【心の影(シャドウ)を整える心理学シリーズ②】“突然怒る彼”に振り回される理由|怒りの影が教えてくれる深層心理

怒りって、すごく扱いにくい感情ですよね。
自分でもコントロールできない瞬間があったり、
誰かの怒りに巻き込まれてしまったり。

でも実は、怒りって「本当の理由が別の場所にある」ことが多かったりするんです。

え?どういうこと?

って思いますよね。

実は、怒りって、目の前の出来事に反応しているって思っていても、
いま目の前の出来事よりも、もっと昔の痛みが影響している、ってことがよくあるんです。
だからこそ、本人も気づかない。
そして誤解されやすいものでもあるのです。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。

もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学

今日も必要な方に届きますように。

さて今月は、「シャドウと向き合う」をシリーズテーマにお届けしようと思います。

私たちは、強くなりたいと思うほど、
見たくない感情を心の片すみに追いやってしまうものです。

嫉妬、怒り、寂しさ、劣等感、自己否定、そして愛の不安。
どれも避けたいのに、気がつくといつも内側にひっそり居座っている。

日増しに寒くなるこの季節
心の奥に沈んでいた影がふっと姿を見せやすくなる季節でもありますよね。
だからこそ、このタイミングで「影」。

自分の影と向き合うことは、
つらい過去を掘り返すことでも、弱さを暴くことでもありません。

それは
“本当の自分を取り戻すために、心の奥の声にそっと耳を澄ませる”
そんな作業だと思っています。

この6回シリーズでは、
心の影をひとつずつ丁寧に扱いながら、
その奥にある願い・痛み・強さを見つけていきましょう。

影を理解すると、人は優しくなる。
影を抱きしめると、心が自由になる。
影を知ることで、愛し方が変わる。

あなた自身の“見えない部分”に光を灯す旅をご一緒できたらうれしいです。

【シリーズ①】嫉妬の正体|羨ましさの裏にある“心の欠片”

目次

■ 彼の“突然の怒り”が怖いのは、あなたの中にも怒りが眠っているから

たとえば、こんなシチュエーション。

彼氏は普段は優しい。
でも、突然スイッチが入ったように怒り出す時がある。
怒鳴るわけじゃなくても、ムスッとして、急に冷たくなる。
その空気に触れた瞬間、あなたはピタっと固まる。

「これは言っても大丈夫?」
「今日は機嫌が悪いのかな…」
「どうすれば怒らせずに済む?」

こんなふうに常に“彼の機嫌を読むモード”になってしまう。

これって、ただの「気を使う」っていう状況じゃないんですよね。
彼の怒りを怖がっているんです。

でも本当は…自分の中にある怒りを怖がっているっていう状態だったりもするんです。

怒りを見せる男性が苦手な人ほど、
実は自分の中にも“抑えてきた怒り”がたくさんあるんです。

それは、普段はガマンして閉じ込めているんですよね。
だから、気づけば優先するのはいつも相手。
自分が傷ついても、相手を嫌わないように、空気を壊さないように、
ひたすら飲み込んできた怒りでもあるんです。

ある面では、優しさなんですよね。
でもその優しさが、自分を苦しめる形になってしまっている状態でもあるんですね。

こうして飲み込んできた怒り、その蓄積が、心の奥で知らぬ間に溜まっていくんです。
そして、その蓄積された我慢と怒りが、外側で誰かの怒りに触れた瞬間、刺激される。
自分の中の怒りが「動揺」する、そんな感覚かもしれません。

だから、相手の怒りを“嫌悪”したり“怖い”と感じたりする。

だって、自分が傷ついても、相手を嫌わないように、空気を壊さないように、
ひたすら飲み込んで我慢してきた感情、
それほど本来は外に出したくなかった自分の怒りを
彼の怒りによって刺激されて、
自分自身が、自分の中にある怒りを強く感じてしまうから。

だから本当は、彼の怒りによって感じる「怖さ」っていうのは
自分自身の中にある我慢してきた「怒り」に対する「怖さ」なんです。

■ 我慢しすぎた人に出る“爆発系の怒り”

あなたはもしかすると
普段は優しい。
なんでも受け止めてくれる。
周りからも「しっかりしてるね」「大人だね」って

そんな風に見られているのかもしれません。

とても懐の深いお姉さん。
怒りとは無縁にみられるような穏やかなお姉さん。

でも、それは“怒らない人”なのではなくて、
“怒れなかった”っていう感覚なのかもしれません。

子どもの頃から、
・怒ってはいけない
・迷惑をかけてはいけない
・空気を乱してはいけない
そんなメッセージや雰囲気を受け取ってきたのかもしれません。

だから、「自分の怒り」という感情ごと封印してきたのかもしれません。

怒りに触れると、あの頃の痛みや孤独もセットで蘇る。
だから怖い。
だから飲み込む。
そして蓄積される。

このタイプの怒りは、
普段は“ほぼ無自覚”に抑圧されていたりもします。
でも、本当はずっと言いたかったことがある、なんてことはありませんか?

「もう、これ以上私に我慢させないで!」
「見てよ、気づいてよ、苦しいって言ってるでしょ!」

こんな声がずっと心の奥で叫んでいたりは、しませんか?

