私の人生、お母さんの人生。　～自分の人生を生きる喜び～

今日も読んでくださってありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

子どもの頃、私たちはとても恵まれていました。

それは、お金があった、とか、何かができた、とか、そういうものではなかったのかもしれないけれど、自分には何もかもがある、と感じることができていたんです。

成長するにつれ、いろんなことを知るようになります。

大好きなお母さんが、なぜかいつもイライラしている。
いつも私が話しかけると、お母さんからは何だか面倒くさそうな、嫌そうな、鬱陶しそうな返事が返ってくる。
私のこと、嫌いなのかな？

私のこと嫌いなお母さんなんて、もういらない！
私のこと愛してくれないお母さんなんて、もういらない！

そんな風にお母さんに心を閉ざしてしまった状態で、大人になると、何故か生きている現実の世界が苦しくて仕方なくなっていったりします。

パートナーシップが上手くいかない。
友達関係が上手くいかない。
職場での人間関係が上手くいかない。

いろんな関係性が上手くいかない、ってことが起こっていったりするんです。

そんな方のお話しを伺うと、その人の、とても優しい愛の姿を発見するんです。

お母さんとの関係性がいつの頃からか良くない状態になってしまうと、私たちはそこで罪悪感を感じたりします。それは、どんなきっかけであれ、「私のこと愛してくれないお母さんなんて、もういらない！」と、お母さんに対する愛の扉を閉じてしまった自分に出逢うからです。

そもそもその時点で、私たち人はどれほど優しい存在なのか…
自分から愛の扉を閉めた時点でそんな自分の行為を心の片隅でとても悔むんですね。
それは、無意識にしていることの方が多いかもしれません。

仕方がない
面倒くさい
私は悪くない

そんなことを感じたり、口癖のように出ている時は、もしかすると自分の中での大きな我慢、それは愛を止めているという我慢、それがそろそろ限界で、本当は自分の愛を流したい、と感じているのかもしれません。だけど今更どうやって…そう自分を諦め納得させようとしている時に、仕方がない、面倒くさい、私は悪くない、とつぶやくのかもしれませんね。

それでもお母さんのお話しを伺ったりすると、お母さんの背景をいろいろとお話ししてくださったりします。

お父さんといい関係じゃなかった。
お姑さんともいい関係じゃなかった。
お母さんは1人で大変そうだった。
お母さんが自分の悩みを話せる人はいたのかしら？
お母さんが息を抜ける時ってあったのかしら？

そんなお話しを伺っていると、見えてくるんですね。

あなたの今の状況と、似ていませんか？

ってことが。

え？どういうこと？

って思いますよね。

お母さんの辛さや苦しみを、身をもって体験して理解してみようとしているんです。

追体験、とカウンセリングでは呼んだりします。

お母さんが辛そう、苦しそう、悲しそう…そうは思うけれど、その苦しみや辛さ悲しみはわからないから、身をもって大好きなお母さんの人生を自分も体験してみる。それをすることで、どれほどお母さんが大変だったのかが理解できるのです。だって事実、自分の人生が辛く苦しく悲しい想いに溢れているから。

そこにあるのは、ただただ純粋な、お母さんに対する愛と優しさですよね。

そこまでして知りたかった、お母さんの人生。
そこまでして知りたかった、お母さんの世界。
そこまでして知りたかった、大好きなお母さん。

これを認めない限り、この追体験に終わりは無いのです。

お母さんが大好きだ、ってこと、認めてみると、見えてきます。

お母さんもあなたが大好きだってこと。
そんな大好きなお母さんは、あなたの心からの幸せと喜びを願っているんです。

それを受け取れた時、追体験はもう終わり。

あなた自身の人生を、幸せと喜びでいっぱいにして歩んでいきましょう。