ひとりで抱え込む癖 ~怒りが教えてくれた小さなSOS~

明日までに提出しなければいけない書類を作成していた時のこと。
いつもなら、パソコンの前に座ってスーっと言葉が流れてくるのに、
その日はどうにも進まなかった。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

明日までに提出しなければいけない書類。
文章を整えようとしているのに、なんだか上手く整わない。
イライラしてくる。
落ち着かない。
自分でも「何に?」って思うのに、気づかないうちにイライラが増していく。

そのうち、メンバーの二人にメッセージを送った。
相談したかったというより、
「ちょっと受け止めてほしい」気持ちだったのかもしれない。

でも返ってきたのは、
「明日どうする?」という、今じゃない方向の提案と、
もう一人からは既読すらつかない無音の時間。

二人に悪気がないのはわかってた。
それぞれの抱えている仕事も生活もある。
返事が遅れることも、話がズレることも、きっと普通のこと。

それでも、なぜか腹が立った。
頭では「仕方ないよね」とわかっているのに、心が反発する感じ。
小さな苛立ちが、じわじわと胸の中に広がって、自分の心がトゲトゲになっていく。

なんで私だけこんなに抱えてる感じになるんだろう。
なんで私が、ここまで背負わなきゃいけないんだろう。

誰かに押し付けられているわけじゃないのに、
自分からやりだしたことでもあるのに、
すごく勝手だけど、
“全部自分に回ってくる”ような感覚。
そしてその感覚が、怒りに変わっていく。

「そうやって、面倒なところだけ私に押しつけて逃げてるんじゃない?」
そんなセリフが頭をかすめて、
でも同時に「そんなわけないよね」と冷静な自分もいる。

矛盾してるのはわかってる。
でも、心っていつも合理的じゃない。

最終的に私は、勇気を振り絞って言った。
「あなたもちょっとは文章考えてくれる?」って。

我ながら嫌な言い方。
「嫌なこと言っちゃった…」っていう自分と
「だってやってくれないじゃん!」っていう相手のせいにする自分と。

すると、相手はあっさり「わかった、考えるよ」と返してくれた。

その瞬間、スーッと心が静かになっていった。
潮が引くみたいに、怒りがしぼんでいく。
あれだけ苛立っていたのが嘘みたいに、気持ちが軽くなる。

そのとき気づいた。

私、ただ“助けてほしかった”んだって。

文章を書くのが苦手な二人に無理をさせたいわけじゃなかった。
得意不得意なんて、最初から全部わかっていた。
最終的には自分がやることになるってことも、どこかで理解していた。

でも、それでも
「一緒に考えるよ」
「私やるよ」
その一言だけで、気持ちは全然違う。

私は、自分が思ってる以上に重圧を抱えていたんだろうな。

言葉にする前から先回りして、
「言っても無駄」
「どうせ自分がやったほうが早い」
「弱さを見せたくない」
そんな自分の“自動思考”が、ずっと私の口を塞いでいた。

合理性とか、相手への気遣いとか
いろいろあるけど
“自分自身への思いやり”が一番欠けていたのかもしれない。

それは、“自分が楽をする”ことじゃなくて
“イヤ”って少しでも自分の中にある声を聴いていなかったってこと。
“重すぎる”って感じている自分の心がつぶれそうになっていることに気づいてあげていなかったってこと。
“私のことを気遣ってほしい”って自分が自分に言っている声に耳を傾けていなかったってこと。

どうせやることになるってわかっているのに“やりたくない”なんて口に出すって
不合理的だし、
面倒な人だって思う。

全然スマートじゃない。
美しくない。

意味ないじゃない、って思う。

だけど、自分の中にその声があって、
自分の中で重圧を感じているのなら、
その重圧を自分で認めて伝えられる人にシェアすることを自分に許してあげたって良かった。

誰かに頼ることって、時々ものすごくハードルが高い。
助けを求めたら負けたみたいに感じたり、
弱いところを見せると、上から慰められるような気がしたり、
“自分の小ささ”を認めるみたいで、どうにも苦い。

だから、言えない。
言わないまま抱え込む。
抱え込んだまま限界ラインを越える。
そして怒りとして噴き出す。

怒りの矛先は相手なんだけど、
本当は違う。

私が怒っていたのは、
「誰も気づいてくれないこと」じゃなくて、
「助けてって言えない自分」だったのかもしれない。

強く見られたいわけじゃないのに、
一生懸命な自分を守るために、
そして相手に負担をかけないように、
助けての一言を飲み込みすぎてしまう。

でも、そんな日って誰にでもあると思う。

本当は苦しいのに、
大丈夫なふりをしてしまう日。
ひとりで頑張りすぎて、
限界ラインを超えてから初めて気づく日。

「助けて」と言えなかった過去の自分を、
責めなくていい。
ただ、そういうときがあることを知っておくだけでいい。

もしかしたらあの日の怒りは、
誰かを責めていたんじゃなくて、
ずっとひとりで抱え込んでいた自分の心が、
ようやく声を上げた瞬間だったのかもしれない。

その小さな声に耳を澄ませたら、
また少し、自分と仲直りできる気がする。

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