自分の感じ方が変わると、世界はこんなに変わる 　～投影の法則～

「さっきの一言、なんだか冷たかった…」
「LINEの返信、なんでこんなにそっけないの？」
「もしかして、嫌われてるのかも…」

そんなふうに、相手のちょっとした反応に心が大きく揺さぶられちゃう、なんてこと、あったりしませんか？

そしてそのたびに、
「私が何かしたのかもしれない」
「私ってやっぱりダメなんだよね」
そんなふうに、自分を責める気持ちが生まれてしまう…。

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「相手の反応」が、実は“自分の心”の映し鏡だったら？

心理学では、こうした働きを「投影」と呼びます。

投影とは、自分の心にある感情や思い込みが、他人の言動や表情に映し出されること。

たとえば、自分のなかに——

「私は大切にされない存在かもしれない」
「私はいつか見捨てられるかもしれない」

そんな思いがあると、
相手がほんの少し不機嫌そうだっただけで、
「嫌われた」と感じたり、
「私が悪かったんだ」と思い込んだりしてしまう。

でも、本当にそうだったのかな？

って一度ちょっと離れて見てみて欲しいのです。

もしかしたら、相手はただ疲れていただけかもしれない。
たまたま他のことで気を取られていたのかもしれない。

けれど私たちは、自分の中の「傷」や「思い込み」を通して、
まるでその感情を正当化するような世界の見え方をしてしまうことがあるんです。

それが、投影のメカニズムなんです。

“その見え方”を、少し変えてみる

ここで大切になってくるのが、「リフレーミング」。

リフレーミングとは、出来事の“捉え方”を変えること。

同じ出来事でも、見方を少し変えることで、
心の中の反応も、全然違う反応になって、ぐっと楽になることがあるんです。

たとえば

「あの人、冷たく感じた…」
　→ 「今日は疲れてたのかもしれないな。私のせいじゃないかも。」

「LINEの返信が素っ気なかった」
　→ 「忙しいときって、私もこんな感じになるよね。」

「なんか距離を取られてる気がする」
　→ 「相手にも、いろいろ事情があるかもしれない。」

そうやって、「全部私のせいかも」と思いそうになる心に、
ちょっとだけ“別の視点”を与えてあげる。

それだけで、心のザワザワが少しずつほどけていくんです。

まずは、“いちばん近くにいる自分”の味方になる

私たちの心ってね、
過去に感じた“寂しさ”や“不安”を、今の現実に重ねて見てしまうことがあるんです。

だから、他人のちょっとした反応が、まるで過去の傷をえぐるように感じることがあるんですよね。

でもそのときこそ、
「もう大丈夫だよ」
「あの頃とは違う」
「今の私は、ちゃんとここにいる」
そんなふうに、自分に声をかけてあげてほしいんですよね。

相手がどう感じてるかは、たしかに気になるけど、
いちばん近くにいる“自分自身”が、ちゃんと寄り添ってあげられたら
世界の見え方は、少しずつ優しく変わっていくんです。

見え方が変わると、世界が変わる

人の反応に一喜一憂してしまう日々に、
疲れてしまったこともあるかもしれない。

でも、あなたの心は、ただ一生懸命だっただけ。

過去の寂しさや不安を、ちゃんと感じてきたからこそ、
今ここに、優しさを求めて生きてる。

その心を、少しずつほどいていくことで、
人との関係も、世界の見え方も、少しずつ変わっていくんです。

「投影」というメカニズムに気づいて、
「リフレーミング」という視点を取り入れて、

より自分の世界を、自分にとっての心地いいものにしていきましょうね。