「ワタシ、他人に厳しいところがあるな」と感じたこと、ありませんか。
人のミスがやけに気になる。
約束を守らない人にモヤッとする。
だらしないものを見ると、イライラしてしまう。
そんな自分に、ちょっと疲れてしまう日もあると思います。
でも、もしかしたら。
その鋭い矢印は、いちばん深いところで、自分自身に向いているのかもしれません。
やらなきゃ。
ちゃんとしなきゃ。
これくらいできて当たり前。
そうやって、誰よりも自分を追い立てている自分が、その奥にいたりするんです。
今日は、自分に厳しいワタシが、どうやったら自分に優しくなれるのか。その「順番」のお話をしてみようかな、と思います。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。


他人に厳しいと思っていたけど、いちばん厳しいのは自分にだった
自分に厳しい人って、実はとても真面目で、誠実な人が多いんです。
手を抜けない。
中途半端が許せない。
やると決めたら、やりきりたい。
だからこそ、できなかった自分を責めてしまう。
「なんでこんなこともできないんだろう」
「もっとちゃんとしなきゃ」
「ワタシが頑張らないと、まわりに迷惑がかかる」
頭の中で、ずっと小さな声が責め立てている。
その声に、いちばん長く付き合わされているのは、ほかでもない自分自身です。
人には「無理しないでね」と言えるのに、自分にだけは「まだ足りない」と言ってしまう。
たとえば、仕事をひとつ終えても、「できた」という達成感より先に「あそこはもっとこうできたのに」という想いが浮かぶ。
ゆっくり休んでいるはずの休日に、なぜか「こんなことしてていいのかな」と落ち着かない。
がんばった日ほど、ベッドの中で、その日の小さな失敗を何度も思い返してしまう。
どれか、心当たり、ありませんか?
自分に厳しい人の毎日は、ゴールテープを切った瞬間に、すぐ次のスタートラインが引かれているようなもの。しかも次のスタートは前回よりももっと厳しいレース。だからいつまでも、休ませてもらえないんです。
そんな毎日を、何年も何十年も続けてきた人も、多いのではないでしょうか。
なぜ、他人に厳しい人ほど、自分に厳しいのか
ここには、ちゃんと心理学的な理由があります。
私たちは、自分の中にある「これはダメ」という基準を、知らないうちに他人にも当てはめてしまうもの。
「ワタシはこんなに我慢してるのに」
「ワタシはちゃんとやってるのに」
この「のに」が出てくるとき、矢印はまず自分に向いています。自分に課しているハードルを、そのまま相手にもセットしてしまうんです。
つまり、他人への厳しさは、自分への厳しさの”おすそわけ”のようなもの。
そして、ここにもうひとつ、切ない仕組みがあるんです。
他人に厳しくしてしまったあと、心のどこかでチクッとする感覚、無いですか?きっと多くの人、自覚していないかもしれないけれど、なんだかイヤな感情引きずっていると思うんですよね。それはもしかすると、イライラしている感情かもしれません。
「また、きつい言い方をしちゃったな」
「こんなふうに人を裁く自分、いやだな」
たとえ言葉にしていなくても、「嫌な気分」を引きずることで、自分を罰していたりするんですよね。
どうも私たちは、自分で思っているよりずっと優しい生き物のようです。だから、人に厳しくした自分のことを、また責めてしまうんですね。
厳しくする → 自分を責める → さらに余裕がなくなる → また厳しくなる。
このループの中にいるかぎり、「自分に優しくしよう」と思っても、なかなかうまくいきません。
そして、この厳しさは、昨日今日始まったものではなくて、たいてい昔からのもの。
「ちゃんとしていないと、認めてもらえない」
「役に立たないと、ここにいてはいけない気がする」
そんな感覚を、小さい頃のどこかで覚えた人は、少なくありません。
一生懸命応えようとしてきた、その健気さの名残が、大人になった今も「もっと、もっと」と自分を急かしているんですね。
つまり、今の厳しさは、自分がダメだからではなく、ずっとがんばって生きてきた”証拠”のようなものなんです。
だから、順番が大事なんです。
人に優しくしようとする前に。
自分のダメなところを直そうとする前に。
まず、自分自身を癒すことから始める。それが、いちばん最初の土台になります。
自分を癒す、3つのステップ
ここからは、その癒しの順番を、3つのステップでお伝えします。
ステップ① 「すごく頑張ってるよね」と、まず知ってあげる
「自分に優しくしましょう」と言われると、こう感じる人がいます。
「どうやって?」って。
お風呂にゆっくり浸かろう。
好きなものを食べよう。
自分を甘やかそう。
もちろん、それも素敵なことです。
でも、いちばん最初の一歩は、何かを”する”ことではありません。
最初の一歩は、気づいてあげること。
「やらなきゃ、やらなきゃ」って、今この瞬間も自分を追い立てている自分自身に、
「……うわ、ワタシ、こんなに頑張ってたんだ」
