不妊治療という経験を通して得たギフト-1-

いつもありがとうございます。
カウンセリングサービスの青山リナです。

リナの軌跡

と題して、青山リナという人物がどんな人なのか、知っていただくシリーズを作ってみようと考えました。
過去の失態や、恥ずかしい話、この人大丈夫?なんて思われそうな内容もあるかもしれませんが、何か読んでいただいている方のヒントや笑顔、元気や安心感などに繋がればいいかな、と思い、綴ってみます。
あたたかい気持ちで読んでいただけると嬉しいです。

よろしければ、お付き合いくださいませ。

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4回シリーズでお届けしています。

スイートピー

私は何年か前に不妊治療をしたことがあります。

結婚していた当時、子供ができると良いね、という話を当時の夫としていました。
私は、女性が妊娠して子供を持つことは普通のことだと思っていました。SEXすれば子供ができる、これは当たり前のことだと思っていたのです。

でも反面、どこかで、私には子供ができるのだろうか?という不安も実はありました。なぜなら、昔から生理痛がとても酷かったり、ホルモンバランスを崩しやすかったり、ストレスはダイレクトに婦人科系トラブルに現れやすかったのです。ですからよく婦人科系のお医者さんには比較的頻繁にお世話になっていました。

結婚して、私も夫も、安易に考えていました。妊娠に関しては本当に浅い知識で、結婚後、数か月経っても妊娠しない、だったら一度病院へ行きましょうか、くらいの簡単な気持ちでいました。

スイートピー

不妊検査をして判明したのは、どうやら私には体外受精が必要だ、ということでした。びっくりしました。どこか、そうなんだ、という冷静な部分もあったのですが、やはりそれを知った時はショックでした。

その時行った病院が産婦人科だったので、妊娠しているお腹の大きな妊婦さんもたくさんいましたし、小さい子連れのお母さんたちも待合室などにたくさんいる環境でした。そんな幸せそうな人たちが一気に恨めしく思えてきました。 その病院自体が不妊治療もしている病院だったので、もしかしたらそのお母さんたちも治療の末に授かった、という方も少なくなかったのではないかと今は思うのですが、当時の私には、この人たちは何の苦労も無く子供を授かっている、それなのに私は…私が何か悪いことでもしたんだろうか!?という怒りや腹立たしさが込み上げてきました。

その日の夜、夫に検査の結果がどうだったかを話しました。夫は、そうか、と納得するようなことを言って、特に私を責めることはしませんでした。

私は正直なところ、夫に責められるのではないか、と思っていました。
それはきっと、私自身が、自分自身のことを、女として価値が無い、女失格、くらいに思ったからです。

私は何のために女として生きているのだろう、と思いました。
私は夫に、離婚してもいいよ、と言いました。

でも夫は、じゃあ離婚しよう、とは言いませんでした。
子供だけが人生じゃない、私たち二人だけでもいいじゃないか、というようなことを言っていました。

それでも、私の子どもが欲しい、という希望もあり、不妊治療が始まりました。

スイートピー

まずは病院探しからでした。あちこちの病院を調べました。夫も会社の人や知り合いに聞いて情報を集めてくれました。
家から通える範囲で、病院を見つけました。

夫と二人で説明会に行きました。たくさんの夫婦がいました。夫はかなり居心地が悪そうでした。産婦人科、という場所は、男性にとってはなかなか居心地が良いとは感じにくい場所ですよね。それでも夫は忙しい合間を縫って時間を作って一緒に説明会に来てくれました。

その説明会で、私がとても印象的だったのが、培養士の方の挨拶でした。

「私が、皆さんの卵を大切にお世話させていただきます。」とおっしゃいました。

卵を「お世話」してくれるんだ。
私には、その培養士さんが、とても大事に、産まれたばかりの赤ちゃんを可愛がるかのように、卵を扱ってくださる姿が目に浮かびました。
きっとこの病院なら大丈夫だろう。そんな風に思えました。

私の場合は、体外受精だったので、まずは卵子を取り出せるまで、体内で育てる必要があります。
不妊治療は、まだその当時は保険が適応されていなかったので、全て自費です。注射一本数千円から数万円の世界。妊娠するかしないか、その可能性に50~60万円をかけます。(人により金額の差はあります)
少しでも赤ちゃんができる可能性を上げるために、可能な限りの検査をします。

1つ、何かマイナスな要素が出てくる毎に、凹みました。

あぁ、やっぱり私はダメなんだ。なんでこんな身体なんだろう。

検査数値が悪ければ凹み、状態が良くないと言われれば凹み…まるで自分のダメさ加減をこれでもかと言わんばかりに見せつけられている気分になりました。

女としての価値が無い、無い、無い、ダメ、ダメ、ダメ!と言われている気分になりました。

夫は、そんな私を見て、どう思っていたのでしょう。

今思うと、家の中は相当重苦しい雰囲気が漂っていたのではないかと思います。
当時の私には、夫の気持ちを思いやる余裕は殆どありませんでした。

むしろどうして夫は私をもっと思いやってはくれないのか?とすら思っていました。

to be continued…

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スイートピー
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