お母さんにだけわがままになってしまう

小さな子どもがお母さんにだけわがままになってしまったり、反抗しているって、そんなに珍しいことでも無かったりします。

それは、決してお母さんが嫌いなわけじゃなく、むしろ、お母さんに対する安心感の表れで、お母さんが受け止めてくれるってわかっているからこそ、わがままに振る舞えるし、普段我慢している感情を開放できる、っていう近くで守ってくれる安心感の証だったりもするんですね。

しかし、子どももそうですが、大人になっても、お母さんにだけわがままだったりひどく当たってしまったりする、ということって、私たち、やりがちなんですよね。

そして、それをすると、自分自身がとてもイヤな気分になったり罪悪感にさいなまれたりする、っていうおまけがついてくるのがまたシンドイんですよね。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

いくつになっても親は親。お母さんって偉大な存在だったりしますよね。

な~んて、私が言えるようになったのも、結構最近のことで、以前はそんなことすら認めたくない!って想いの方が強かったかもしれません。

今日はそんな、いつまで経ってもお母さんにだけはわがままで酷い態度を取ってしまう心理について書いてみようと思います。

目次

どうして「お母さん」にだけわがままで酷い態度を取ってしまうんだろう?

1. 安心感の裏返し

お母さんに対して酷い態度を取るのは、「この人なら自分を受け止めてくれる」という無意識の安心感があるからです。母親は子供にとって最も近い存在であり、普段抑えている感情やストレスを解放してしまいやすい相手です。

例えば、仕事などでストレスが溜まり、何かの拍子に、ついお母さんに八つ当たりしてしまう、なんてケース。後で反省する気持ちなどが出てきたりもしますが、「お母さんなら受け止めてくれる」と思ってどこか安心している自分に気づいたりもするものです。

2. 自己主張の現れ

特に思春期や成長過程にあるとき、自分の独立性やアイデンティティを確立したいという気持ちが、お母さんへの反発として表れることがあります。「自分は自分だ」という無意識のメッセージが、酷い態度という形になる場合があります。

自己主張の方法をまだ上手くコントロールできない状態だったりもします。子どもは自分の感情や考えを表現する術を学んでいる途中なので、感情が高ぶると攻撃的な態度や反発的な行動になりがちです。

自分が酷い態度を取った後で反省し、「もっと良い伝え方をすればよかった」と気づく経験を重ねることで、次第にコミュニケーションの仕方が成熟し、大人としての人間関係を築く土台になります。

いわば、大人になるための大切なステップでもあるんですね。

ただ、30代や40代の大人で、親への酷い態度が溢れ出てくる状態だと、親からの心理的な自立や、親との間での未解消の感情が原因であることが多いです。この場合は、自分の心の整理や親子関係の再構築に取り組んでみると、自分自身が必要のない罪悪感や自分の感情に振り回されることが減り、毎日が過ごしやすくなったりします。

3. 未解消の心の傷

過去の出来事やお母さんとの関係の中で感じた心の傷(例えば、厳しく叱られた経験や自分の感情が否定されたと感じたこと)が影響していることもあります。無意識にそのときの感情が蘇り、態度に出てしまうことがあります。

30代や40代の大人には、親との間でできた「未解消の心の傷」が原因で親に対して酷い態度を取ってしまうケースは比較的多いです。私たちは誰でも、子どもの頃の世界は親だったんですよね。特に母親は一番近い存在で、母親が笑顔を向けていてくれたか否かで、子どもだった自分の世界が決まっていたんですね。

幼少期に親から厳しく叱られたり、十分な愛情を感じられなかったり、兄弟姉妹に親を譲ってしまい、自分はずっと我慢していた、と感じていた場合などは、その体験が「未解消の感情」として心の奥に残ることがあります。

未解消の感情や、心の傷がまだ残っている、自覚している場合はわかりやすいですが、なかなかそれを直接見つめ直す機会が少ない、または気付く機会が無いため、無意識に態度として表れることがあります。

