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カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
自分の中の罪悪感に出逢うと、なかなか辛く苦しい感情を感じるものです。手放せるのであるならば、手放していきたい感情ですよね。
罪悪感って何?
罪悪感って、自分が何か罪を犯して、罰を受けなければならない存在だ、と感じること。
罪悪感が強いと、自分の身近で何か嫌なことや悪いことが起こったら、私のせいだ、罰が当たったんだ、あの時あれをしたからだ!私の存在が周りを不幸にする!なんて、まるで自分自身が諸悪の根源、というような気持ちでいっぱいになったりします。
一般的に考えて、殺人を犯した、というような人がいたとしたならば、罪悪感があったとしても何らおかしくない、と感じますよね。
しかし、殺人を犯さなくても、罪悪感って、多かれ少なかれ、私たちの中に、確実にあるのです。
罪悪感の種類
私たちの中に存在する罪悪感は大きく分けると2つあると言われています。
やってしまった罪悪感
してしまった罪悪感、というのは、先ほどの、殺人を犯してしまった、というような、殺人までいかなかったとしても、あんな悪いことをしてしまった、と感じる、やってしまったことに対する罪悪感。
中学生の頃、同級生をイジメてしまった。
高校生の頃、万引きしてしまった。
20代の頃、彼氏がいたのに浮気してしまった。
妊娠したけれど、中絶してしまった。
などなど、罪悪感を持たなければいけない案件かどうかはさておき、自分の中で、悪いことをしてしまったな、と感じる、後悔や、いまだに心に引っかかっているやらなきゃよかったな、というようなこと。
これらは、自分がやってしまった、という自覚があるからわかりやすいんですね。
これは、罪悪感の中の数%だと言われています。
やっていない罪悪感
もう1つが、やっていない罪悪感。
この、やっていない罪悪感って、自分ではとても分かりづらいんですね。だってやっていないですからね。そしてこちらの罪悪感の方が私たちの深層心理にはびこる大半なのです。
何をやっていないか、というと、「愛していない、愛していなかった」という罪悪感なのです。
例えば、夫婦仲が悪くなった時などのご相談でよくクライアントさんがおっしゃることがあります。
夫に離婚したいって言われました。最初は、いきなりそんなこと言われてびっくりしたんですけど、同時にとても腹が立ったんです。でもそれから夫と話をするうちに、私が夫に離婚したいとまで思わせてしまったんだな、って気づいたんです。私の態度が悪かったんです。今はすごく罪悪感を感じているんです。
こんなようなお話し。
まさにこれが、愛していない・愛していなかった罪悪感、なんですね。
リアルタイムでは気付いていなかったり、それどころではないって状況が当時あった背景がお話しを伺ってみると殆どなのですが、リアルタイムで罪悪感をあまり感じない、認識しないのですね。だけど、後になって気付くと、とても悪いことをした、と感じるような衝撃を自分で受ける、ということがあります。
不平不満が溢れ出てくる時
Aさん、という人がいました。
Aさんは、ご両親と音信不通になって5年。
Aさんは、ご両親がAさんに酷いことをしたから、それからは会いに行っていない、連絡もしていない、ご両親の方から謝って来ないなら、連絡を取りたくもない、と言います。
Aさんは、ご両親がどんなに酷い仕打ちをAさんにしてきたか、Aさんがご両親のためにどれだけ思いやりを持って接してきたか、一生懸命訴えてくれます。
自分は悪くない、あいつらがいけないんだ、あいつらが頑固だから!あんな親、もう知ったこっちゃない!本当に酷い親だ!自分がどれほど頑張ってきたか、知りもしない。あいつらのせいで、どれだけ迷惑をこうむっているか!
