「怖れ」の感情が引き寄せる世界

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

恋愛って、上手くいっている時は全然問題なんて無くて、
それって、とっても幸せなことで、とても良いことなんですよ。

だけど、2人の関係性の雲行きが怪しくなってきた時に、
というより、天気で例えるなら、大雨が降り出した後、嵐になってから、
大変大変、どうしよう!という事態になる。

そうなる前に、これを知っておくと、嵐を避けられるかもしれません、というお話しを、今日はお伝えしてみようかと思います。

それは、「怖れ」。

目次

「怖れ」が作り出す世界

怖れ、っていう感情は、時として、リスク回避にとても役に立つ感情です。
しかし、これが恋愛の中で、2人の関係の中で、大きな比重を閉めていると、残念ながら、2人の関係に暗雲を立ち込めやすくしてしまうんですね。

罪悪感と無価値感

俺は彼女の役に立っていないんじゃないか、と思う気持ち。
私は彼に愛されないんじゃないか、と思う気持ち。

実はこれらは男性と女性の心の奥深くに眠っている「怖れ」の気持ち。

一般的に、男性は罪悪感が強く、女性は無価値感が強い、と言われます。

男性の罪悪感は、自分が相手を傷つけてしまうんではないか、という怖れ。
女性の無価値感は、自分が損をしてしまうような、大切にされないと感じる、怖れ。

これらは元々は、男性には男性器があるけれど、女性には無い、という、ところからきている潜在的に抱えている怖れだと言われています。

男性の方は、男性器、という、女性が持っていないものを持っていることに対する申し訳なさや、それゆえに相手を傷つけてしまうのではないか、という怖れを抱えています。

女性の方は、お父さんやお兄ちゃん、弟にはあるのに、私には男性器が無い。私だけ損している、私だけ足りない、私だけ価値が無い、という怖れの感情を抱えています。

これらがベースとしてある時、男性は、何か自分の周りで悪い出来事が起きると、自分が悪いんじゃないか、と自動的に思いやすくなりますし、自分が役に立たない結果なのではないか、なんてことを思いやすくなります。

逆に女性は、周りの人の言動や、周りで起きる出来事に対して、私は愛されていない、私じゃダメなんだ、という被害者的な受け取り方をしやすくなります。

これらの罪悪感と無価値感、という感情は、人間ならだれでも持っていますし、ゼロにするって、限りなく不可能に近いのかもしれません。もちろん必要以上に抱えることも無いのですが、ゼロにしようと取り組むことよりもむしろ、あること前提で上手くお付き合いする、という意識の方が良いのではないかと私は考えています。

恋愛の中で引き起こされる「怖れ」が優位の世界

大好きな人に出逢うと、なんだか彼のことが好きすぎて、相手が完璧な素敵な男性!というようには見えてきませんか?

人間だから、もちろん完璧な人はいないし、弱いところもあれば、ダメなところもあるんですよね。
言葉で言われたら、頭で冷静に考えたら、そりゃそうよね、って思うけれど、実際目の前に大好きな彼がいて、目がハートになっている時って、感情優位なので、理屈では目の前の彼だって完璧じゃない、と思っていたって、あばたもえくぼ状態ですよね。

もちろん、男性だってあなたをとっても素敵な彼女だと思っていると、あなたが完璧な自慢の彼女に見えていたりします。

でも、お互い人間で、今まで失敗してきた経験もあれば、傷ついてきたこともあり、いまでもまだ癒えていない傷もお互いがそれぞれ抱えていたりするんですよね。

お付き合いする前や、お付き合い始まってすぐの時って、男性が女性に対しての気持ちが強ければ、結構頑張ってくれる男性ってやっぱり多いんですよね。そんな時って、女性としては嬉しいですよね、大好きな彼が積極的に連絡してくれたり、たくさん愛情表現をしてくれたりすると。

でも、お付き合い始まって3~6か月程経ってくると、男性の態度が変わってきたりする、ってこと、よくあるんですね。

女性としては、急に彼の熱が冷めたような気がして、不安になってしまったりしませんか?

実際起こっていることって、彼の熱が冷めたというよりも、彼が通常モードに戻った、という状態のことが多いんですね。いつもハイテンションだとさすがの彼も疲れちゃうんですよね。彼からすると、大好きな女性が無事自分の彼女になってくれた、というところで、ホッとしているような状態。そして、この先もっと大好きな彼女と楽しい生活ができるよう、また仕事がんばろう!と、仕事モード、通常モードに戻った彼。

でも女性は、彼のそんな頭の中はわからないから、あれ?って思うんですよね。
あれ?あれれ?あれれれれ?彼が冷たくなった?彼がよそよそしくなった?

そんなことを思い始めると、不安になるんです。

私、嫌われた?って。

そんな不安が心に充満し始めると、自動的に怖れが発動するのです。

私、遊ばれてるの?
フラれるの?
ひどい扱い受けるの?