4. 依存と反発のジレンマ

お母さんに対して依存している部分がある一方で、独立したいという気持ちがあると、その矛盾から感情的になりやすいことがあります。

この場合、相手との心理的距離感に揺れていることが大きなテーマとなります。依存している自分を否定したくて反発したり、反発している自分を責めてしまうこともよくあります。そして、反発している自分を責めると、また母親を責めて反発してしまう、というような悪循環が出来上がってしまいます。

これは、自分の中での自立心と依存心がぶつかり合っている状態で、「自立すると頼る場所がなくなってしまう」という怖れを感じたりもします。

親という存在は、人生の中で最初に頼れる存在であり、その安心感を失うことはとても不安なことなのです。

だけどやっぱり心も身体も大人になると、親とピッタリくっついた状態で、親に依存しているのもシンドイんですよね。だから自立しよう、親から離れよう、とするのですが、今度は逆に、親を独りにしてしまうのではないか、という罪悪感を感じてしまったりもするんです。

「お母さんを見捨てる」という気持ちは、親への愛情や責任感があるからこそ感じる感情。特に親が年を重ねてきたり、弱さを見せ始めたりすると、離れることが「自分は冷たい人間なんだ」と感じてしまうことがあります。

どうしたらやめられるんだろう?

背景や関係性はいろいろありますが、わがままや酷い態度を取れるってことは、どんなに感情が乱れて嬉しくない想いを感じたところで、「本当はお母さんが大好きだ」ってことなんですよね。

とてもとても…いや~な感情になってしまった人がいたら、ごめんなさいね。

たとえ心の傷が残っている場合で、お母さんはヒドイ人!っていう気持ちがあったとしても、やっぱり自分の中にお母さんっていう存在が「大好きな人」という気持ちが無いと、お母さんに依存もできないんですよ。

まずはその気持ちに気付くことって、とっても大きなステップです。

お母さんに酷い態度を取ってしまうと、自分自身がとてもイヤな気持ちになるでしょうし、お母さんのせいだ!って思う気持ちが出てきたりもするかもしれません。

相手を責めている時は、自分を同じように責めている時なんです。

心の法則として、自分を責めずに相手だけを責めるって、できないんですよ。

だから、まずは頭で考えるだけでもいいので、「自分を責めなくてもいい」って自分に伝えてみてください。

そしてね、お母さんにお手紙を書いてみてください。

実際に渡さなくても、見せなくても、伝えなくてもいいので、自分だけが読める、お母さんへのお手紙。

もしも、1コ、「ゴメンね」が出てきたら、1コ、「ありがとう」を書いてみてください。
もしも、1コ、「こんなお母さん嫌い」が出てきたら、1コ、「このお母さんは好き」を書いてみてください。

親に頼ったり甘えたりすることって、本当は決して悪いことでも何でもないし
親だって、子どもに頼られたら嬉しい気持ちになったりするものです。

それはいくつになっても、親子は親子だから。
愛が循環するんです。

でも、バランスを崩しちゃうと、自分自身が一番苦しく感じます。

だから、親に甘える自分も、親から自立する自分も、自分自身に許してあげる感覚を持つと、バランスがとりやすくなるんです。

きっと、こういう問題を抱えている人は、子どもの頃の自分の感情を我慢して、早く大人になろうと頑張った人が多いんですよね。思いっきり甘えたい時に甘えられなかったりして、今更どうやって上手に可愛く甘えたらいいのかなんてわからない、って感じていたりするのではないでしょうか。

だから、ポイントは、ひとりで乗り越えようとしない、ってことかもしれません。

ただただ受け止めてほしくなるってこともあるでしょう。
背中を教えてほしくなる時もあるでしょう。
一緒に伴走して欲しくなる時もあるでしょう。

ひとりでやってきたから、きっとひとりでもできそうな気がする、って人は特にね

頼ってくださいね。
私でよければ、是非一度、お話し聞かせてくださいね。

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