カウンセリングをしていると、案外多い「やりたいことがわからないんです」ってお話し。
今日はそんな「ステキな迷子時間」を過ごしている女性たちへ贈ります。
今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
やりたいことがわからないのは、あなたの「ステキな迷子時間」
やりたいことがわからない――それは実は、とても素敵なことなんです。なぜなら、「わからない」という状態は、これから新しい世界が始まるサインだから。
例えばね、地図を見ずに知らない街を歩いているとします。最初は「どこにいるんだろう?」と戸惑うけれど、その迷子の時間が新しい景色や出会いを連れてきてくれたりするんですよね。
「わからない」というのは、あなたがまだ見ぬ世界に立っている証拠。
心理的に「やりたいことがわからなくなる」理由はいくつかありますが、その大半は心の声が聞こえにくくなっているから。
「~しなければならない」に縛られていない?
多くの人が「やりたいこと」を探すときに、「世間的に正しいこと」や「成功すること」を探してしまいます。でも、やりたいことって、もっとわがままで自由でいいんです。
たとえば、「美味しいプリンが食べたい!」とか「お花屋さんを眺めたい」くらいでOK。それを積み重ねることで、本当にやりたいことが見えてくることもあります。
頑張り屋の自分が育ててきた宝物
「~しなければならない」って、実は小さい頃の頑張り屋の自分が育ててきた宝物なんです。
どういうことかというとね、人は子どもの頃、親や先生、周りの大人から褒められたり認められたりすることで安心感を得てきましたよね。「いい子だね」「偉いね」と言われると、心の中でほっとする。そして、それが繰り返されるうちに、「こうすれば褒められる」「これをしないと愛されない」といった思い込みが心の中に少しずつ積み重なっていくんです。
「べき」や「ねば」の正体は、安心したいという心の声
「~しなければならない」という思いの裏側には、多くの場合、「安心したい」「嫌われたくない」という気持ちがあります。
たとえば、
「ちゃんとしなければ、失敗してしまう」 → 恐れからくる「安心したい」気持ち
「親の期待に応えなければ、愛されない」 → 愛されたいっていう切実な願い
「周りの人と同じように頑張らなければ、認めてもらえない」 → 自分を守りたい心の声
これらはすべて、過去の経験から学んできた「自分を守るためのルール」なんですよね。
子ども時代は、そのルールがあなたを守ってくれた。でも、大人になった今、そのルールが「自分のやりたいことを見えなくする壁」になっていることもあるんです。
社会の影響で、「正解」を求めるクセがつく
さらに言うと、私たちは社会の中で「正しいことをするのが立派」というメッセージをたくさん受け取っています。
学校ではテストの点数がよいほど褒められるし、職場では成果を上げることが評価されますよね。
その結果、「やりたいこと」よりも「正解らしきこと」を探してしまう。
それって、「心の中に正解主義のジャッジマンが住みついちゃった状態」なんです。
じゃあ、どうすればその呪縛を解けるのか?
「しなければならない」を、ひとつ「してもいい」に変えてみよう!
「しなければならない」っていう言葉には、どこか自分を追い込むエネルギーが含まれていますよね。でも、それを「してもいい」と言い換えるだけで、ふっと心が軽くなる。「あれ?意外と自由かも?」って気づくんです。
たとえば、
「毎日頑張らなければならない」→「頑張ってもいいけど、休んでもいい」
「人の期待に応えなければならない」→「期待に応えたっていいし、自分の気持ちを優先したっていい」
少しずつ「~しなければ」をほどいていくことで、本当にやりたいことが顔を出し始めます。
「過去のあなた」に縛られていない?
「昔の自分はこんなことが好きだったのに、今はそれができない…」と感じているなら、それもまた自然なことです。人は成長するにつれて変わっていきます。大切なのは、過去に執着するのではなく、今の自分を優しく見つめること。「今の私って何を感じているのかな?」と問いかけてみてほしいんです。
こんな自分、過去にいませんでしたか?
