目立つ私は嫉妬される

いつもありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

嫉妬してしまう、という感覚は生まれてこの方、1度や2度、持ったこともあるのではないかと思うのですが、今日は逆の立場、

「嫉妬されてしまう」

という場合について書いてみようと思います。

ところで、あなたは嫉妬されたことがありますか？

これ、面白いもので、相手が嫉妬しているかどうか、実は気づかない場合も多いのですよね。
でも逆に、なんだかいつも嫉妬される！と常に嫉妬の対象になっていると感じる場合もあります。

嫉妬されていることに気づかないのであれば、まぁ良いのかな？とも思いますが、できれば嫉妬ではなく、もうちょっと受け入れやすい感情をお互い感じていたいですよね。

ではどうして嫉妬される、という状況が出来上がるのでしょうか？

結論から先にお伝えすると、「自己価値」「自己肯定感」が大きく関係しているのです。

そもそも、嫉妬してくる人の心理としては、

キラキラ輝いているあなたが羨ましい
私もあなたみたいにキラキラ輝きたい

という思いがあります。

がしかし、そのもうちょっと奥の方には

そうは思っても、
私にはそのキラキラが手に入らない

私には無理、そのキラキラを手に入れるなんて不可能

どうせ私にはそのキラキラを手に入れることなんてできないから愛されやしない

そんなネガティブな感情がくっ付いています。

こちらに以前書いた嫉妬心の記事がありますので、良かったら読んでみてくださいね。

さてでは、嫉妬される側としてはどのような心理を抱えているのでしょう。
そして、どうしたら嫉妬ではない、受け入れやすい感情をお互い感じることができるのでしょう。

実は嫉妬される側にも、嫉妬する側と似た心理があるのです。

1.　私は自分を素敵だと思えていない。

 周りの人がなぜか自分を評価してくれている。でも実のところ、自分自身ではあまり自分を良い存在だと感じられていない、「私って素敵でしょ！？」なんて、言えない、という思いがあるのです。

そこには、なぜか自分に対する信頼感、というものが無くなっている状態になってしまっているのです。

何かのきっかけで、誤解したまま抱いてしまっている罪悪感なのか
特に女性の場合は、子どもから大人になる辺りで強く感じる自己嫌悪、自分が汚いと感じる感覚が理由なのか

その辺りの理由は人によりケースバイケースで変わってきます。

多くの場合は、潜在意識の中で、自分に対する信頼感が無くなったから、自分を素敵だと思えない状態が出来上がった。それゆえに、周りの人は「この人こんなステキなのに、なんで自信なさそうにしているのだろう？」というギャップを感じます。

そのギャップが嫉妬心を招きやすい状態をつくっているのです。

2.　私のキラキラは実はメッキなの。

 自分がキラキラ輝いていることはわかっている。
だけれども、これだって努力の賜物なのよ、決してナチュラルな状態ではないの！と、ご自身のキラキラをメッキのように感じてしまわれる方もいらっしゃいます。

私たちは皆、ダイアモンドの原石のようなものです。

全ての人にそれぞれの才能があるし、それを上手に磨けば美しく輝く、磨かず放置すれば一見光り輝いては見えないので才能なんてないかのように思われがちですが、決して何も才能が無い、なんていうことは無いのです。

そして、誰もが美しいと心奪われるほど磨き上げることのできているその努力こそも才能の1つですよね。

あなたのキラキラは、あなたがどう感じようがそれは決してメッキなどではないし、剝がれることも無いのですよ。

だから、そのキラキラ輝けているご自身と、そこまでキラキラ輝かせることのできたその努力自体もご自身で認めてあげてください。

3.　キラキラのメッキが剥がれたら、私は愛されない。

キラキラ輝いていることが努力の末の結果だとすると、今度は、人はそのキラキラしか見ていないのでは？と思いがちです。

そうすると、そのキラキラした輝きが無くなってしまった私はもう愛されないのではないか？と不安になってしまったりしますね。

本当にそうでしょうか？

私たちは美しいものを見て心を奪われることがあります。
完璧なものを見て、感嘆することもあります。

でもそれだけではありません。

美しいものや完璧なものの隣にいる状態では、私たちは劣等感を感じやすくなります。

なので、愛する、というポイントを見るならば、美しすぎないもの、完璧ではないもの、の方が、愛しやすいのです。

なぜならそれは、自分自身が役に立てるかもしれない、と感じるからです。

逆に言うと、美しいもの、完璧なものにこだわっている状態というのは、実はそこに「美しくない私はダメ、完璧じゃない私はダメ」という、コンプレックスや自己否定が大きく隠れている、ということになります。

4.　私も、あなたも、キラキラ輝けるために。

ではどうしたらいいのでしょうか。

実は嫉妬される側の人も、自己肯定感を上げる、ということがポイントとなってきます。

そもそも、あなたに嫉妬心を抱く人、羨ましいと感じている人は、あなたの素晴らしさやあなたの価値、あなたの魅力を存分に見てくれているわけです。

でもあなた自身が「わたしなんて…」という思いでいたら、彼らの評価を全く受け取らない状態ですよね。

例えばお友達が旅行に行っておみやげを買ってきてくれたと思ってください。良かったらこれ食べてね、と渡してくれます。でもあなたが、こんなの欲しくない！とペッと振り払ったら相手はどう感じるでしょう？とても嫌な気分になるのではないでしょうか？

相手が評価している魅力をあなたが受け取らない、という状態もこのお土産の例と同じ心の動きをしているのです。

周りの人が認めているあなたの魅力を、一度受け取ってみては如何でしょうか？

あなたがご自身の魅力を受け取ると、その伝えてくれた人の魅力もあなたには見えてきます。

是非その人の魅力もあなたから伝えてあげてみてください。
きっとあなたから、キラキラした魅力の輪が広がっていきますよ。