先延ばし癖　～「できない」は「やりたくない」の言い訳～

「できない」は「やりたくない」の言い訳、なんてタイトルを付けたのですが、自分自身耳が痛い思いです。私自身、物事先延ばしにして「もっと早くやっておけば…」なんて思うこと、実は少なくありません。

今のこのカウンセラー業も、とんとん拍子でカウンセラーになったわけでも無いんです。

私がカウンセリングを学んできた神戸メンタルサービスでは、カウンセラー養成コースが3段階に分かれています。初級・中級・上級。早い人だと、初級コースに入ってから中級・上級と進むのですが、その過程2～3年程でプロカウンセラーとして活躍している人もいます。

私の場合、初級コースに入ってから、中級・上級は終えても、8年目くらいでプロカウンセラーになっているのです。

スピードだけ見れば、ハッキリ言って遅い方なのではないかと思います。

しかし、今こうして、カウンセラーとしてクライアントさんのお話しを伺いながら思うことは、それだけ時間がかかったことが決してマイナスではなかったな、ということ。

コースで勉強していた時は、周り多くの人がカウンセラーを目指していて、来月プロデビューするの！なんて話を耳にするたびに、自分だけ置いていかれているような、悔しいような、妬ましいような、モヤモヤする嬉しくない感情を感じたことも多々ありました。

でも今思うと、あの時たとえ私も同じようにプロデビューできていたとしても、上手くいっていなかったような気がするんですね。

時間はかかっているけれど、このステップが決して間違っていなかった、マイナスなんかではなかった、と思っているのです。

私たちは、やらなきゃいけない、と思っていることを先延ばしにしている時って、気持ちが焦りますよね。そんな時、知らず知らずに自分を凄く責めていたりするんです。

やらなきゃいけないのに、やってない自分はダメだ！
やらなきゃいけないのに、できない自分はダメだ！

そう自分を責めている時って実は心の中に

やりたくない

って思っている自分が大きく存在しているんですね。

どうしてそこまでやりたくないって思っているのか。

上手くいくわけない
自分にできるわけがない
今までだってできなかったんだから、これからだってできない

なんて思う、高い壁ができているんです。

そんな時、口から出てくる言葉って

だって仕方ないじゃない
時間無いんだから
お金ないんだから
そんなことしたって無駄よ
どうせ私にはできないよ
めんどくさい

なんていうネガティブワード

そんな時は、一度自分の中でもう一度、「本当は○○したいよね」って自分を見つけてあげてみてほしいんです。

上手くできるかどうかなんてわかりません。
本当に忙しくてゆっくり取れる時間は無いかもしれません。
お金の余裕だってもしかしたら無いのかもしれません。
それでも何かをしようとするのは、とても労力がいるのかもしれません。

だとしても、「本当は○○したいよね」って自分、自分が見つけてあげないと、その子は自分の中で埋もれてしまいます。

それでも見つけにくいことってあったりします。
そんな時は、人を頼ってみてください。

自分ひとりでできないことでも、誰かと一緒だとできることってあります。
人ってそんなに強くも無いし、強くある必要もないんです。

でも不思議と、「本当は○○したいよね」って思っている自分って、ちゃんと芯を持っているんですね。

だから人を頼ったって大丈夫。
頼られる方だって、実は嬉しかったりするものです。

先延ばしにして
やりたくない
できない
無理
めんどうくさい

って放置して放置して放置すると

「本当は○○したいよね」って自分が

私はここにいるよ～
見つけてよ～
ほらここだよ～

って騒ぎ立てることがあります。

そんな時は、やらざるを得ない、っていう強制執行状態で、本当に逃げ場が無くなる感覚で結構シンドイ想いをします。

まずは、何かを先延ばしにしている時、自分を責めている自分に気付いてみてください。
そして、自分を責めなくてもいい、ということを自分自身に伝えてあげてみてください。

できないこと、やりたくないこと、そこにはどれほど高いハードルがあるんだろう
「本当は○○したいよね」って自分は、何をしたがっているんだろう

ここまでわかれば、あとは「本当は○○したいよね」って自分を大切にしてあげるだけです。

いつでもお手伝いいたします。