こんなお話しを聞くと、「Aさん、一体何があったの?」と聞きたくなりませんか。
実際どちらが悪いか、それ以前に、なぜそこまで激怒しているの?自分は悪くないって、何かしたの?と感じます。
私たちは、相手に不平不満がある時、必ずそこには罪悪感が自分の中にあるのです。
それは、相手がこんなに悪いことをしたのだから、自分が少しくらい怒ったって問題ない、と自分を正当化する心理が働いている状態なのです。
ここにある罪悪感は、自分が怒ってしまったこと。それにより、親に連絡を取っていない、ということ。
これを逆方向に解釈すると、どういうことなのか。
本当は大好きな親を相手に怒りたくなんてない。連絡を取らない、なんてことをしたくない。自分が連絡を取らないでいることが、親にとってどれほど悲しく寂しい想いをさせているのか、心の奥底ではよくわかっているのです。もちろん、Aさんが親を大好きであること、そして、親にとても愛されている、ということをちゃんと心の底ではわかっている、ということなのです。そんな大切で大好きな親相手に、怒って連絡を取らない、という自分の行為がどれほど酷いことなのか、Aさんが心のそこでは気付いている、それを自分で自分は酷い人間だ、と責めている状態なのです。
Aさんが、人に優しくしたい、愛したい、という思いがそもそもなければ、人に優しくしていない、愛していない自分を責めることなんてありえないんですね。
そんなAさんが、今自分が親にしていること(愛さず、優しくせず、音信不通にしていること)がどれほど酷く悪い事なのかを隠すために、あいつらが悪い!あいつらが酷いことを自分にしたから、自分はあいつらに愛を止めなければならないんだ!と親を責めて親を悪者にしなければならない状態になっているのです。
つまり、このAさんの不平不満は、Aさんがどれほど大切な親を、目一杯愛したいか、という証明にしかならないわけなのです。
こんなAさんは、酷い人なのでしょうか?それとも愛溢れる優しく素晴らしい人なのでしょうか?
誰かに対して不平不満が出てくる時、というのは、相手を責めると同時に、自分自身も同じだけ、もしくはそれ以上に責めている、ということなのです。
罪悪感を手放せない
不平不満が、実は相手を責めるだけではなく、自分自身をも責めている、ということに気付くと、今度は自分が罪悪感でいっぱいになってしまう、ということがあります。
やっぱり自分が悪かったんだ!というところで、自分が諸悪の根源になってしまうんですね。
夫が浮気をした。最初は本当に腹が立ったけれど、心理学を学んでいくと、どうやら夫が浮気をするには原因があって、結局自分が悪かったのか、と、夫に浮気をするまで追い詰めてしまった、という申し訳なさでいっぱいなんです。
夫婦関係修復のご相談を伺う際、こんな場面があったりします。
最初は相手に対してとても腹立たしく感じるのですが、感情と共に過去を紐解いていくと、自分の罪悪感に出逢う、ということがよくあります。
しかし、カウンセリングの目指すところは、幸せなパートナーシップ、もしくは、クライアントさんご本人の幸せな日々なのです。決して罪悪感を感じて自分を罰することでも、反省させることでもありません。
罪悪感が手放せない時、深層心理で起こっていること、それは、誰かに対して今もまだ怒りがある、という状態なのです。
誰かを許せず、怒りがある場合、それは自分にも降りかかってくるのです。
自分も同じように、許されるわけがない、という鏡の法則が働くのです。
浮気した夫を許すって、本当に大変なことですよ。そんな簡単に許せるわけもないでしょうし、ハラワタ煮えくり返るような思いもし、自分の女性としての自信も無くし、暗黒の時を多かれ少なかれ、過ごす瞬間があるはずです。
ここは、少しずつ、少しずつ、ご自分に負担をかけ過ぎないよう、たとえ罪悪感いっぱいの自分に出逢い、なかなかそれが手放せなかったとしても、自分の現在地を知る、ということに留め、それを使ってまた自分を責めることにはなっていただきたくないな、と思うのが私の個人的な想いです。
だって十分傷ついてきたでしょうし、同じだけご自身も責めたことでしょうから。
罪悪感の使い道
もしも、罪悪感が自分の中に大きくある、ということを認識されている方がいて、辛い、シンドイ、と感じる時には、そんな罪悪感をあえて使ってみる、ということをされるのも1つ抜け道かもしれません。
自分以上に不平不満を言っている人や、自分を責めている人、周りにはいないでしょうか?
それはもしかしたら、自分に怒りを向けてくる人なのかもしれません。
もしかしたら、目の前の、浮気した夫かもしれません。
もしかしたら、音信不通になっている親かもしれません。
あなたが、本当は愛したいのに、愛せないでいるほど、苦しみもがいて、不平不満や罪悪感を手放せないのだとしたら、目の前のその人の、愛せない苦しみを、一番よく理解してあげられるのはあなたかもしれませんよ。
愛せない苦しみを抱えている人は、そんな自分が結局愛されるわけなんて無い、と感じるのが常です。
そんな人を理解してくれる人がいるって、その人にとったら、その理解者は女神のような存在ですよね。
あなたがその人の、希望の女神になることができるのかもしれませんよ。
無理のない程度でね。
一番必要なのは、あなたの幸せ、ですからね。
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