生理的に無理なんです…でもその人は優しいんです！

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

結婚相手を探すとき、優しい人、というのは長く付き合っていく上ではとても大切な条件ではないでしょうか。

あるアンケート調査では、結婚相手に求めた条件を最大3つまで聞いたところ、1位は「性格」、2位は「価値観」、3位は「優しさ」となり、人としての内面的要素が圧倒多数を占める結果だったそうです。

確かに、とても納得ですよね。

そして結婚を上手くいかせたいがために、優しさ基準、内面基準で相手を選んで、最初のうちは良かったとしても、だんだん生理的に無理…になってくる、なんてこと、実はそんなに少数でも無いようです。

1.　恋愛初期はアバタもエクボ？

恋愛初期は、お互い気持ちが高ぶっていますから、普段の姿に輪をかけて、お互いが相手に気に入られようとしますよね。

男性側は
カッコよくエスコートをしてみたり
どんなシチュエーションでも女性を優先して行動してみたり
あなた以外は目に入っていません！みたいな真っすぐさで自分を見てくれたり

とにもかくにも、彼の一生懸命さが伝わってくるものです。

それほどまでに熱を入れて優しく扱われると、女性は大概嬉しくなるものですよね。

まるでお姫様のような扱いを受け、こんなに優しくしてくれる彼なら、ちょっと見た目はタイプじゃないけれど、きっとずっと大切にしてくれるに違いない！と思っても全くおかしくありません。

そしてお付き合いが始まり、約3か月…
だんだん自分がイライラしてくる、彼の言動にいちいちイラついている自分がいる。
イラついていると、結構冷たい態度を反射的に取ってしまったりして、なんかそんな自分にも罪悪感とか自己嫌悪とか感じるんだけど、何故かイライラが止まらない。

だんだん、顔を見るのが苦痛になってくる。
会うのも面倒になってくる。

顔を見るのも会うのも嫌になってくると、もう生理的に無理なんだとハッキリ自覚してくる。

でも彼は優しい、この人と結婚したらきっと幸せに暮らせるはずなのに…

実は出逢いの時点で要注意ポイントが既に潜んでいるんです。

まるでお姫様のような扱いを受け、こんなに優しくしてくれる彼
ちょっと見た目はタイプじゃないけど…
きっとずっと大切にしてくれるに違いない！

2.　過去を振り返ってみると…

ちょっと過去の恋愛を振り返ってみましょう。

例えば、以前お付き合いしていた人は、酷い態度を取る人だった。
ワタシは彼を大好きだったけれど、彼はワタシに冷たい人だった。
浮気もされたし、暴言も吐かれた。
もうこういう苦労する男性と、傷つく恋愛はしたくない。結婚するなら優しい人が良い。

もうこれ以上傷つきたくない、辛い恋愛はしたくない、愛されたい、と思っている時、過去の酷い男とは真逆の優しい男性を選びたくなってしまったりします。

例えば、ワタシがどんなに相手の事を好きになっても、誰もワタシに振り向いてくれる男性はいなかった。ワタシの恋愛偏差値は低いから、ワタシが相手を好きになるより、ワタシを好きになってくれる人の方が上手くいくに違いない。優しくて、見た目もそんなにカッコいいわけじゃない彼なら、きっと安心なはず。

自分が誰かに愛されるなんて思えない時、愛される恋愛の形を望み、優しい安全圏を選びたくなってしまったりします。

例えば、傍からみたらわからないかもしれないんですけど、ワタシ実はコンプレックスがとても強いんです。こんなワタシを好きになってくれる人なんているんでしょうか？でも結婚はしたいんですよ。今まで付き合っていた人もいましたけど、飽きられたのか、自然に消滅していったんですよね。この彼なら優しいから、大丈夫かな、と思って。

どんなコンプレックスであれ、優しさでカバーしてくれるような気がする、と感じると、自分だけに優しさを向けてくれる人を選びたくなってしまったりします。

3.　自分のパターンと価値を見直してみよう

先ほどの過去の恋愛パターンに共通していること、それは

自分が選ばれる
自分が愛される
自分が誰かの喜びになることができる

そう思えていない
そんなこと、思えるわけがない！
と感じている時、自分だけを見てくれそうな、自分だけを愛してくれそうな、優しそうな男性を選びがちになる、ということなのです。

決してやさしい男性がいけないわけではないんです。
優しい男性は、とても魅力的なのですよ。

だけど、自分が妥協して相手の優しさに依存する、という形になってしまうと、残念ながら上手くはいかない、という状況が作られてしまうということ。

逆の言い方をすれば、あなたがどんなに自分自身に価値を見出せず、
どうせ自分は選ばれない
どうせ自分は愛されない
自分が誰かの喜びであるなんてとんでもない！
と思っていたとしても、

誰かにとってあなたは

選びたい相手
愛したい相手
あなたがいることが喜びだ

という存在である、ということなのです。

パートナーシップは50/50の関係性。
どちらが上でも、どちらが下でもなく
愛し、愛される、これがセットです。

どれほどあなたに愛を向けようとしている人が周りにいたとしても
愛を受け取る側のその扉が全く開いていない時、あなたはその愛に気づくことは残念ながらとても難しいのです。

そしてそこには、必ず、扉が開けないだけの理由があります。罪悪感や無価値感や、自己嫌悪や自己否定や、いろんな自分を嫌う心理的要素が潜んでいます。そしてそれらは、実際のところ、真実として存在しているというよりは、過去、どこかのポイントで、何か誤解をしたまま自分の中に蓄積していった想いが殆どなのです。

この誤解をずっと抱えている限り、自分が幸せになる方法を私たちは自ら排除していくという、びっくりするような選択をしてしまったりするんです。

4.　あなたには幸せになる価値がある！

あなたには、幸せになる価値があります。

あなたが信じるか信じないかはわかりませんが、あなたには、幸せになる価値があるんです。

もうこれ以上、ご自身の幸せを先延ばしにするのはやめませんか。

自分を自分で幸せにしてあげよう、そう心に決めた時、閉まっていた扉は開くのです。

あなたが、ご自身をどんなに嫌い否定したとしても
あなたの素晴らしさ、あなたの価値、あなたの美しさは消えません。

ちょっと勇気が要るかもしれませんが、一緒に、あなたの幸せの扉を開けてみませんか？