親を許すと現実が変化する!?

「あの酷い親を許す!?」

タイトルを見ただけで、イヤな気持ちになったりもするかもしれませんね。
それって、当然の反応なのかもしれません。

だって親という存在をそんなに簡単に許せるなら、この記事には出逢っていないかもしれません。

あの酷い親を許すなんてとんでもない!

そんな想いがあるということは、そう思わざるを得ない程、小さい頃から1人で必死で頑張って頑張って頑張ってきた証なのではないでしょうか。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

親を許せない、と感じている時、自分の中の感情は辛さと苦しさで溢れています。

燃えるような怒りを感じるかもしれませんし、悲しみに溺れているかもしれません。
親を許せず、親と音信不通のような状態で近くにいなかったとしても、心の中には親が棲みついている、という状態で、何かにつけて親の存在を意識しながら毎日を送っていたりするものです。

全く気にならない存在になってくれたら良いのですが、親を許せない、と感じている時って残念ながら気にならないどころか、目の前には存在していないのにも関わらず、いつも自分の人生の邪魔をされている感覚がぬぐえないものです。

誰にとっても父親・母親という存在はいて、多かれ少なかれ、親との葛藤って出てきたりします。それ自体は悪いことではありませんが、親を許せない、と感じるほどの怒りや悲しみを抱えていると、親本人よりも、その怒りや悲しみを抱えている自分自身が苦しみ続けることになってしまいます。

この苦しみが、幼いころから1人で必死で頑張って頑張って頑張ってきた証なのだとすると、一体何十年、1人で抱えて自分を叱咤激励し続けてきたのでしょう。

そんなに頑張ってきた自分を、そろそろ認めて愛してあげませんか?

という想いを込めて、今日はお送りします。

目次

父母が大好きで愛されたい子どもたち

本来、子どもという存在は、父母が大好きで、愛されたくて、認められたくて、褒められたい生き物ですよね。

子どもは親の後ろをチョロチョロとついて回ろうとします。

一生懸命親に話しかけようとしたり
親の気を引こうといたずらをしたり
親の持っているものに興味を持って触ってみようとしたり
褒めてもらいたくてあんなことこんなことをしてみたり

とにかくお父さんお母さんが自分を見ていてくれるかどうか、ってことが子どもにとってとても大事な時期ってありますよね。

でもそんな時に、自分の望むように親がこちらを向いてくれるかどうか、それはまた別問題になってきてしまいますね。

親の余裕度合いで、反応って全然違うんですね。

以前ある人がこんなことを言っていました。
彼女は40歳になって出産したのです。
20代で出産するのと、40歳で出産するのでは、女性の体力的にもだいぶ違いがあることでしょう。

しかし彼女は、こう言いました。

「もっと若いうちに子供が欲しいと思ってた。体力的には、その方が絶対良かったと思う。だけど、私は今、40歳で出産できて良かった。今だからこそ、気持ちの余裕も持ててるし、子どものすることにいちいちカリカリせずに済んでいる。」

って。

20代でお子さんを持ったお母さんが悪いわけでも無いですし、20代でも穏やかに子育てされている方もいるでしょう。
40代でお子さんを持っても、心身ともに余裕が持てない、という状況だってあるでしょう。

年齢や環境関係なく、余裕を持てている状態と、余裕を持てていない状態で、親も子供も経験体験することが違うんですよね。

しかし、子供の側からしてみると、親に余裕があるかないかなんて関係ないんですよね。だって子供はいつだって親の保護を必要とするんですよね。そして小さな子供から見ると、大人である親って完璧に見えるんですよね。

だから本来であれば、偉大な父母、だと思うんですね。

でも、そんな偉大であるはずの父母が、実は全く精神的にも経済的にも体力的にも余裕が無かったとしたら、父母としては余裕ぶって偉大な父母ではいられないので、あちこちにほころびが生じてしまうわけですよね。

