ふとした瞬間に、昔の恋を思い出すことってありませんか?
「あの人と一緒にいた時間は本当に幸せだったな」とか、「あの頃に戻れたらいいのに」とか。
でも、その記憶、本当にそのままの形で残っているでしょうか?

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
実は、人の記憶は少しずつ美化されていくものです。
脳は、楽しかったことや幸せだった瞬間を強く残し、辛かったことや些細な不満は少しずつ薄れさせる傾向があります。
これは、過去を大切なものとして整理し、心を守るための働きでもあるのです。
記憶を美化してしまうメカニズム
過去の恋愛を振り返るとき、私たちは無意識のうちに 記憶を美化することがあります。
特に、別れた相手のことを
「本当に大切な人だった」
「あんなに幸せだった恋は他にない」
と思い続けてしまうことは珍しくありません。
なぜ、こうした記憶の美化が起こるのでしょうか?
1. 心理的防衛(辛さを和らげるための無意識の働き)
① 「あの恋は特別だった」 → 失った意味をポジティブに変えたい
人は、大切なものを失ったとき、その喪失感にどうにか折り合いをつけようとします。
「ありふれた恋だった」と思うよりも、「特別な恋だった」と思うほうが、別れの意味を前向きに捉えられるからです。
「特別な恋だったけど、だからこそ学びがあった」と考えることで、心の整理をしようとしているのです。
② 「本当はずっと幸せだった」 → 失った原因を自分のせいにしたくない
別れの原因が何であれ、人は「自分が間違っていたのかもしれない」「もっと違う選択をしていれば…」と後悔を感じることがあります。
でも、こうした後悔はとても辛いもの。そこで、「あの恋はずっと幸せだった」と記憶を美化することで、「私は何も間違っていなかった」と感じられるようになるのです。
これは、自分の選択を正当化するための自己防衛の心理ともいえます。
認知的不協和の解消(心の矛盾をなくしたい本能)
こうした心理は、「認知的不協和」 という心の働きに関係しています。
これは、人が 「自分の考えや感情に矛盾があると不快に感じ、それを解消しようとする」 心理のこと。
たとえば、「あの恋を失ったのは仕方なかった」と思いたいのに、「実はもっと努力すれば続いていたかもしれない」という気持ちがあると、心の中に矛盾(不協和)が生まれます。
その不快感をなくすために、「あの恋は最高だった。でも終わる運命だったんだ」 というように、都合のいい形で記憶を整理しようとするのです。
2. 脳の情報処理の仕組み(人間の記憶の特性)
私たちの脳は、すべての出来事を均等に記憶しているわけではありません。
特に、強く感情が動いた出来事 は、脳に深く刻まれやすいのです。
そして、その中でも 「楽しかったこと」「幸せだった瞬間」 は、ネガティブな記憶よりも残りやすいという特性があります。
これは、過去をポジティブに捉えることで、精神的な安定を保とうとする脳の働きともいえます。
① 「ピーク・エンドの法則」 → 幸せのピークと別れ際の印象が記憶を左右する
心理学者ダニエル・カーネマンが提唱した 「ピーク・エンドの法則」 によると、
人は出来事全体の平均的な印象ではなく、「最も感情が高まった瞬間(ピーク)」と「終わり方(エンド)」 を強く記憶する傾向があります。
恋愛においても、この法則はよく当てはまります。
例えば、
付き合っていたときの最高に幸せな瞬間(旅行や記念日、サプライズなど) を強く覚えているため、「あの恋は最高だった」と思いやすい。
そして、別れの記憶が曖昧になったり、美化されたりすることで、悪い部分を忘れてしまう。
たとえば、実際にはすれ違いが多かった恋でも、最後に「楽しかった思い出」ばかりを思い出すことで、まるでずっと幸せだったかのように感じてしまうのです。
② 「忘却のフィルター」 → 辛い記憶は薄れ、楽しかったことだけが強調される
時間が経つと、私たちの脳は「不要な情報」を少しずつ削除していきます。
特に、辛かった記憶や細かいネガティブな出来事 は、少しずつ薄れていく傾向があります。
これは、過去の嫌な思い出ばかりが鮮明に残ってしまうと、前向きに生きていくことが難しくなるため、脳が自然とポジティブな記憶を残そうとするからです。
例えば、
ケンカをしたことや、価値観のズレがあったことは忘れがちだったりします。
「でも、やっぱり楽しかったな」という気持ちだけが強く残っていたりするんですよね。
その結果、
「昔の恋の方が良かった」
「あの頃に戻りたい」
と思うようになることがあります。
美化された記憶のワナ


こんな話があります。
ある女性が、何年も前に別れた恋人のことをずっと忘れられずにいました。
「彼以上の人にはもう出会えないかもしれない」と思いながら、新しい恋に踏み出せずにいたのです。
ある日、たまたま彼の近況を知る機会がありました。
「きっと今も素敵な人なんだろうな」と思っていた彼は、思いのほか変わっていて、
「昔はこんな人だったっけ?」と感じる部分もあったそうです。
それと同時に、当時の自分が見えていなかったことにも気づきました。
「楽しかったけど、実はすれ違いも多かったな…」
「彼の言葉に傷ついていたこともあったな…」
過去の恋が輝いて見えるのは、「今の自分」が作り出した幻想だったのかもしれません。
大切なのは「今」の自分
過去の恋を思い出すことは悪いことではありません。
むしろ、それがあったからこそ、今の自分がいる。
でも、もし「今が少し寂しいから」過去にすがっているなら、一度立ち止まってみてもいいかもしれません。
「本当に戻りたいのは、あの人のもと? それとも、あの頃の幸せな気持ち?」
「今」が上手くいっていないと、私たちは過去を思い出しやすくなります。
「あの頃は良かった」
「あの頃は幸せだった」
確かに良かった瞬間も、幸せだった瞬間もたくさんあったはず。
今の自分が持っていないものを、過去の記憶から補おうとする心理が働くんですね。
だから「今」をどれだけ心地よくできるか。
願う通りのことがすぐ起きるわけじゃないかもしれません。
でも、自分の心地良さを作ってあげることができると、確実自分を幸せに近づけてあげることができるんです。
恋の記憶は、優しくて甘いもの。
でも、新しい幸せを作るのは、「今」の自分が、自分自身に何を与えてあげられるか、なのかもしれません。
あなたの心が、少しでも前に進めますように。






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