孤独？ひとりぼっち？　～あなたの寂しさが、絆を深めるとき～

「寂しい」という感情
正直、好き好んで感じたい感情ではないですよね。

できれば感じたくない。

ひとりでいる夜。
誰とも予定が合わない休日。
周りは楽しそうなのに、自分だけ置いていかれたような気がするとき。

そんなときに湧いてくる寂しさを、
私たちはつい、
「考えないようにしよう」
「気にしないようにしよう」
と押し込めてしまいます。

でも、寂しさは本当に
消してしまったほうがいい感情なのでしょうか。

孤独になる寂しさ

寂しさには、
私たちを孤独にさせる寂しさがあります。

「私はひとりだ」
「誰にも必要とされていない」
「どうせ分かってもらえない」

そんな思いと結びついた寂しさは、
心をぎゅっと内側に閉じさせます。

本当は誰かとつながりたいのに、
傷つくのが怖くて、
期待して裏切られるのが怖くて、
自分から距離を取ってしまう。

誰かの言葉や態度にも、
必要以上に敏感になって、
「大切にされていない証拠」を
探すようになってしまう。

これが、
孤独を深めてしまう寂しさです。

つながりに向かう寂しさ

でも、寂しさにはもう一つ、
まったく違う側面があります。

それは、
つながりになる寂しさ。

誰かの声が聞きたい。
この気持ちを分かち合いたい。
安心できる場所に戻りたい。

そんなふうに感じる寂しさは、
「私は人とつながりたい」という
とても自然で、人間らしい欲求の表れです。

この寂しさは、
弱さから生まれるのではありません。

心がまだ、人を求める力を
ちゃんと持っているからこそ
感じられる感情なのではないでしょうか。

寂しさを「感じていいもの」にすると起きること

自分の中にある「寂しい」という感情を、
ただ消そうとするのではなく、
ちゃんと感じてあげられるようになると、
不思議なことが起き始めます。

それは、
相手の寂しさも、責めずに感じ取れるようになる
ということです。

自分の寂しさを知っている人は、
相手の態度の奥にある
「言葉にならない寂しさ」にも
気づけるようになります。

そっけない態度。
不機嫌な反応。
距離を取るような行動。

それらを
「冷たい」「ひどい」と切り捨てる前に、
「この人も、何かを抱えているのかもしれない」
と感じることができるのです。

そうやって、
自分の中の寂しさを使って、
相手の寂しさを理解につなげていくと、
ただ一緒にいるだけでは生まれない
深い絆が、少しずつ育っていきます。

寂しさを押し殺すと、すれ違いが増える

逆に、
自分の寂しさを否定しているとき、
人はとても孤独になります。

「私は平気」
「ひとりでも大丈夫」
「弱音を吐くのはよくない」

そうやって寂しさを見ないふりをすると、
相手の寂しさにも
無意識に厳しくなってしまいます。

なんでそんなことで不機嫌になるの？
どうして分かってくれないの？
なんでちゃんと言ってくれないの？

本当は、
お互いに寂しいだけなのに、
寂しさを出せない同士が
ぶつかり合ってしまう。

多くのすれ違いは、
こんな状態で起きています。

寂しさは、関係を壊す感情じゃない

寂しさは、
あなたをダメにする感情ではありません。

寂しさは、
人と人をつなぐための
とても繊細な感覚です。

孤独になる方向に使えば、
人を遠ざける。

でも、
つながりの方向に使えば、
理解と絆を育てる。

どちらになるかは、
「寂しさをどう扱うか」で変わります。

自分の寂しさに、少しだけ正直になる

もし今、
寂しさを感じているなら。

無理に前向きにならなくていいんです。

ただ、心の中で
こう自分に問いかけてみてください。

私は、何が寂しいんだろう。
本当は、どんなつながりが欲しいんだろう。

それは、誰かが埋めてくれるものではないのかもしれません。

でも、自分自身に問いかけることで
あなたの寂しさは
孤独ではなく、
誰かと繋がる道しるべへと
変わり始めます。

寂しさは、
あなたを壊す感情ではありません。

誰かと、そして自分自身と
つながるために
あなたを幸せに向かわせるための感情なのかもしれませんよ。

信じがたいですよね。
その気持ち、一緒にシェアしてみませんか？

繋がりに来てください。
あなたをお待ちしています。