両親の仲が悪く、父親が浮気でもしていようものなら、母親はキリキリと家の中で子供相手に怒りをまき散らしているかもしれませんし、逆に父親がどんなに酷い人間かを子供にとうとうと聞かせているかもしれません。

思ったように収入が得られない両親だと、毎日毎日ヘトヘトになるまで働いて、子供のことをかまっている時間などなく、関心を寄せられないほったからしの状態になるかもしれません。

現実が辛すぎて直視したくないと感じている親なら、お酒が唯一の友達!のような状態で、アルコールに逃げて酔った勢いで暴れまわったり暴力を振り回している、なんて家庭だったかもしれません。

そんな環境で育った子供は、必死で自分の身を守ろうと小さい頃から頑張りながら、同時に、そんな親でも親を心配し、気にかけ、小さな体で自分の身を守りつつ、親の心配もしながら、それでも親に好かれたい想いを抱えて親の言うことを聞くイイ子でいようと努めるでしょう。

実際にはこれほど劣悪な環境じゃなかったとしても、そのくらい、子供って、親を愛していて、親に対して従順なんですね。

自分を良い存在だと思えなくなる

小さなうちから親に頼りたくても頼れず、1人で頑張って自分の足で立とうとしてきた子供。大好きな親に愛されたくて、好かれたくて、褒められたくて、頑張ったにも関わらず、望むように愛された感覚が無い、好きと表現されたこともない、ましてや褒められた記憶なんてない、となると、子供もだんだん親に対して反発心を大きく感じるようになります。

思春期が来ると、子供は親から離れようとします。
成長過程での自立のステップを踏むのですね。

物理的に、身体が大人に変化していきますよね。
同時に、心は親から離れる。

しかし、親の愛に満たされていると感じながら親から離れることができると、親から離れたとしても適切な心地いい距離を保てたりするものですが、親の愛に満たされていない、と感じている状態だと、親から離れてしまったら、もう二度とこの親に愛されることなんて無いんじゃないか、というような不安が生れたりします。

反対に、今まで必死で親の愛を得たい、得ようと思いながらも、叶わなかったと感じている悲しみと、もうこんな悲しみに自分の身を置くことが辛すぎるのでその悲しみを封じるように親に対する怒りを目一杯抱え込んだりするんですね。

自分の中では親から愛されていると感じられていないし、親にたいする目一杯の怒りも抱えている。

そうなると、親の存在って自分にとってとんでもない酷い存在に感じますよね。

そんなとんでもなく酷い父親と母親から産まれた自分という存在は…

玉のように美しいワタシでしょうか

それとも…毒にまみれた酷いワタシでしょうか…

そうですよね、毒にまみれた酷いワタシ…だと感じてしまってもおかしくないと思いませんか?

あの酷い親を、酷い親のままにしておくことの大きな弊害は、
あの酷い父親と、あの酷い母親の間に産まれた自分という存在が

良い存在

だとは全く感じられないのです。

他人は自分を良い存在だと思わない

自分を良い存在だ、と思えないとなると、そこに付随して、また一つ、大きな弊害を作ってしまうのです。

私たちは、誰でも、自分の心のフィルターを通して目の前の現実を見る、ということを無意識的に行っています。投影と言います。

自分が自分で良い存在だと思えない、という時、
必然的に、自分が他人から良い存在で思われている、とは思えないのです。

それは自分の心のフィルターが既に自分を良いものだと見ていないから
そのフィルターを通して他人を見ると、
他人も自分に対して良い存在だとは見ていないよね、と思い込むんです。

