【父親がいない女性の恋愛シリーズ⑥】「過去を癒すことは、“今”を生きる力になる」〜過去の愛を取り戻すのではなく、今の愛を育てていく〜

ふと、思うことはありませんか？
「どうして、こんなにも“愛されたい”って思ってしまうんだろう」って。

恋愛の中で、相手の言葉ひとつに心が揺れて、
LINEの返信が少し遅れるだけで、不安になったりして。

そんな自分を「重いかな」「依存っぽいかも」って責めたくなる気持ちも、きっとありますよね。

「なぜ、こんなに愛されたいんだろう」

その“愛されたい”という強い願いは、わがままなんかじゃないんですよ。
それは、過去に満たされなかった思いが、今なお心の奥で息づいている証なんです。

子どもの頃、心のどこかで「私も大切にされたかった」「見てほしかった」
そんな風に願っていた、その“あの頃の私”が、今の恋の中で声を上げているだけなんです。

「恋愛がうまくいかないのは、私の育ちのせい？」
そんなふうに感じたことがある方へ。

今回は【父親がいない女性の恋愛】をテーマに、火曜と金曜、全6回のシリーズでお届けします。
最終回は、
『「過去を癒すことは、“今”を生きる力になる」
〜過去の愛を取り戻すのではなく、今の愛を育てていく〜』
というタイトルでお届けしますが、これは実際に父親不在の家庭で育った女性に限らず、
「私も心当たりがあるかも…」と感じる方にも、きっと響くテーマです。

心の奥にあった小さな疑問や、ずっと言葉にならなかった気持ちに、そっと光をあてられるように—
最後までお付き合いいただけましたら嬉しいです。

「あの人じゃなきゃダメだった」は、本当？

過去のどこかで、心が深く傷ついたとき。
それが父親との関係だったとしたら、

「お父さんに愛されたかった」

その思いがずっと残っているかもしれません。

でも、その“誰か”からもらえなかった愛を、
今の恋愛で埋めようとすると、どうしても苦しくなってしまうんです。

なぜなら、どんなに素敵な相手と出会っても、それは「お父さん」ではないから。

あのときの空白を埋めるように恋愛をすると、
どこかで「違う、こんなはずじゃない」って、また寂しさを繰り返してしまう。

だからこそ、私たちは思い出す必要があるんです。
もう、「過去を取り戻すための恋」は、やめていいんだよって。

「今」を生きるって、どういうこと？

「今を生きる」って、よく聞く言葉ではありませんか？

それってつまり、
「過去の出来事に引っ張られずに、目の前の人をちゃんと見て、愛していくこと」。

でも、これは言葉ほど簡単なことじゃないですよね。

だって、心は無意識のうちに、過去のパターンを繰り返そうとするから。

「また見捨てられるかも」
「どうせ私なんて愛されないかも」

そんな思考が顔を出すたび、心は未来に進もうとするのをためらってしまう。

でもね、気づいてほしいんです。
「今ここ」にいる自分は、もうあの頃の子どもじゃないってことを。

あなたはもう、自分で選べる大人になっています。

誰を信じて、
誰と一緒に未来を作っていくかを、
自分で選べる立場にいるんです。

“癒し”とは、過去をなかったことにすることじゃない

「過去を癒す」って、辛かった出来事を忘れようとすることではありません。

そうではなくて
「あのとき、本当はこう思ってたよね」って、ちゃんと感じ直してあげること。

「寂しかったよね」
「悲しかったよね」って、
自分が自分の気持ちを認めてあげることなんです。

それを積み重ねることで、心の痛みは少しずつほどけていきます。

そして、「私はもう、過去を証明するために恋愛しなくていい」って、
自然と思える日が、必ずやってきます。

過去じゃなく、「今の愛」を育てていこう

恋愛って、実は“今を生きる練習”でもあります。

過去の痛みからではなく、
「目の前のこの人を大切にしたい」
「この人と一緒に未来をつくっていきたい」

そんな風に思えたとき、
あなたの恋は、“過去からの解放”になるんです。

過去を完全に忘れる必要なんて、ない。
過去を完全に忘れることなんて、できない。

でも、過去に縛られ続けなくてもいいんです。

“今の愛”は、“今のあなた”が育てていけるものだから。

「私はもう、愛されていい」　その許可を、自分に

恋愛って、誰かからもらうもののように見えて、
ほんとうは、自分に与えてあげるものでもあるんですね。

「私は愛されていい」
「私は幸せになっていい」

そんな許可を、自分自身に出してあげられたとき、
恋愛は、心をすり減らすものじゃなくて、
心を育てる場所に変わっていくんです。

もう、“あのときの私”の代わりに頑張らなくていい。
もう、“誰かを納得させる恋”をしなくていい。

あなたは、「今ここにいる自分」として、
ちゃんと愛されていい存在なんです。

これから幸せになる貴女へ

このシリーズをここまで読んでくれたあなたは、
きっと今まで、たくさんの痛みも、たくさんの優しさも、心の中に抱えてきた人ですよね。

だからこそ、
貴女のこれからの恋は、心をすり減らすものじゃなくて、
貴女と貴女の大切な人がお互いをあたため合えるものになってほしい。
そんな想いで、ここまで一緒に歩いてきました。

貴女の恋が、未来が、
どうか穏やかで、あたたかいものでありますように。

そして、誰よりも貴女自身が、あなたを優しく包んであげられますように。

ここから、ほんとうの「今を生きる恋」が、始まっていきますように。

愛を込めて

お礼とご挨拶

ここまで読み進めてくださって、ありがとうございました。
あなたの心に、少しでもあたたかな想いが届いていたら嬉しいです。

このシリーズはここで一区切りですが、
あなたが“今”を生きる恋を、大切に育てていけますように。

これからも、あなたの心に寄り添えるメッセージを届けていきますね。

あなたの恋愛の不安や「なぜかうまくいかない」という気持ちには、ちゃんと理由があります。
もっと深く自分を知りたい方は、こちらのカウンセリングもご活用ください。

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