彼氏からの連絡頻度が減った！～連絡が少なくなると、不安でたまらないあなたへ～

30代女性のAさんからのご相談。（※ご本人の承諾を得て掲載しています）

Aさんの言葉には、多くの方が共感できるのではないでしょうか。連絡が来ない間、頭の中ではネガティブな妄想がどんどん膨らんでいきます。

• “嫌われたのかも”
• “あの時の私の発言が原因？”
• “もしかして他に好きな人ができたのでは？”

これらの考えが堂々巡りし、不安感がさらに強まる…。Aさんだけでなく、多くの方が経験する感情です。

連絡が減ると不安になる理由

この不安の背景には、「自己肯定感の低下」と「相手への依存」が隠れています。

1. 自己肯定感の低下

自己肯定感が低下する理由としては、過去の失敗体験やトラウマ、社会的な期待やプレッシャー、そして自分に対する否定的な信念が挙げられます。こうした要因が積み重なると、自分に自信が持てなくなり、相手の些細な行動を自分の価値に結びつけてしまいがちです。

連絡が少ないのは、自分が魅力的でないから。
返信が遅いのは、私が彼にとって重要ではないから。

自己肯定感が低いと、相手の行動をネガティブに解釈する傾向が強くなります。

例えば、ある女性がパートナーからの返信が遅くなっただけで、「自分に飽きてしまったのでは」と感じてしまうケースがあります。本当はパートナーは仕事が忙しいだけなのに、自分への自信が不足していると、そうした現実的な理由よりも否定的な解釈が優先されがちになります。

2. 相手への依存

恋愛において、相手の行動が自分の心の安定を左右するほど依存してしまうと、不安は増大します。

例えば、パートナーの返信が遅いだけで「自分に興味がなくなったのでは」と思い詰めてしまうことがあります。こうしたケースでは、過去に恋人から急に関係を断たれた経験や、幼少期の親との不安定な関係が影響していることもあります。相手に依存しすぎることで、自分自身の感情のコントロールが難しくなり、不安がさらに強まる悪循環に陥りやすくなります。

特に、過去の恋愛で似た経験がある場合、「また同じことが繰り返されるかも」という恐れが強まることがあります。

解決策: 不安と向き合うための3つのステップ

不安な気持ちを放置すると、2人の関係に悪影響を及ぼすこともあります。以下のステップを試してみてください。

1. 不安を紙に書き出す

頭の中で妄想が膨らむのを止めるために、不安な気持ちを具体的に紙に書き出しましょう。

何が不安なのか
その不安はどこから来ているのか

書き出すことで、自分が何を恐れているのかが明確になります。

2. 信頼できる人に話す

友人やカウンセラーなど、安心して話せる人に不安を打ち明けてみてください。人に話すことで気持ちが整理され、頭の中で膨れ上がった不安が軽減されることがあります。

3. 自分の好きなことに集中する時間を作る

不安な時ほど、自分自身を喜ばせる時間を意識的に作りましょう。

• 趣味に没頭する
• 気分転換に自然の中を散歩する
• リラックスできる音楽を聴く

自分の時間を充実させることで、相手への依存が少なくなり、不安が和らぎます。

Aさんのその後

Aさんはカウンセリングでお話しをしながら、過去のまだ癒えていなかった心の痛みなどを解消しつつ、不安を紙に書き出すワークを続け、自分がどんな考えに囚われているのかを客観的に見つめることができるようになられました。また、趣味である料理を楽しむ時間を増やすことで、自分らしさを取り戻されたようです。

その結果、彼からの連絡が少ない日も冷静に受け止められるようになり、2人の関係も穏やかさを取り戻されたようです。

最後に

大切なのは、不安な気持ちを無理に押し込めず、適切な方法で向き合うことです。

心身ともに余裕が無くなると、誰でもイライラしたり、落ち込んだりと、不安定になります。そんな自分すらも、認めて感じていくと、必ず不安な気持ちは昇華していきます。

そして、自分自身の価値を相手の行動に依存せずに見つめ直すこと。

あなたが安心して愛を育めるよう、今日から少しずつ心のケアを始めてみませんか？