そうなると、多くの場合、自分の目からも他人を良い存在だと思えなくなってしまったりもします。

だって自分の事を良い存在だと思ってくれない人を好きになるってなかなかないですよね。

それでも、人づきあいが上手な人はたくさんいるんです。
それは、1つの技術、テクニックとして、人との付き合い方を身につけている人。

親の顔色を伺ったり、親に好かれようと頑張ってきた努力は、時として、人からこうすれば良いように思われる、という技術を身につけるのに役に立ったりします。すると、人に気に入られるやり方を身につけ、活用することができたりするんですね。ただ、それがナチュラルに自分を疲弊させずできるなら全く問題は無いのですが、技術として人に気に入られるやり方をしている時は自分を犠牲にし、自分を疲弊させてしまうことが多々あります。一見他人から見ると、問題なさそうに見えたとしても、本人はとてもシンドイと感じていたり、いつも自分ばかりが損している、と感じたりしている場合があるのです。

それもこれも、やはり、ここまでしないとワタシという存在は受け入れてもらえないよね、あなたはワタシを嫌いますよね、という前提があるからなんですね。

相手はただ仲良くなりたいだけなのかもしれないのに、自分の中で、「ここまでしないとワタシという存在は受け入れてもらえないよね、あなたはワタシを嫌いますよね」という想いが存在していると、仲良くしたくて近づいてくる相手に対して警戒心が働いたり、やられる前にやり返せ!というような気持ちが働いたりして、結果自分から嫌われるような言動をしてしまったりすることがあります。

ネガティブに働く、思考は現実化する、という状態になってしまうのです。

愛されない自分はもっと頑張らねばならぬ

このループに気付いていると良いのですが、現実が上手くいっていない、ともがいている時ってなかなかこのループに自分がハマってしまっているって気付かないんですね。

今の時代、いろんな情報があちこちから流れてくるので、知識としては知っていたり、目にしたり耳にしたりすることがあったとしても、自分をそこに当てはめようとすると、なかなか客観視できないものです。

できていたら多分問題はすでに問題ではなくなっているのですよ。

だから、何故か現実が上手くいかない、上手くいかせるためには、好きな人に愛されるためには、自分がもっと頑張らなければならない、と必死で頑張る。

しかし、頑張っても頑張っても、願った結果には全く到達しない…と感じるので、疲弊してしまいますよね。

ここまで読んでいただいて、自分の事だ…なんて思った方、

今ご自分をとても責めてはいないでしょうか。

このループにハマっている自分はダメだ
このループに気付いていない自分はダメだ
わかっているのに抜け出せない自分はダメだ
親のことなんて到底許せそうにない

そう思う気持ちが少しでもご自分の中に感じられたら、胸に手を置いて、自分自身に伝えてあげて欲しいのです。

「そんなに思う程、ワタシ、頑張ってきたんだね」

って。

頑張った自分を認めよう

親を許すって、決して親と仲良くすることを勧めているわけではありません。
もちろん、親と仲良くしたいと望まれるのであれば、それはそれでステキなことです。

親には親の問題はきっとあるでしょう。

そんな親を、自分が子どものポジションで見ている時は、自分の望むように親が変わってくれないと、親を認められない、と思う気持ちが強く出ます。

しかし、自分が親と同じ、1人の大人の人間として、親の横に立つイメージで親を見た時、親も余裕が無かったんだな、という事実は見えるようになってきます。

それが見えるようになると、
自分の子どもすら満足に愛で包み込んであげられなかった親、
大好きな自分の子に目一杯好きを表現してあげられなかった親、
満面の笑みで○○できてえらかったね、頑張ったね、スゴイね、と子供を褒めることができなかった親、
そんな親の苦しみ、悲しみ、葛藤を感じられる時が来ます。

何ができているから良いとか、できていないから悪いとか、
そういう問題ではないんですね。

まずは今あなたが、辛く悲しい幼少期を、今までの人生を過ごしてきたのであれば、
そんな中でも今こうして生きていることを、自分で褒めてあげませんか。

相当頑張って来られたはずですからね。

まずはそこからスタートです。

ご自分に、「ワタシ、よく頑張ってきたね」って言ってあげることができれば
この先きっとあなたの人生は良くなります。
きっと幸せになります。

気が向けば、あなたのお話し、私に聞かせてください。
いつでも、お待ちしていますよ。

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