「共依存」って聞いたことありますか?
私たち人間は、必ず誰か何かに少なからず依存しているものです。誰かに助けられて生きているし、また誰かの助けになることに喜びを覚える。
依存している状態が決して悪いものではないのです。
だけれども、自立する力を身につけた状態でちょっと依存させてもらうのと、自立したくないからまるっと依存するのが当たり前になっている状態では、自分も相手も、重さが全然違うって思いませんか?
自立する力を身につけた状態でちょっと依存させてもらう、っていう状態を「相互依存」って言います。
逆に、自立したくないからまるっと依存するのが当たり前になっている状態を「共依存」と言います。
今日はこの、「共依存」のお話しです。
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今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
情報社会の今、カウンセリングを使われる方の多くは「共依存」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。私のクライアントさんはパートナーシップのご相談が比較的多いので、「私たち、共依存だと思うんです。」なんておっしゃる方も結構いらっしゃいます。
実際に共依存かどうか、というよりも、もし自分たちが「共依存かも」と感じるってことは、ちょっと苦しい関係になっているのかな?って思うんですね。
苦しい恋愛関係から抜け出すヒントになると嬉しいです。
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共依存って、なんだろう?
共依存とは、「相手に必要とされることで、自分の存在価値を感じる状態」になっていることをいいます。
たとえば、モラハラ彼氏に対して「私がいなきゃ、この人はダメになってしまう」と思ってしまうような感覚。
相手の問題なのに、まるで自分の責任のように感じてしまうんです。
本来、人間関係はお互いが「対等な存在」として関わるものですよね。
でも、共依存の関係では、「支配する側」と「支配される側」のバランスができてしまい、いつの間にか一方がもう一方の感情や行動に振り回されるようになってしまうのです。
特徴的な共依存カップル
共依存カップルには、さまざまな関係性があります。特徴的なものをいくつかご紹介しますね。
①「私がいなきゃダメになる」関係
特徴:
どちらか一方が「相手の世話をすること」に存在意義を感じている
もう一方は「頼られること」で愛情を確かめている
相手が自立しようとすると、不安になって邪魔をしてしまう
例:
仕事や家事ができないパートナーを「私が支えなきゃ!」と頑張りすぎる
精神的に不安定な相手を支え続け、自分が疲れ果てる
依存する側は「支えてもらうことで愛を感じる」ため、自立しようとしない
問題点:
支える側が燃え尽きてしまうと、関係が一気に崩れてしまう。
② 喧嘩と仲直りを繰り返す関係
特徴:
激しく喧嘩しながらも、お互いを離れられない
怒ったり泣いたりを繰り返し、感情のジェットコースター状態
「愛しているなら、もっと苦しんで」「本気なら、このハードルを超えて」といった相手を試す心理が働く
例:
些細なことで激しく口論するが、別れられない
「ごめんね」「愛してる」と何度も繰り返すが、また同じことで喧嘩する
感情が動くこと=愛情の証だと思ってしまう
問題点:
感情のアップダウンが激しく、精神的に疲弊する。
穏やかな愛を「つまらない」と感じてしまうため、健全な関係が築きにくい。
③ 上下関係ができる関係
特徴:
どちらかが「親のように世話をする」もう一方が「子どものように甘える」関係
「君は何もできないんだから」と指示を出す側と、それに従う側に分かれる
「世話をする=愛情」「従う=愛されている」という価値観が生まれる
例:
「私がいないと何もできないでしょ?」と管理する恋人
「君のためを思って言ってるんだよ」と口を出しまくる
「俺についてこい」と主導権を握るが、責任は取らない
問題点:
成長を妨げる関係になりやすく、どちらかが自立しようとすると関係が崩れる。
④ 刺激やスリルがないと満足できない関係
特徴:
平凡な関係だと退屈してしまう
トラブルがあると「やっぱり私たちには強い絆がある」と感じる
問題があるほど燃え上がる
例:
浮気や嘘を繰り返すが、別れられない
破滅的な関係のほうが「ドラマチックで情熱的」と感じる
依存的な相手に執着し、離れることが怖い
問題点:
刺激がなくなると愛情を感じにくく、安定した関係を築けない。
⑤ 助ける側と助けられる側の関係
特徴:
一方が「かわいそうな人」、もう一方が「救う人」という役割を担う
助けることで愛情を感じ、助けられることで愛されていると錯覚する
「あなたがいないと私はダメ」「俺がいないと君は何もできない」といった関係性
例:
借金やトラブルを抱えた恋人を支え続ける
「あなたがいなきゃ私は生きていけない」と依存される
「この人を救えるのは私だけ」と思い込む
問題点:
お互いが役割に縛られ、本当の意味でのパートナーシップにならない。
助ける側が疲れ果てると、関係が崩壊する。
どうして共依存になっちゃうの?