「完璧を目指していた自分」
過去に「失敗してはいけない」「完璧でなければ価値がない」と思い込んで、頑張り続けてきた自分がいるかもしれません。それは、学校の成績で競い合ったり、ミスをしたら怒られる環境で育った影響かもしれませんね。
大人になった今は、完璧じゃなくても愛されるし、誰もあなたに100点を求めていないんです。むしろ70点くらいのほうが、周りもホッとするかもしれません。
「100点じゃなくても、あなたは十分素敵だよ!」
こんな言葉を自分にかけてあげたいですね。
「期待に応えたかった自分」
親や先生、上司、友人…誰かの期待に応えることが、自分の存在価値だと思っていた頃の自分がいるかもしれません。
「いい子でいる」ことを頑張ってきた結果、自分の本音を後回しにしてしまうことも。それは、あなたが「愛されたい」「認められたい」という気持ちで一生懸命だった証拠。
でもね、今のあなたには、誰かの期待に応えなくても、自分を大事にしていい権利があるんです。
「他人の期待より、自分の想いを大事にしてもいいよ。」
こんな言葉、自分にかけてあげてみてください。
「強くあろうとした自分」
辛い経験をしたとき、「泣いてはいけない」「弱音を吐いたら負け」と自分を奮い立たせてきた自分がいるかもしれません。それは、痛みや悲しみから自分を守るための防御策だったのでしょう。
本当は、泣いてもいいし、弱音を吐いてもいいんです。むしろ、それを表に出すことで、周りは「助けていいんだ」と気づいてくれるかもしれません。
「頑張ってきたね。泣いてもいいし、弱音を言ってもいいんだよ。」
自分に伝えてみてあげてください。
「過去の成功にしがみついている自分」
昔うまくいったことや、褒められた経験が「そのときの自分こそが一番良かった」と思わせることがあります。でも、それに縛られると、今の自分が成長していることを見失いがち。
過去の成功はあなたの一部であって、すべてではありません。今の自分も、違った形で素晴らしいことを築いていますよ。
「過去の自分も良かったけど、今の自分も素晴らしいよ!」
自分自身に、贈ってあげたい言葉ですよね。
「他人と比べていた自分」
「周りの人がこれだけできているなら、私も頑張らなきゃ」と、他人と自分を比べてきた自分がいるかもしれません。それは、向上心の裏返しでもありますよね。
でも、他人と比べることは、自分のペースを見失う原因にもなります。
あなたには、あなたの歩幅がある。比べる相手を「過去の自分」に変えたらどうでしょう?
「あなたはあなたのタイミングで花を咲かせるから、大丈夫。」
自分が咲かせる美しい花をイメージしてみて!
「他人の目」を気にしすぎていない?
他人の目を気にするあまり、自分の本音が見えなくなることもあります。「これをやったら、周りにどう思われるだろう?」と考えるより、「これをやったら、自分が楽しい?」というシンプルな問いを大事にしてみましょう。
周りからどう見られているか気にすること自体は、悪いことじゃないんです。それは「人と繋がりたい」「受け入れられたい」という自然な心の働きだから。でも、その気持ちが強すぎると、自分が本当にやりたいことや感じていることに気づく余裕がなくなっちゃうんですよね。
実は、「あの人はこう思っているに違いない」というのは、自分の頭の中で作り上げた想像であることが多いんです。
たとえば、「こんなことをしたら恥ずかしい」と思ってやめたことがあったとしても、実際に周りの人たちは気づいていなかったり、全然気にしていなかったりすること、ありませんか?
これって、投影の法則っていうのが働いていて、みんな自分の色のサングラスをかけてるってイメージしてみてほしいんです。
ピンク色のサングラスをかけていたら、世界はピンク色に見えるし、緑色のサングラスなら、世界は緑色。
だから、自分が見ている世界がピンク色なら、みんなも同じようにピンク色に見えてるって思うんですよね。
でも実は、お隣の人は緑色のサングラスをかけていて、緑色の世界を見ている、なんてわからない。
人って、みんな、自分の人生の主人公だから、他人のことなんて意外と気にしていなかったりもするんですよね。
心の耳を澄ませば、やりたいことが聞こえてくる
あなたの心の耳に、そっと耳を当ててみてください。
毎日忙しく生きていると、自分の心の声が聞こえなくなりがち。
でも、立ち止まって「今日ちょっとだけ嬉しかったこと」を見つけてみると、心の声が少しずつ聞こえるようになります。
たとえば、
「あのカフェで飲んだコーヒーが美味しかった」
「友達の笑顔を見てほっとした」
「朝日がきれいだった」
こんな小さな喜びの中に、あなたの“やりたいこと”のヒントが隠れていたりするんです。
「やりたいことがわからない」のは、まだ自分がどれだけステキな存在か気づいていないだけ、なのかもしれませんね。
一緒に見つけていきましょう、本来のステキなあなたを。