夫婦間で、家庭内で、パートナーシップで問題が起こった時、女性は話し合いをしたくなるってこと、よくあります。
でも、女性側は話し合いを望むのに、男性側がそれを拒否したり、ゲームやスマホ片手に聞く気の無い姿勢で「なに?」なんて言われちゃう。

今日もお越しくださりありがとうございます。
カウンセリングサービス・心理カウンセラーの青山リナです。
もうこれ以上ワタシ(自分)の幸せを先延ばしにしない!
ワタシを幸せにする心理学
今日も必要な方に届きますように。
そもそも、なんで女性が話し合いをしたがっているのに、男性はよそ見してしまうっていう状況ができちゃうんでしょう?
すれ違い1:根本的な男女の違い
女性は話し合いをしたがる傾向が強いのかな、と思うのです。
これは 「共感を通じて安心したい」 という心理が関係しているように思います。
女性の脳は、会話によって 「オキシトシン」 という愛情ホルモンが分泌されやすく、
話すことで「私は大丈夫」「受け入れられてる」と感じやすい。
だから、問題があれば 「話し合って解決しよう!」 となる。
一方で、男性は 「問題は解決するもの」 という意識が強く、
「話し合い=議論や指摘」と捉えがち。
特に、感情的な話し合いになると 「どうしたらいいかわからない」 って感じて、逃げたり黙ったりしやすいんですよね。
根本的に、「話し合い」に対する想いが全然違ったりするんですよね。
なので、それを最初に知っていると、話をしやすい環境を作りやすいですよね。
すれ違い2:感じ方の違い
先ほどの根本的な男女の違いに続き、「お互いの感じ方の違い」もまた、夫婦の間では違います。
特に、妻は「私の話を聞いてくれない=愛されていない」と感じやすい傾向があります。
なぜなら、女性は一般的に「話すことで絆を深める」コミュニケーションを大切にするからです。
共感してもらえることで、「私は大切にされている」と感じることができるのです。
一方、夫は「話し合い=問題解決」と捉えやすい傾向があります。
そのため、話し合いの場で感情をぶつけられると、「何をどう解決すればいいのか?」と考え、
うまく答えられないと「責められている」「自分はダメな夫と思われている」と感じてしまうことが多いのです。
すると、「どうせ話しても責められるだけだ」と思い込み、話し合いを避けるようになってしまいます。
このすれ違いが繰り返されると、妻は「私のことを大切に思っていないから話を聞いてくれないんだ」と誤解し、
夫は「自分はどうせダメな夫だと言われるだけだから、話し合いは無駄だ」と思い込む。
結果として、妻はさらに話し合いを求め、夫はますます逃げる、という悪循環が生まれてしまうのです。
このパターンに気づくことができると、話し合いの仕方を変えることができるかもしれません。
例えば、妻側が「ただ共感してほしいだけ」「解決策を求めているわけじゃない」とあらかじめ伝えるだけでも、
夫は「それなら聞けるかもしれない」と安心できるようになります。
まずは、お互いの違いを知ること。
そこから、小さな歩み寄りをしていくことが、夫婦の対話をスムーズにする架け橋になります。
すれ違い3:スッキリしたい妻、解決できない夫
夫婦の話し合いにおいて、妻側は「スッキリしたい!」という気持ちが先行しがちです。
これは、日々のストレスや不満を話すことで発散したいという心理が働くためです。
特に、女性は言葉にすることで感情を整理し、共感してもらうことで安心感を得る傾向があります。
だからこそ、妻は「話を聞いてほしい」「とにかく気持ちを分かってほしい」と思い、
夫に対して話し合いを求めるのです。
しかし、ここで問題になるのは、「では、具体的に夫にどうしてほしいのか?」が妻自身も明確になっていないことが多いという点です。
「ただ話を聞いてくれるだけでいい」のか、
「共感の言葉をかけてほしい」のか、
「実際に何か行動を変えてほしい」のか、
これらが曖昧なまま話し合いを始めると、夫は混乱します。
男性は「話し合い=問題解決」と考えることが多いため、「で、俺はどうすればいいの?」という視点で話を聞きます。
しかし、妻の話が感情を吐き出すことを目的としている場合、「ただ共感してくれるだけでいい」ということもあります。
それを夫が知らないまま話を聞くと、「何が求められているのか分からない」と困惑し、
最終的に「解決策を出せないなら、聞いても意味がない」と話し合いから逃げる方向に向かうことがあります。
話し合いをスムーズにするための鍵は「目的を整理すること」
こうしたすれ違いを防ぐために、妻側が「話し合いの目的を整理する」ことが大切です。
「今日はただ気持ちを聞いてくれるだけでいいよ」とか、
「こういう言葉をかけてもらえると嬉しい」など、
具体的に伝えることで、夫も「何を求められているのか」が分かり、話し合いがスムーズになります。
また、話し合いの場では、「お互いを理解する場」にする意識 を持つことが重要です。
特に、感情的になりすぎると、つい「あなたはいつも〇〇してくれない!」と責める言葉になりがちですが、
夫からすれば、「じゃあ、どうすればいいの?」と戸惑うだけで、残念ながら前向きな話し合いにはなりません。
「私はこう感じた」というアイメッセージ(「私」を主語にする) で話すこと、
そして、「あなたにこうしてほしい」ではなく、「私はこうしてもらえると嬉しい」と伝えること で、
夫も受け入れやすくなります。
話し合いがうまくいかない原因は、お互いの意図がズレていることにあるので、
まずは 「何を求めているのかを明確にする」 ことが、夫婦のコミュニケーションを円滑にする鍵となります。


夫婦間で話し合いができないという状態になると、「私のことを大事に思ってないのかな?」と感じることもあるかもしれません。
でも、話し合いを避けるのは「愛がないから」ではなく、
「話し合うことで傷つきたくない」という心の防衛反応の場合が多いんです。
だから、焦らずに「話し合い=安心できる場」に変えていく。
それができれば、少しずつ2人の間で話し合いが成立しやすい状態が作られていくんですよね。
「どうして逃げるの?」ではなく、「どうすれば相手が受け入れやすいか?」を想ってみると、話し合いをしたい、という願いは叶いやすくなりますよね。








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