優しい世界

今日、付き添いで病院に行ってきたんですね。比較的大きな総合病院で、内科・外科などの科もたくさんあり、入院施設もしっかり整っていて、検査室もなん部屋もある、そんな大きな病院には、本当にたくさんの患者さんがいます。

もちろん、患者さんだけではなく、働いている人たちもたくさんいます。

私はただの付き添いでしたが、やはり病院という場であちこちと検査で周り、待ち時間もあって、という状態だと正直なところ、疲れますよね。

ただの付き添いの私ですら疲れる、なんて思うくらいですから、患者さんや働いている人たちはもっともっと疲れているはずですよね。

でも、今日私が見かけた人たちは、なんだかとても優しい世界に住んでいる、と感じたのです。

患者さんたちは待ち時間や検査に移動するときなども、ご自分の体調の悪さなどで動きがゆっくりになっていることを、スタッフの人たちに「悪いね。。」とか「ありがとう」とか、決して患者さんたちが悪いわけでも無いけれど、相手を気遣うようなそぶりや言葉をかけていました。

スタッフの人たちも、思うように動けない患者さんたちに合わせて、ゆっくりと丁寧に優しく、時にはわかりやすく、対応されていました。

そんな周りの人たちの姿を見ていると、胸があたたかくなるような、尊さを感じて涙が出そうになるというか…

私は今だからこそこんな風に世界を見ることができるようになったけれど、以前の私は全くそんな優しい世界が見られる心の状態では無かったんです。

自分の心が満たされていない、潤いが無い状態だと、余裕が無くなります。
それが当然のことなんです。
悪いわけではないんです。
喉が渇ききっている時に水が欲しいと思うことが当たり前のように、心も同じように傷んでいるときはまずは自分の心をケアしてあげて、潤いを与えてあげるって、とても大事なこと。

自分の心が満たされ潤いを取り戻した時
次はあなたが誰かの優しさの源になることができるんです。

優しい世界を存分に感じられる、満たされて潤った心、一緒に育てていきましょうね。