恋愛がうまくいかないのは、まだ過去に心が縛られているからかもしれない〜「癒し」とは“忘れること”じゃなく、“感じ直すこと”〜

「あのとき、なんであんなに必死だったんだろう？」

何年も前の恋愛。
浮気されてるの、気づいてた。
心の中はぐちゃぐちゃだった。
でも、彼の前では知らないふりをした。

彼の気まぐれでしか連絡が来ない時期もあった。
それでも私は、彼のペースに合わせ続けた。
会いたいって言えなかった。
寂しいって言えなかった。

だって
そんなこと言ったら、嫌われちゃう気がして。
めんどくさいって思われたら、
「やっぱりこの子はいらない」って思われたら、怖かったから。

私はずっと、“いい彼女”を演じてた。

わがまま言わない。
責めない。
黙って待つ。

そうすれば、愛されるって信じてた。

でもほんとは
「寂しいよ」
「もっと私を見てほしいよ」
そう叫びたかった。

今思えば、
私はずっと、どこか満たされないものを抱えてた。
ぽっかり空いた心の穴を、彼に埋めてもらいたかったのかもしれない。

何がそんなに不安で、
なぜあんなにも彼に執着していたのか
当時の私は、理由もわからないまま、必死だった。

けれど今なら、少しだけわかる。

あの恋は、大人の私がしていたようで、
ほんとは、あの頃の小さな私がしていた恋だったんだ。

誰にも届かなかった「寂しかったよ」の想いを、
恋愛の中でやっと届けようとしていたのかもしれない——
そんなふうに思う。

“癒し”とは、過去をなかったことにすることじゃない

「過去を癒す」って、辛かった出来事をなかったことにすることではないんですよ。

そうじゃなくて
「あのとき、本当はこう思ってたよね」って、ちゃんと感じ直してあげることなんです。

「寂しかったよね」
「悲しかったよね」
「わかってほしかったよね」って、

そのときの自分の気持ちに、今の私がそっと寄り添ってあげることなんです。

“癒し”とは、
心の奥に置き去りにしてきた「ほんとうの気持ち」を、見つけてあげること。

「なかったことにする」のではなく、
「そのまま抱きしめる」こと。

それが、傷ついた心をほんとうに緩めていく、第一歩です。

私はもう、“過去に引きずられる恋”をしなくていい

そうやって少しずつ、
置き去りにしてきた気持ちを、自分の手で受け取ってあげると

もう、恋愛の中で「誰かに自分の存在価値を与えてもらおう」としなくても、
自分の存在を、自分自身で認めてあげられるようになってきます。

「私は、本当はずっと愛されたかったんだ」
「私は、何かを我慢しなくても、ここにいていい」
そんな思いが、胸の奥にじんわりと広がってくるようになるんです。

もうあの頃のように、
足りなかった愛を、誰かから埋めてもらおうとしなくていい。

今ここにいる私が、ちゃんと自分を抱きしめてあげれば、
過去に引きずられる恋から、少しずつ自由になっていけるんです。

あなたが、あなたを癒せるようになるまで

もし今、
誰かの態度や言葉に、心がぐらぐら揺れてしまう恋をしているなら。
「こんなに尽くしてるのに、なんでこんなに寂しいんだろう」と感じているなら

もしかしたらそれは、
心の奥にいる「昔のあなた」が、まだひとりぼっちで泣いているのかもしれません。

もう、大丈夫。

今のあなたが、その子のそばにいてあげられる。
優しく声をかけて、手を握ってあげられる。

「もう無理しなくていいよ」
「あなたは、ちゃんと愛される存在だったよ」
「もう、誰かの愛にすがらなくて大丈夫だよ」

そうやって少しずつ、
自分の心に“戻ってこられるようになること”。

それが、
過去の延長じゃない
「今の恋」を始めていくための第一歩なのかもしれません。

あなたの恋愛の不安や「なぜかうまくいかない」という気持ちには、ちゃんと理由があります。
もっと深く自分を知りたい方は、こちらのカウンセリングもご活用ください。

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