カウンセリングサービスの青山リナです。
こんなに頑張ってるのに…なんで私じゃだめなの。
あなたはそんな風に感じたことがありますか?
以前の私はしょっちゅうそんなことばかり感じていました。
だってこんなにやってるのに
こんなに頑張ってるのに
嫌なこともいろいろやってるじゃん
結構私って、いい人じゃない?
それなのに、それなのに…なんでなのよーーーー!
ってね。
今日は、そんな「補償行為」というお話をしていこうかなと思います。
1. 補償行為とは
補償行為って、字のごとく、自分に足りない何かを「補う」そしてその補ったもので代わりに「償う(つぐなう)」、要は、埋め合わせをしようとする行為なんですよね。
例えばね、雑誌、ありますよね。本屋さんに行くと、雑誌のコーナーに並べられている雑誌、パンパンに膨らんでいたりしませんか。付録が中に入れられているんですよね。
なんか、あんなの見ると、ついつい買いたくなっちゃいません? いつも特に買わない雑誌も、付録が付いている時は何だかとっても買いたくなる。 雑誌に惹かれるんですよね。 何だかとっても良いものに感じる。 だから買う。 すると、その雑誌の売り上げは伸びる。
付録が付くと、売れる。
付録が付くと、買いたくなる。
付録って、魅力的!
じゃあ、この原理を私たちに取り入れるとどうなるか。
付録が付くと、買ってくれるの?
付録が付くと、そうね、確かに私も買いたくなって買っちゃったことあるわ!
付録が付くと、魅力アップってことか!
じゃあ…こんなダメな私も、付録つけると、買ってもらえるかも!
こんなダメな私も、付録つけると、人に好かれるかも!
こんなダメな私も、付録つけると、選んでもらえるかも!
こんなダメな私も、付録つけると、嫌われないかも!
そんな風に感じると、一生懸命自分に付録を付けようとするんですよね。
私たちは、どんな付録を自分のつけるのでしょう?
外で一生懸命明るく振る舞っている自分
本当は私って暗い子なのに。
彼氏のために一生懸命家事してあげる自分
本当は料理だって苦手だし、掃除だって上手くできなくて、自分の部屋はめちゃくちゃなのに。
職場で一生懸命人の仕事までお手伝いしてあげる自分
本当は自分の仕事だけで手いっぱいで…もう寝る間もないのに。
ママ友と仲良くするために毎月子供のお友達のお誕生日には手作りのお菓子とかマスコットとか、可愛いもの作ってプレゼントしてる自分
本当は毎回大慌てで家の家事もそっちのけで作ってる…そろそろシンドイ。
なんて、人それぞれ、とにかく何だか頑張っちゃう。
2. 補償行為では満たされないわけ
でも…めちゃくちゃ頑張ってるのに、自分の生活を犠牲にしてまで頑張ってるのに…なのに…なんで…?
なんか、思ってる以上に効果が無い!
予想以上に、ぜんぜん私、好かれてない!
ぜんぜん私、喜ばれてない!
ぜんぜん私、評価されてる気がしない!!!
こんなに頑張ってるのに、なんでなのよーーーー!
なんてね…そりゃ思いますよね。 だってそんなに寝る間も惜しんで、自分のこともそっちのけで、やってても嬉しいどころか苦痛でしかない…そんな状態で頑張ってるのに、評価されないなんてね。辛いですよ。悲しいですよ。グレたくなりますよ。
でもこれ、全部、補償行為になってしまってるって、気づいていますか?
あ、ちなみに、以前の私は全然気づいていませんでしたよ。
やっていることの内容が決して悪いんじゃないんですよ。
外で一生懸命明るく振る舞っている
明るい子の方が周りの人もお花が咲いたようで、明るい気分になれるでしょう。話しかけやすいかもしれない。
彼氏のために一生懸命家事してあげる
僕のためにこんなに頑張ってくれるなんて、素敵な彼女に出逢えて嬉しいなぁ~、なんて思うかもしれない。
職場で一生懸命人の仕事までお手伝いしてあげる
ホント○○さんがいてくれると助かる~。いつも助けてくれてありがとう!って思ってる人、実はたくさんいるんじゃないですかねぇ。
ママ友と仲良くするために毎月子供のお友達のお誕生日には手作りのお菓子とかマスコットとか、可愛いもの作ってプレゼントしてる
子どもたちもきっと喜ぶでしょうし、ママ友だって自分の子が親切にしてもらって喜んでいたら嬉しいですよね。
だけどだけど 問題はそのやっている内容じゃなくて、その行動をしているあなたの心なんです。
あなたの心が、あ~こんなことできて良かった!私やりたかったのよね!その時間楽しかったし、私にそんなチャンスをくれてありがとう! なんて思えてできていれば全然問題無いんです。
暗い私って、ダメよね、嫌われるよね。
だから明るくしなくちゃ私がいる半径2メートルくらいの人たちには、なんだか申し訳ない。いても迷惑にならないように、頑張って明るくしていますから、どうか私を嫌わないで!
私今までずっとフラれっぱなしだったんです。
だからあなたとお付き合いできて本当に嬉しいんだけど…だけど…また捨てられちゃうかもしれない…だから、家事とかしたら、こんな私でもあなたの役に立って捨てられずに済むかな?
私仕事するの実はめちゃくちゃ遅いんです。
でも、そんな私って使えないですよね…いつ会社からいらないって言われるか、いつもビクビクしていて、でも、人のも手伝って、ちゃんと評価されるように頑張りますから。だから、どうか、こんなダメな私でも、会社にいさせてください、私を評価してください。
友達付き合いって昔から得意じゃないし、ママ友だって一体どうやって付き合ったらいいのかしら…。
そういえば前にたまたまクッキーを作ってお裾分けしたら喜んでくれたから、お誕生日にならまたあげても迷惑じゃないよね。そんな風にしていたら、なんだか○○ちゃんだけあげて、△△ちゃんにあげないとなると、うちの子△△ちゃんにいじめられないかしら?私も△△ちゃんのママに会う時気まずくなっちゃうな…なんか、全員にあげなきゃいけなくなっちゃった…シンドイよぉ
なんて想いがあるとしたら だってそれ、
そもそものあなたは嫌われる前提ですよね。
そもそものあなたは役に立たない前提ですよね。
選ばれない前提、
ダメな前提。
3. 補償行為で苦しむのは自分だけじゃない
そうなるとね、やってるあなたもしんどいけれど、
実はその補償行為をされている相手もシンドイって、考えたことありますか?
相手はね、こんな風に思っていたりするんですよ。
いろいろしてくれて嬉しいけれど、
私頼んでないのに、してくれて、
しかもだんだんとなんだか疲れてる…苦しそう…しんどそう…
だったら、してくれなくてもいいのに。
だって、私、あなたのことを苦しめたくなんてないし
あなたが私といてくれて、ハッピーだった時の方が、一緒にいて嬉しかったよ、楽しかったよ。
あなたはそのままでいいのに。
素のあなたで、私は嬉しいのに。
ってね。
そのままのあなた
素のあなた
そんなご自分の価値を、そろそろ受け取る時なのかもしれませんね。
もちろん、それができなくなってしまった理由が皆さんそれぞれあるんだと思うんです。
そんな理由、その傷となっている原因は、しっかり癒していきましょう。
あなたの今日が、少しでもふんわり楽に、花開きますように。