動けない理由がわかれば、願いは自然に動き出す　〜願いが叶わないとき、心はどこで止まっているのか〜

「本当は何を望んでいるのか」
「私はどんな自分になりたいのか」

こうした自分への問いを掘り下げていくことは、とても大切なことだって思います。

自己理解が深まると、
これまで見えていなかった自分の気持ちや価値観が、少しずつ言葉になっていきます。

だから
願いを叶えたいとき、
多くの人がまず「内側を見よう」とする。

それ自体は、間違っていません。

でも…
自己理解だけでは、願いは叶いきらないことも多いのです。

願いは、だいたい「人との関わり」に行き着く

たとえば、こんな願い。

• 結婚したい
• 仕事で評価されたい
• ひとりで頑張らなくていい人生を送りたい
• 選ばれたい、必要とされたい

ほとんどの願いに共通しているものがあります。

それは、
誰かとの関係の中で満たされたいという気持ち。

だからこそ、
願いを叶えようとすると
必ず「人との関わり」が浮上してくるのです。

そして同時に、
そこが一番、怖さが出やすいところでもあるのです。

願いは「動き」の中でしか、現実にならない

どんなに深く自分を理解しても、
どんなにノートに願いを書いても、

現実は、動かなければ変わらない。

行動すること
選択すること
人と関わること

そうした「外側で起こる動き」の中でしか、
願いは形になっていきません。

ただここで、つまづくことがあります。

「動きたいのに、動けない」
「わかっているのに、一歩が出ない」

こんな風に足が止まってしまうとき、
「まだ自己理解が足りないのかな」
「もっと掘り下げないとダメなのかな」
そう思ってしまいがちです。

でもね、
止まっている理由は、そこじゃないことの方が多かったりします。

動きを止めているのは「意志の弱さ」じゃない

動けないとき、
そのブレーキになっているのは、意志の弱さではないのかもしれません。

多くの場合、
人との関わりにまつわる感情が、そこにあります。

・傷つきたくない
・否定されたくない
・迷惑をかけたくない
・期待して裏切られるのが怖い

こうした感情は、
とても自然で、人間らしいものです。

でもこの感情を抱えたまま
「さあ動こう」とすると、
心と体は無意識にブレーキをかけてしまうのです。

それは、自分を守るための反応なんです。

人との関わりは、ブレーキにも、アクセルにもなる

願いが現実に動き出すとき、
必ずと言っていいほど「他人」が関わってきます。

誰かに頼る
誰かに見せる
誰かに伝える
誰かと一緒にやる

だからこそ、
人との関わりに怖さや痛みが残っていると、
そこが一番の引っかかりポイントになるのです。

逆に言えば、
人との関わりが少し楽になると、
行動は驚くほどスムーズになります。

無理に頑張らなくても
背中を押されるように
自然と動けるようになるのです。

動けないときは「癒し」が先でいい

もし今、
・願いはあるのに動けない
・なりたい自分は見えているのに進めない

そんな状態なら、
無理に行動を増やさなくて大丈夫です。

まずやるといいのは、
その動きを止めている感情に気づいて、癒すこと。

「何が怖いんだろう」
「どんな記憶がここに触れているんだろう」
「私は、何を守ろうとしているんだろう」

そうやって
自分の心に少しスペースをあげる。

すると、
ブレーキが外れたように
自然と一歩が出る瞬間がやってきます。

願いは、ひとりで叶えなくていい

願いを叶える、というと
「強くなること」
「自立すること」
「ひとりでやりきること」
のように思われがちですが、

本当は、
安心して人と関われることが
一番の近道だったりします。

動けない自分を責めなくていいんです。
止まっている時間にも、ちゃんと意味があるんです。

心が整えば、
動きはあとからついてきます。

今はただ、
その準備をしているだけなのかもしれません。