共依存になる背景には、子どもの頃の家庭環境が影響していることが多いんです。
たとえば…
親が厳しすぎて、自分の気持ちより相手を優先するクセがついた
親が厳しかった環境で育つと、「自分の気持ちを押し殺すこと=良い子」という価値観が身についてしまうことが多いんです。
でも、大人の関係は「お互いの気持ちを尊重し合うこと」が大事になってきます。
だからこそ、まずは「私は本当はどうしたい?」と自分に聞いてあげる。自分の気持ちに気づくことから始めてみるといいですよね!
親の顔色をうかがいながら育ち、「いい子」でいることが当たり前だった
親のご機嫌を取るような幼少期や、親の言うことを聞いていい子でいることで親を喜ばせようとしてきた結果、「相手に合わせることが正解」という思考が強くなり、恋愛でも「いい子」でいなきゃいけないという意識が無意識に働いてしまうんです。
でも、大人の人間関係は「対等なやりとり」が大切。だからこそ、まずは「私はどう思ってる?」と自分の気持ちを確認する習慣をつけることを意識してみてほしいんです。
親が感情的で、「私がなんとかしなきゃ」と思っていた
親が感情的だと、子どもは親が「いつ怒るのかわからない」「どうしたら機嫌がよくなるんだろう?」と、親の気持ちを必死に読もうとします。そして、「自分が頑張れば、この人は落ち着くはず」と頑張って親の面倒をみようとするんですね。
この経験が積み重なると、「愛する人の気分や態度は、自分の行動次第で変わる」という無意識の思い込みができてしまいます。
でも子どもにとっては、親の感情のアップダウンって、結構な恐怖なんですよね。そんな中で頑張って親の面倒をみながら、親の感情をなだめてきた経験があると、「愛=不安とセット」 になってしまっていたりします。
だから、親に対して「私が頑張らないと、この人はダメになる」とか「私が愛を証明しないと、相手は私を愛してくれない」という「愛を試す」 思考パターンが出来上がってしまうことがあります。
でも、 試さなくても愛を感じられる関係の方が、ずっと楽で幸せですよね。
共依存から抜け出すには?
共依存から抜け出すには、「相手のために生きる」のではなく、「自分のために生きる」ことを思い出すことが大切。
そのためのポイントは3つ。
- 「相手の問題」と「自分の問題」を分ける
→ 彼が怒るのは、彼の問題。あなたのせいじゃない。 - 「私がいなきゃダメになる」は思い込み
→ もしあなたがいなくなったら? きっと彼は彼なりに生きていきます。 - 「私の幸せは何?」を自分に問いかける
→ 彼を変えようとするのではなく、「私は本当にこの関係にいたい?」と考えてみる。
どんなに苦しいって感じる関係性も、そのカギを握っているのは、あなた自身。
「私は、私の人生を大切にしていい」
そう思うことが、共依存から抜け出す最初の一歩かもしれません。
あなたの恋愛が、幸せで喜びに満ちているものになりますよう、心から応援しています。
どうか独りで抱えて苦しまず、ご連絡くださいね。
精一杯サポートさせていただきます。
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