カウンセリングサービスの青山リナです。
昨日今日と連続で、私の「泣いてもいい安心できる場所」をご紹介しています。
こちらの記事は前回の続きです。
＞＞＞泣いてもいい安心できる場所 -1-＜＜＜ まだの方はこちらからどうぞ
神戸メンタルサービスの行っているグループセラピー、ヒーリングワークに通い始めて約1年経った頃でした。
ある月のヒーリングワークに出席していた時、また、「感謝を伝えましょう」、という時がありました。グループの中にいる目の前のその人本人に感謝を伝えたい人、というものでした。
私はちょっと迷いました。
上手く伝えられるかな？私なんかが伝えても良いのかな？なんて考えていると、迷うんですよね。
そして、ちょっと迷った後、意を決して手を挙げました。
私も感謝を伝えたい！と思ったのです。
「じゃあ次、青山さん。」と私に感謝を伝える機会を与えてくれました。
そうして私はその人に上手に感謝を伝えることができました。めでたしめでたし…とは行きませんでした。
ワークショップをリードしているトレーナーが私に感謝を伝える機会を与えてくれて、私の番が回ってきたら、また、私は泣きだしました。
まだその頃は、泣くとやはり呼吸が乱れる状態で話すことができないでいるときでした。なので、その時も、やはり感謝を伝えるどころか、声が出なくなったのです。
そんな私にトレーナーは優しく言いました。
「青山さん、あなたはそっちを見るんじゃないよ。自分の痛みを見るんじゃなくて、ここにいる、この人を、ちゃんと見てあげて。」
その時私は、ハッと我にかえりました。
私が泣いている時、私の視界にはその人は入っていませんでした。
無意識に、自分の顔を覆ったり、目を閉じたりして、物理的にその人の姿が目に入っていなかったのです。
そして私の頭の中は、
「緊張する…私は上手く伝えられるんだろうか？私が伝えていいんだろうか？大した事言えない…」
そんな自分のことで頭がいっぱいだったのです。
そして、ホントに面白いことに、自分の顔を覆っていた自分の手をどけて、相手の姿、顔、その人自身を見てみると、
「あぁ、この人もきっと凄い緊張してるのかもしれない。この人こそ、こんな自分に感謝なんて伝えてくれるんだろうか？と不安な気持ちいっぱいで、いるのかもしれない。感謝なんて伝えられるほどの価値なんて自分にあるのだろうか、と消え入りそうな想いを抱えて、それでも私が泣き止むの待っててくれているんじゃないかな。きっとその人本人が一番怖くて不安なんじゃないだろうか。」
そんな風に私には思えたのです。
すると、自然と私の呼吸も落ち着いてきたんです。
そんな風に思えると、後は何も考えず、不思議と心の底から湧き上がってくるその人への「ありがとう」をそのまま伝えるだけでした。
今では、ヒーリングワークに出席し、号泣していることも多々あるのですが、特別呼吸が乱れることも無く、泣けるようになりました。
泣ける環境って、大事だな、と私は思います。安心できる環境だからこそ、泣けるのじゃないかな、と私は思うのです。
私にとって、ヒーリングワークの場は、不思議と初めから何故か安心できる場所でした。
独りの世界ではなく、大切な人がいる繋がりの中で、お互い安心して泣ける場所があるといいですよね。
あなたには、独りの世界ではなく、泣いてもいい安心できる場所、ありますか？
もし今、そんな場所を探し中でしたら、カウンセリングでも、ここでご紹介したヒーリングワークの場でも、もちろん全然違うあなたが心地よいと感じられる場所を、試してみられるのも良いかもしれませんよ。
あなたが少しでも心穏やかに安心できる場所を見つけられますよう。
文章の中でご紹介した
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