そんな怖い事ばかりが頭をよぎるんですね。

するとどうなるか。

彼に怒りをぶつける、ってことが起こるのです。

怒りをぶつけるって、彼に対して怒鳴り散らす、っていう、わかりやすい方法は実はそんなに多くなくて、それよりも、

不満があるけれど、ハッキリ何が不満なのかを口には出さずに、態度でムスッとした状態で表す、とか
わかってよ!察してよ!と心の声と共に、機嫌が悪い態度になる、とか
あなたはヒドイ!と言わんばかりに、悲しそうに振る舞う、とか

これら全部、怒りの表現なのです。

こんな形で怒りを表現されると、彼の方はもちろん罪悪感を刺激されますよね。

最初のうちはもしかしたら気付かないことの方がまず多い。
しかし、男性が気付かないでいると、女性の態度はもっと悪化します。

でも彼らは、そもそも自分が悪いことをしている、という自覚が無いので、罪悪感は刺激されるけれど、心当たりがないから、「彼女の機嫌がすこぶる悪い。俺はきっと彼女の役に立っていないのだな。」と、彼らが元々抱えている怖れを刺激され、痛みと変わるんですね。

そうなると、お互い本音は、大好きな彼、大好きな彼女、2人で仲良く幸せな関係性を築き上げていきたい、というところのはずなのに、怖れの方ばかりが膨らみ、刺激され、最終的には関係性を破壊するところまで行ってしまう、という状態になってしまったりします。

そもそもの始まりは誤解、ということが殆どなのです。

怖れの世界から抜け出して、愛で現実を作る

私たちの世界は、愛か怖れでできている、と言われています。

では、先ほどの怖れの世界を、愛の世界に変えていくとどうなるのか。

私のブログを読んでくださっている方の多くは女性ですので、女性の立場を主体に書きますね。そして、女性であるあなた自身が、自分の世界の軸になっていた方が、あなたの世界を変えることが可能になってくるのです。

お付き合い始まって3~6か月、彼の態度が変わってきた。

この時の、あれ?って思いにちょっとフォーカスしてみましょう。

あれ?って感じた、ということは、彼の態度が変わってきたことには気付いたんですよね。彼の頑張りが無くなったことを悲しむのではなく、それ以前の、彼が頑張ってくれていたんだな、ってことにフォーカスしてみてください。

彼が頑張ってくれて、積極的に連絡してくれて、たくさん愛情表現してくれていた、ってことに。

そんな大好きな彼が、積極的に連絡してくれて、たくさん愛情表現してくれて、とってもそれが嬉しい事だった、ってことを、素直に伝えてみるのも良いかもしれません。彼から連絡がくるとあなたがどんな気持ちになったか、っていうことも一緒に。

これは、彼にまた頑張ってもらうため、ではなく、あなたの彼に対する本音を彼に知ってもらうため、愛のコミュニケーションをするためです。

そして、嫌われてしまったのかな?って不安になった時は、そんな心配をしている、っていうことを、あなたの感情として伝えてみても良いかもしれませんね。あくまで、あなたの感情として。

その時知っておいてほしいのは、罪悪感の強い男性には、時として、自分が責められている、と感じる人もいるってこと。相手の感じる感情は、相手のものですが、それを念頭においているかいないかで、コミュニケーションの仕方って変わってきます。

コミュニケーションは、自分をわかってもらいたい時、どれだけ相手にわかりやすく受け取りやすい状態でボールを投げるかで、上手くいくか上手くいかないか、変わってきます。

愛のコミュニケーションって、お互いがお互いに、自分の心の扉を開いた状態でないと、できないんですね。

心の扉を開いた状態、というのは、彼が自分の敵ではなく、味方である、という思いが無いと開けないんですね。

彼が自分の敵、という状態は、怖れの状態。
どうせあなたは私を嫌うでしょ!とか
どうせあなたは私をひどく扱うでしょ!とか
どうせあなたは私を傷つけるでしょ!とか
そんな思いでいっぱいになると、心の扉って開けないんです。
あなたが私を傷つけないって証明してくれるなら心の扉開いてあげるわ!という状態になっているんです。

彼が自分の味方、という状態は、愛の状態。

あなたは私のステキなダーリン!
あなたは私の喜び!
あなたは私の幸せ!

そんな思いで彼の存在を感じている時、心の扉は全開にできるのです。

あなたがどんな状態でも、私はあなたを信頼して、愛しているわ!という状態なのです。

男性は、役に立ちたい生き物です。
役に立てない、という怖れを根底に抱えています。

そんな彼が、大好きな彼女に、そこまで信頼されて、愛されている、と感じられたとしたら、
彼にとってあなたという存在は、この世界で唯一の存在になります。
誰にも取って代われない存在なんです。

最後に

自分の感情って、案外私たち、自分ですらもわかっていない時、実はたくさんあります。

怒りの感情はわかりやすいですが、怒りは二次感情。
怒りを感じる時には必ず、その下に、本来認識したくない感情が隠れているんです。

そんな本来認識したくない感情に自分が繋がれた時、初めて本音で愛のコミュニケーションが楽にできるようになってきます。

そして、それが習慣化していくことで、パートナーシップは激変します。

カウンセリングでもそのお手伝いをすることはよくあります。

思わぬパートナーシップの危機が訪れてしまった時は、まずはご自分の心を軽くしてあげるためにも、良かったら一度お話しにいらしてください。

もちろん、危機までなっていないけれど、不安だ、とか、雲行きが怪しそうだ、なんて時でも。
今はパートナーがいないけれど、今までの関係性はいつも危機ばかりで結局破滅してしまった、なんて時も、次の最高の恋愛のために、心を整えて準備しておくこともできますよ。

あなたのパートナーシップが愛に満ち溢れていますように。

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