「ずっと、気を張ってきたんだね」
そう、知ってあげることです。
優しくするって、新しい課題を自分に出すことじゃないんです。もう十分すぎるほど頑張っている自分に、ようやく気づいてあげること。
頑張ってきた自分を「まだ足りない」と採点するのを、いったんやめてみてください。
それだけで、ピンと張りつめていた空気が、少しゆるみます。
ステップ② 「優しくできる」余裕が、自分を愛することにつながる
自分を癒していくと、不思議なことが起きます。
あんなに気になっていた他人の言動が、少しずつ、どうでもよくなっていくんです。
腹立たしさが薄らいで、ふっと、人に優しい気持ちがわいてくる。
ここが、とても大事なところ。
「人に優しくしなきゃいけない」と頑張って優しくするのと、余裕があるから自然と「優しくできる」のとでは、まったく違います。
前者は、また自分にノルマを課している状態。 後者は、心が満ちているから、あふれ出している状態。
順番が逆になると、優しさはいつか枯れてしまいます。満ちていないコップから注ごうとすれば、どこかで無理がきて、また自分を責めることになりますからね。
そして、優しくできた自分のことは、自分自身が、すんなり受け入れられるんです。
「今日、あの人に優しくできたな」
「ちょっといい一日だったな」
そんな小さな実感が積み重なると、人との関係も少しやわらかくなって、
「こんなワタシも、わるくないかも」と思える日が、増えていきます。
自分を愛するって、遠くにある大きなゴールじゃなくて。こういう小さな”受け入れ”の積み重ねなんです。
ステップ③ ネガティブさを、見つめてあげる
土台ができて、心に少し余裕が戻ってきたら。
最後に、いちばん奥にある扉を開けてみます。
それは、自分のネガティブな部分。
ドロドロした感情。
人には見せられない嫉妬や怒り、罪悪感。
ふだんはフタをして、見ないようにしているもの。
しんどさの真っ最中には、ここに手を入れるのは難しいです。だから、無理しなくて大丈夫。
心の準備ができたとき、そっと手を入れてみる。
「ワタシ、こんなに人をうらやんでたんだ」
「ほんとは、あのとき悲しかったんだ」
見たくなかった気持ちを、ダメなものとして追い払うんじゃなくて、「いたんだね」と認めてあげる。
これが、びっくりするほど、すっきりするんです。
長いあいだ部屋の隅に溜め込んでいた罪悪感を、まとめて大掃除するような感覚。
見ないようにしていたぶんだけ、見てあげたときの軽さは、大きいんです。
癒しの先に、待っているもの
自分を癒して、優しさを取り戻して、ネガティブさまで見つめてあげたあなたには、ちゃんと、ごほうびが待っています。
ひとつは、愛を受け取れるようになること。
自分にダメ出しばかりしていると、誰かが優しさをくれても、「ワタシなんかにもったいない」と受け取れません。
「すごいね」と言われて、「いえいえ、そんな」と打ち消してしまう。「大丈夫?」と気づかってもらっても、つい「平気平気」と笑ってしまう。
そんなふうに、せっかくの優しさを反射的に押し返してきたあなたが、自分を許せたぶんだけ、差し出された優しさを、素直に「ありがとう」と受け取れるようになるんです。
もうひとつは、願いが、叶いやすくなること。
「どうせワタシなんて」のフィルターがかかっている時って、「どうせワタシなんて」という自分にふさわしい現実が目の前に広がるんです。でも、この現実は嬉しくないんですよね。
そして「どうせワタシなんて」のフィルターが外れると、自分の本当の望みが、ようやく見えてきます。こうなるといいな、っていう嬉しい幸せな望み。それが見えれば、そこへ向かう一歩も、踏み出しやすくなるんです。
子どもの頃、よく言われませんでしたか?「頑張りなさい」「怠けちゃいけない」なんて。そうやって自分に厳しくして追い込むことでしか、前に進めないと思っていたんですよね。
でも本当は、自分に優しくすることのほうが、自分をずっと遠くまで連れて行ってくれるんです。私たちにはそんな不思議なパワーがちゃんと備わっているんです。
今日からできるのは、たったひとつ。
「やらなきゃ」と気を張っている自分に、「よく頑張ってるね」と、声をかけてあげること。そこから、すべてが始まります。
ひとりで抱えなくて、いいんです
頭ではわかっていても、長く続けてきた自分への厳しさは、自分ひとりではなかなかゆるめられないものです。
「ワタシ、どこで自分を追い込むクセがついたんだろう」
「どうしても、自分を許せない」
その奥には、自分だけでは気づきにくい、心の仕組みが隠れていることがあります。
カウンセリングでは、その仕組みを、一緒にほどいていきます。誰かに話すだけで、ふっと肩の力が抜けることもあります。
あなたの幸せを、もうこれ以上、先延ばしにしなくていい。
気になった方は、よかったら一度、お話を聞かせてくださいね。
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