある」
「私にも関係を良くできる力がある」
そんなふうに自分を見つめ直せた瞬間、
相手への見え方も、恋の形も変わりはじめます。

“愛される側”に座ったままでは見えなかった景色が、
“愛することのできる自分”に戻ったとき、ちゃんと見えてくるんです。

不完全なままの自分と、
不完全なままの相手。
そのふたつでつくる関係は、
最初に感じたまぶしさよりも、ずっと深く、豊かなものに変化していくことができるのです。

一段先の恋は、ここから始まる

完璧な誰かを求めなくなったとき、
恋は“幻を追う時間”から
“人と向き合う時間”へと変わります。

とっても素敵だった彼が、ただの「人」に戻るのは悪いことじゃないんです。
そこからが、ほんとうの関係のはじまりだから。

あなたの理想のパートナーシップを
あなた自身がいかようにも作っていけるんです、彼と一緒に。

あなたの毎日の幸せを、心から応援しています。

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