■ 「怒る彼」と「怒れない私」の関係は、実は表裏一体

不思議なことに、
怒りを抑圧してきた人ほど、怒りを表に出すタイプに惹かれやすいんです。

なぜなら、その人は“自分が持っているのに出せない部分”を代わりに表現してくれるから。

人間って不思議ですよね。
自分に似た相手、もしくは、真逆の相手に惹かれるってことが結構あるんです。

特に、真逆の相手に惹かれた場合、
そこには自分にはない魅力を見ているのですが、
同時に、自分が抑圧した性質、いわゆるシャドー、が相手に現れていたりもするんですね。

そうすると、最初は魅力的でも、
しばらくすると苦しくなる、ということが起きます。

だって、向こうの怒りを見た瞬間、
自分の中に眠っている怒りが揺さぶられるわけですからね。

今回は「怒り」の例を使ってシャドーのお話をしていますが、
他にもこんなケースがあります。

  • いつも優しい女性 → 破天荒で自由な男性に惹かれる
    (自分が抑圧してきた“自由さ”を彼が持っている)
  • しっかり者の女性 → 天真爛漫で子どもっぽい男性に惹かれる
    (本当は甘えたい・頼りたい自分を投影する)
  • 我慢タイプ → 怒りを表に出す男性に惹かれる
    (自分が封じ込めた“怒り”の力を相手が代わりに体現している)

心理学では、これを「類似性の法則」や「相補性の法則」と呼ぶことがあります。

話を戻しまして、
「怒り」がテーマになる恋愛は、
実は二人の関係性だけの話ではないのかもしれません。

それはあなたの内側にあるシャドー、
“怒りの影”との対話が必要なサインなのかもしれませんね。

■ 怒りの根っこにあるのは、いつも“小さな傷”

怒りって、表面的には攻撃性に見えるんですけどね、
根っこはいつも“痛み”なんですよね。

・わかってほしかった
・助けてほしかった
・大事にしてほしかった
・怖かった
・悲しかった

これらの感情がずっと積もって、
それでも受け止めてもらえなくて、
何度も何度も自分一人で飲み込んできて…

その延長線にあるのが、「怒り」。

だからこそ、怒りを理解するっていうのは
相手を責めることじゃなくて、
“自分の中の傷に気づいてあげて、痛みをケアしてあげる”ことなんですよね。

■ 怒りの影と向き合う第一歩は、「怒っていい」を許すこと

怒りを抱える人ほど、
「怒っちゃいけない」って思っていたりします。

でも、怒りを否定するほど、
怒りは影になって濃くなるんです。

影っていうのは“光が当たらない場所”のこと。
だから、怒りに光を当てるだけで、
影は少しずつ薄れていくんですよ。

まずはここから。

「私は怒ってもいい」
「怒りは悪者じゃない」
「怒りの奥には、悲しさや孤独がある」

これを理解した瞬間、
怒りの影は少しあなたから離れていくんです。

■ 怒りをほどくと、関係性も自分自身も変わり始める

怒りは、怖い感情じゃないんです。
押し込めてきた分だけ、強く見えてしまうかもしれませんが。

怒りの影と向き合えるようになると、

・相手の機嫌に振り回されなくなります
・境界線が自然と引けるようになります
・自分を守りながら関係を築けるようになります
・本当の気持ちがわかるようになります
・過去の痛みが少しずつ癒えていきます

そんな変化が少しずつ始まっていくんです。

怒りはあなたを壊すためにあるわけではないんです。

それどころか、
あなたを守るために、ずっとそこにいてくれた感情なのです。

だから今度は、
あなたがその怒りに優しく触れてあげるって思ってみると、
あなたの心はどんなふうに動くでしょう?

この【心の影(シャドウ)を整える心理学】シリーズは、毎週火曜と金曜、全6回のシリーズでお届けしています。

【シリーズ①】嫉妬の正体|羨ましさの裏にある“心の欠片”

あなたに届けたいメッセージ

あなたの恋愛の不安や「なぜかうまくいかない」という気持ちには、ちゃんと理由があります。
もっと深く自分を知りたい方は、こちらのカウンセリングもご活用ください。

▶ カウンセリングメニューはこちら

カウンセリングのご予約はこちら

カウンセリングご予約は下記の番号で承っております。

受付時間 12:00~20:30 月曜定休(月祝日は翌日代休)他

ご予約の際は、「青山リナのカウンセリング希望」とオペレーターにお伝えくださいね。

青山リナのカウンセリングを初めてご利用いただく場合は、初回45分無料の電話カウンセリングでお試しいただけます。

青山リナのカウンセリングスケジュールcheck!>>>

直近のカウンセリングスケジュール

名古屋面面談ウンセリング

2025-11-09(日) 10時、13時、16時、19時、

ZOOM面談カウンセリング

2025-11-07(金) 10時、13時、
2025-11-08(土) 10時、13時、16時、19時、

電話カウンセリング

2025-11-05(水) 10時、11時、13時、14時、
2025-11-07(金) 10時、11時、13時、14時、
2025-11-08(土) 16時、17時、19時、20時、

最新の空き状況に関しては、予約センター06-6190-5131にお問合せ下さいね。

直近セミナー、青山リナはここに参加しています。

12月6日(土)平準司の名古屋現地心理学講座(神戸メンタルサービス)
12月13日(土)恋愛心理学講座(神戸メンタルサービス)

よろしければご一緒しませんか?

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次